Incerto合同会社は2026年5月1日、企業向けAIシステム「業務管理AI」の提供を開始しました。
業務管理AIが業務実態の把握を支援
リモート/ハイブリッドワーク制度の常態化により、経営層やマネージャーが、業務実態を客観的に把握しにくい状況があります。工数日報や週報による自己申告は、社員側の入力負担が大きく、組織運営の判断材料として使いにくい面が課題です。
一方、出退勤打刻やPCログイン時間からは、社員の在席時間を中心に把握することになります。その時間にどのような作業が進んだかまでは見えにくく、監視ツールでは、プライバシーや心理的安全性への配慮も論点となるでしょう。
こうした課題に対し、同社は、自己申告でも直接監視でもない仕組みとして「業務管理AI」を発表しました。同ツールは、組織で行われている業務の実態を、AI要約データとして蓄積する組織向けAIツールです。
具体的には、社内の業務コミュニケーションやPC画面など、業務上発生するログからAIが実態を把握します。社員ごとの作業内容や使用ツール、推定タスク、稼働時間を、構造化データとして組織側に記録する設計です。
業務管理AIが組織運営の判断を支援
「業務管理AI」に蓄積されたデータは、個人の稼働量集計にとどまらず、組織運営を判断するための材料として利用できる設計です。経営層や人事責任者、組織開発担当が、今後の組織運営をどう設計するかを検討する際に活用できます。
具体的には、部門間における業務の重複や特定チームへの業務集中などを、組織全体の業務データから横断的に把握します。組織再編やチーム設計、役割分担の見直しに向けた材料となるでしょう。
あわせて、組織全体や部門別の稼働時間推移、作業内容のトレンドも参照できます。増員や配置転換、採用計画といった、中長期の人員計画の判断材料として参照可能です。
業務管理AIが提供する主な機能
今回発表された同ツールは、組織内で使われる業務ツールの活動を、構造化データに変換します。経営層やマネージャーが、業務実態を横断的に可視化するための主な機能は、次の5点です。
- 社員のPC作業を構造化する業務サマリー自動生成
- 個人別や部門別、組織全体の各単位で集約・集計
- 業務ツール横断の活動データをサマリーへ反映
- 業務改善エージェント等と連携できるAIエージェント連携
- 勤怠管理やタスク管理と連携する既存システム連携
また、SlackやDiscord、GitHub、Gmail・Notion・Google Workspace・Microsoft 365などの活動を、同列の業務ツールとして反映できます。複数ツールの情報を横断的に扱える点が、同システムの特徴です。
業務管理AIがセキュリティ要件に対応
今回提供される同AIは、社員のPC作業に関する情報を扱うため、プライバシーや労使協定、個人情報保護法との整合を運用面で標準化しています。企業の方針に合わせて選択できるAI基盤の主な構成は、次の3点です。
さらに、全社一斉の大規模導入だけを前提とせず、組織規模や業務構造に合わせて、一部門や一拠点から段階的に導入できます。AIモデルの個別選定や業界規制および社内ガバナンスに沿ったマスキング、閲覧権限設定などの要件は、導入時にIncertoが個別に設計します。
業務管理AIのサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | Incerto合同会社 |
| 対象サービス | 業務管理AI |
| 提供開始日 | 2026年5月1日 |
| 主な機能 |
|
| 対象企業 | リモート/ハイブリッドワーク制度を運用する企業 |
| セキュリティ構成 |
|
| 導入方法 | 一部門・一拠点から段階的に立ち上げる方法 |
| カスタマイズ対応 | 企業固有の業務フローに合わせた専用モジュールのオーダーメイド開発にも対応 |
trends編集部の一言
リモート環境で業務実態を把握する取り組みは、多くの企業にとって関心の高いテーマだと感じます。特に、自己申告と直接監視の間にある選択肢を示した点は、注目したい内容ではないでしょうか。
自身の業務でも、チームの作業量や役割の偏りを把握する場面があり、AI要約データの活用は参考になりそうです。また、心理的安全性に配慮しながら可視化する設計は、導入検討時の重要な論点になると考えます。
今後、複数の業務ツールをまたいだデータ活用は、組織運営の見直しに役立つ可能性があります。ただし、閲覧権限やマスキングの設計を丁寧に行うことが、実務では欠かせない視点になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「リモート/ハイブリッドワークの業務実態をAI要約として残す『業務管理AI』、Incertoが提供開始 | Incerto合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000181058.html, (参照 26-05-02).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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