Keeper Security APAC株式会社は、AI開発の現場で安全に作業を自動化する、「Agent Kit」を発表しました。
Agent Kitが機密情報の露出を防止
従来の開発ワークフローでは、AIエージェントにインフラ操作を行わせるために、開発者がAPIキーやデータベースの認証情報を、チャット上で入力する必要がありました。入力された機密情報が、外部のログや学習データに保存されるおそれがあり、重大なセキュリティ上の課題です。
Agent Kitでは、AIエージェントがKeeperのシークレットマネージャーおよびコマンダーの、CLIツールを直接利用し、開発者の認証済みセッション内でコマンドを実行します。機密情報を外部に露出させることなく、必要な処理を安全に完結できる仕組みです。
ツールを利用する際のすべての操作は、人が利用する場合と同様に、ロールベースのアクセス制御と監査ログの対象です。ゼロ知識の原則を維持しながら、AIのスピードを活かした開発が可能です。
Agent Kitの主な機能
同キットは、現代の開発ワークフローに合わせて最適化されており、セキュリティ設定や管理作業を安全に自動化できます。主な特徴は、以下の3点です。
- 安全なシークレット取得
- ボルト管理の自動化
- 設定の自動化
keeper-secretsでは認証情報をローカル環境に注入し、keeper-adminではユーザーやチームの管理と監査対応を、コマンダー経由で実行できます。keeper-setupでは、Keeperのセキュリティ環境を自動で構築します。
Agent Kitの機能概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | Keeper Security APAC株式会社 |
| 対象ツール名 | Agent Kit |
| 連携対象 | Claude CodeやCursor、Codex、GitHub Copilot |
| 主な機能 | 安全なシークレット取得やボルト管理の自動化、設定の自動化 |
| 対象環境 | MCPサーバー連携(DockerおよびNode構成に対応) |
| ライセンス | Apache 2.0ライセンス(オープンソースとして公開) |
| 提供場所 | 公式のKeeper Security GitHubやClaudeおよびCursorのマーケットプレイス |
trends編集部の一言
AIエージェントの活用が進む開発現場では、プロンプト履歴にAPIキーが残るリスクが、導入をためらう要因になりがちです。認証情報を直接扱わず、セッション内で処理を完結させる仕組みは、セキュリティと開発スピードの両立を目指す現場にとって、具体的な検討材料です。
ゼロ知識の原則に基づく、アイデンティティセキュリティの考え方は、ホスト型や統合型のAI環境を利用するチームにとって有力な選択肢です。Apache 2.0ライセンスでオープンソース公開されている点は、導入検討の障壁を下げる要素として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「AI開発ワークフローを安全にする「Agent Kit(エージェントキット)」を発表 | Keeper Security APAC株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000113863.html, (参照 26-04-30).
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