Pythonのrepr()とは?意味をわかりやすく簡単に解説

Pythonのrepr()とは?意味をわかりやすく簡単に解説

公開: 更新:


repr()とは

Pythonにおけるrepr()は組み込み関数のひとつで、オブジェクトの正式な文字列表現を返すために使用されます。この関数を使うことでオブジェクトの内部状態を詳細に把握できるため、デバッグや開発時に有効です。

repr()関数はeval()関数と組み合わせて使用することで、オブジェクトを再現できるのが特徴。つまりrepr()が返す文字列を評価すると、元のオブジェクトと同じ状態のオブジェクトを生成できるのです。

repr()はクラスのデバッグや、コンソール上でのオブジェクトの表示に頻繁に利用されます。また、カスタムクラスで__repr__()メソッドオーバーライドすることで、オブジェクトの表示方法をカスタマイズすることも可能です。

「Python」を学べるコードキャンプのサービス

repr()の活用と実装方法

repr()の活用と実装方法について、以下3つを簡単に解説します。

  • repr()の基本的な使用方法
  • カスタムクラスでのrepr()の実装
  • repr()とstr()の違いと使い分け

repr()の基本的な使用方法

repr()関数は引数として渡されたオブジェクトの文字列表現を返し、その結果は通常、クォートで囲まれた形式になります。

x = 'Hello, World!'
print(repr(x))  # 出力: 'Hello, World!'

y = [1, 2, 3]
print(repr(y))  # 出力: [1, 2, 3]

上記の例では文字列と配列に対してrepr()関数を使用しています。文字列の場合はクォートで囲まれた形式で、配列の場合は要素がカンマで区切られた形式で表示されるのがわかります。

repr()関数はデバッグ時やログ出力時に有効です。オブジェクトの詳細な情報を得られるため、プログラムの状態を正確に把握できるのです。

おすすめのPython研修一覧

Python研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Python研修の一覧を見る

おすすめのDX研修一覧

DX研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

DX研修の一覧を見る

おすすめのJava研修一覧

Java研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Java研修の一覧を見る

おすすめのJavaScript研修一覧

JavaScript研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

JavaScript研修の一覧を見る

カスタムクラスでのrepr()の実装

カスタムクラスで__repr__()メソッドを定義することで、そのクラスのインスタンスに対するrepr()の挙動をカスタマイズできます。このメソッドは、オブジェクトの文字列表現を返すように実装する必要があるのです。

class Person:
    def __init__(self, name, age):
        self.name = name
        self.age = age
    
    def __repr__(self):
        return f"Person(name='{self.name}', age={self.age})"

person = Person("Alice", 30)
print(repr(person))  # 出力: Person(name='Alice', age=30)

上記のコードはPersonクラスに__repr__()メソッドを実装している例です。このメソッドはオブジェクトの属性を含む、文字列を返すようにカスタマイズされています。

__repr__()メソッドを適切に実装することで、デバッグ時やログ出力時にオブジェクトの状態を明確に把握できます。これによりコードの可読性と保守性が向上するでしょう。

repr()とstr()の違いと使い分け

PythonにはオブジェクトOBJECTの文字列表現を取得する関数として、repr()とstr()の2つが存在します。これらの関数は似ているようで異なる目的を持っており、適切に使い分けることが重要です。

class Example:
    def __str__(self):
        return "This is an example object"
    
    def __repr__(self):
        return "Example()"

obj = Example()
print(str(obj))   # 出力: This is an example object
print(repr(obj))  # 出力: Example()

str()は人間が読みやすい形式で、オブジェクトを表現することが目的です。一方でrepr()は、開発者向けのより詳細で明示的な表現を提供します。

一般的にログ出力やデバッグ時にはrepr()を使用し、ユーザー向けの出力にはstr()を使用することが推奨されます。この使い分けにより、適切な場面で適切な情報を提供できるのです。

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

ITやプログラミングに関するコラム


ITやプログラミングに関するニュース

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

コードキャンプDX人材育成研修 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア 金融業界の業務効率化を加速するニッセイアセットマネジメントの生成AI×GAS活用研修事例 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア 【製造業のDX人材育成事例】デジタル人材の即戦力化を実現する、日本ガイシ株式会社の異動者向オンボーディング研修 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア フューチャーアーキテクト株式会社が実現した新入社員向けIT研修プログラムでタスクフォース制度が主体的な学びと成長を生み出す - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプDX人材育成研修 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/【IT新入社員研修】オンラインとオフラインの最適バランスを実現したFutureOneの導入事例 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/【新入社員研修】柔軟なハイブリッド型Java研修で実現した新卒20名の成長と成果|サークレイス株式会社 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/現場により近いところにデジタルを根付かせるDX基礎講座研修|株式会社ブリヂストン - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/業務の効率化・DX推進に向けたIT人材育成への第一歩|株式会社カナエ - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア 企業・法人向けのIT・プログラミング研修 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア

新着記事

対象者別で探す

子供(小学生・中学生・高校生)向け
プログラミング教室検索する

子供(小学生・中学生・高校生)がロボットやプログラミング言語を学ぶことができるオフラインからオンラインスクールを検索、比較することが可能です。

子供(小学生・中学生・高校生)
プログラミング教室検索する

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する

日々、新しいITやプログラミング言語の情報が流れていきますが、特定の情報を時系列でニュースやコラムを確認することができます。

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する