株式会社アルベナは2026年4月16日、SAP S/4HANAとAIを接続するAI統合レイヤー「C-Dock Series」の新展開として、周辺ツール2製品の提供を発表しました。
C-Dock SeriesによるSAPとAIの接続基盤と企業固有の文脈対応
SAP S/4HANAを基幹システムとして導入している企業では、蓄積されたデータを経営判断や日常業務に十分活用できていないケースが少なくありません。SAPと外部システムの連携には、長きにわたり高い専門性を要する設計が続いてきたことが背景にあり、生成AIの普及が進む中でも、SAPデータの外部活用は容易ではありませんでした。
アルベナが開発したC-Dock Seriesは、MCP(Model Context Protocol)という標準規格を採用し、外部AIツールからの自然言語によるSAP操作を可能にしています。AIが「その企業の言葉」を理解できる仕組みを備えている点が特徴で、社内コードや固有の業務フローをAIに文脈として与えることにより、多言語対応も含めた現場運用を実現します。
C-Dock Seriesの設計思想と周辺ツール2製品の概要
C-Dock Seriesは、特定のAIプロバイダーや開発プラットフォームへの依存を前提としない設計であり、企業は将来にわたってAIツールを柔軟に選択・切り替えできます。アルベナはこの基盤を活用した公式ツールとして、新たに2製品をリリースします。
- ベンダー非依存のAI統合レイヤー設計
- Excel連携の帳票作成ツール「C-Dock Liteforms」
- 一括データ登録・更新ツール「C-Dock Records」
C-Dock Liteformsは、ExcelをインターフェースとしてSAPデータの取得・活用を行う帳票作成ツールであり、レイアウト調整や項目変更もExcel操作の範囲で完結します。C-Dock Recordsは、品目マスタの更新や受注伝票の一括投入といった処理を、単一ツールで担える設計で、子会社展開やシステム移行に伴うデータ移行にも対応できる構成です。
C-Dock Seriesと周辺ツールの主要情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | C-Dock Series |
| 提供企業 | 株式会社アルベナ |
| 所在地 | 東京都千代田区有楽町1-5-2 東宝日比谷プロムナードビル 11階 |
| 採用規格 | MCP(Model Context Protocol) |
| 特許番号 | 特許7845738 |
| 対応AI | Claude、Gemini、ChatGPT |
| 新ツール1 | C-Dock Liteforms(帳票作成) |
| 新ツール2 | C-Dock Records(一括データ登録) |
trends編集部の一言
SAPのデータを業務に活かしたいと思いつつも、連携の技術的ハードルに阻まれてきた現場は多いはずで、今回の発表はその課題への具体的な解として注目に値します。自分自身もノーコードツールで社内データの活用を試みる中で「既存の基幹システムとどう繋ぐか」という壁に何度もぶつかってきたため、MCPという標準規格を介してAIツールからSAPを操作できるアプローチには実務的な可能性を感じました。
特にC-Dock LiteformsのようにExcelを起点にしたSAP連携は、現場の担当者が開発部門に頼らず自分で帳票を調整できるという点で、業務改善の初手として取り入れやすい印象を受けました。SAPを導入済みでデータ活用に課題を抱えている企業のIT部門や経営企画担当にとっては、AIツール選定の自由度を保ちながらSAP連携を進められる選択肢として検討材料になるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「特許技術のAI基盤がSAP利活用を変える | 株式会社アルベナのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000119814.html, (参照 26-04-16).
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