株式会社ア・ル・クは2026年4月16日、2歳~7歳の子どもを持つ保護者1,004人を対象にした、「生成AIに使われない子どもの育て方」に関する調査結果を公表しました。
未就学児の約半数が毎日デジタルデバイスに接触、保護者調査で浮かぶAI時代の懸念
調査によると、2歳~7歳の子どものスマートフォンやタブレット利用頻度は「毎日」が48.4%で最多となりました。1回あたりの利用時間は「1時間程度」が29.0%、「2時間程度」が23.8%を占め、多くの家庭で毎日1時間以上のデジタルコンテンツ視聴が定着している状況です。
子どもが生成AIを使うことへの懸念としては、「自分で考える力が育たなくなる」が38.3%で最多となり、「感情や共感力が育ちにくくなる」が14.2%、「自分で判断・選択する機会が減る」が12.8%と続きました。将来必要な能力についても、「自分で考え、判断する力(思考力・判断力)」が57.6%と突出しており、AIの答えを鵜呑みにせず自ら精査できる力を重視する保護者の姿勢が表れています。
子どもの行動面の課題と身体活動への期待
子育てにおける行動面の困りごとでは、「言うことを聞かない」が36.9%で最多となり、「行動の切り替えができない」が31.8%、「集中が続かない」が29.4%でした。受動的な刺激に慣れすぎた結果、「自己抑制力」や「主体的な判断」が十分に機能しにくい状態とも捉えられており、主な課題は次の3点です。
- 声かけ3回以上で過半数が行動
- 行動の切り替えが困難
- 集中力の持続が不安定
運動や身体活動との関連については、約8割の保護者が「とても関係ある」「やや関係ある」と回答しました。身体をコントロールしながら目的を持って動く能動的な体験が、自律的な行動を促す手段として期待されています。
家庭教育の限界感と外部プログラムへの関心
AI時代に求められる「行動の切り替え力」や「AIに代替されにくい能力」の育成について、約8割の保護者が「家庭だけでは限界がある」と回答しました。外部プログラムへの関心も高く、遊びや運動を通じて思考力や共感力を育てるプログラムへの参加意向では、約7割が肯定的な回答を寄せており、注目すべき傾向は次の3点です。
- 「とてもそう思う」21.0%が家庭教育の限界を実感
- 「とても参加したい」22.9%が外部プログラムに前向き
- 約7割が運動を通じた能力育成に期待
デジタル化が進む環境のなかで、他者との関わりを通じて「自ら考え、動く」機会を家庭の外に求める保護者の意識が鮮明になった形です。調査を実施した株式会社ア・ル・クは、10年間にわたりバイリンガルプリスクールで実践してきた運動教育プログラム「中橋メソッド」を、2026年5月に外部向けスポーツアカデミー「ARC(アルク)」として初めて一般公開する予定です。
探究型スポーツアカデミーARCの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営 | 株式会社ア・ル・ク |
| プログラム名 | 中橋メソッド |
| 対象年齢 | 2歳~7歳 |
| 実施場所 | 東京都品川区荏原7丁目 |
| 開校日 | 2026年5月16日(土) |
| 定員 | 各クラス10名(年長・小1クラスは8名) |
| 特徴 | 探究・行動・ふりかえりの学習サイクル |
| 実績 | 延べ5,000人以上が体験 |
trends編集部の一言
未就学児の約半数が毎日デジタルデバイスに触れているという数値は、日々の業務でもAIツールに頼る場面が増えている自分自身の状況と重なるものがありました。ノーコードツールや生成AIで業務効率が上がる一方で、「自分の頭で考える時間」が減っている感覚は大人でも否定できず、幼少期からの受動的な習慣が思考力に影響するという調査結果には実感を伴う説得力があります。
「探究→行動→ふりかえり」という学びのサイクルを運動のなかに組み込む発想は、マーケティング施策のPDCAと構造が似ている点が興味深く感じられます。保育や教育分野に携わる方だけではなく、子どもの非認知能力に関心を持つ層や社内の人材育成を考える立場の担当者にとっても、身体性を軸にした能力開発の設計思想は検討材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「【未就学児のデジタル習慣は「毎日1時間」】AI時代に親が最も危惧するのは、受動的な時間が生む「考える力の欠如」 | 株式会社ア・ル・クのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000179986.html, (参照 26-04-17).
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