じゅけラボOnlineインターナショナルスクールJOIは2024年6月に307人の保護者を対象にアンケート調査を実施し、インターナショナルスクールの退学率が65.1%に上ることを明らかにした。調査結果によると8歳までに入学する児童が全体の66.0%を占め、特に5歳以下での入学が23.5%と最も多い結果となっている。^[1]

インターナショナルスクールからの退学時期として最も多いのが8歳で14.5%、次いで9歳が14.0%となっており、小学校2年生から3年生の時期に合計28.5%が退学している。さらに中学生になる前の小学生時期での退学が84.5%を占め、継続的な学習環境の維持が課題となっている。

通学期間については2年未満での退学が55%と過半数を占めており、特に1年以上2年未満が32.5%と最も多い結果となった。退学理由の上位は「学校に馴染めなかった」が23.5%、「学費が高かった」が20.0%、「教育内容に満足できなかった」が19.0%となっており、これら3つの理由で全体の62.5%を占めている。

インターナショナルスクール退学の実態まとめ

項目	詳細
最も多い退学率	65.1%
最も多い入学時期	5歳以下（23.5%）
最も多い退学時期	8-9歳（28.5%）
最も多い通学期間	2年未満が55%
最も多い退学理由	学校不適応（23.5%）

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インターナショナルスクールについて

インターナショナルスクールとは、主に英語を教授言語として使用し、国際的な教育カリキュラムを提供する教育機関のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

英語を主要言語とした教育環境の提供
国際的な教育カリキュラムの採用
多文化共生の学習環境の実現

インターナショナルスクールでは、英語による授業を通じて国際感覚を養うことができる一方、高額な学費や教育環境への適応が課題となっている。調査結果からも明らかなように、学校への適応と経済的な負担が主要な課題となっており、多くの家庭が2年以内での退学を選択している状況だ。

インターナショナルスクールの退学率に関する考察

インターナショナルスクールの高い退学率の背景には、子どもの発達段階に応じた適切なサポート体制の不足という課題が存在している。特に5歳以下での入学が最多であることから、幼少期からの異文化環境への適応支援が重要であり、言語面だけでなく心理面でのケアも必要不可欠だ。

今後は学費負担の軽減策として、奨学金制度の拡充や分割払いオプションの導入などが検討されるべきだろう。また、日本の教育システムとの連携を強化し、インターナショナルスクールと日本の学校の間での転校がスムーズに行えるような仕組みづくりも重要な課題となっている。

インターナショナルスクールの教育内容については、日本の教育課程との互換性を持たせつつ、国際的な視野を育成できるカリキュラムの開発が求められる。特に小学校低学年での退学率が高いことから、この年代に特化した教育プログラムの改善と、個々の生徒に応じた柔軟な学習支援体制の構築が期待される。

References

^ PR TIMES. 「インターナショナルスクールを過去に利用していた人の65.1％が途中退学していた。高額な学費と学校への適応の壁 | 株式会社エンライクのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000107104.html, (参照 24-10-23).

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