Pythonのhelp()とは?意味をわかりやすく簡単に解説

Pythonのhelp()とは?意味をわかりやすく簡単に解説

公開: 更新:


help()とは

Pythonのhelp()は対話型のヘルプシステムを提供する組み込み関数です。この関数を使用するとモジュールやクラス、関数、キーワードなどに関する詳細な情報を取得できます。help()はプログラマーがコードの理解を深めるうえで強力なツールのひとつです。

help()関数は引数なしで呼び出しできますが、その場合は対話型のヘルプシステムが起動します。このモードにおいてユーザーは、任意のPythonオブジェクトに関する情報を検索することが可能です。help()はドキュメンテーション文字列(docstring)を表示するため、コードの自己文書化にも役立ちます。

help()関数はPythonの公式ドキュメントを補完する役割も果たしています。コンソール上で即座に情報を得られるため、開発効率の向上に貢献しています。このようにhelp()はPythonプログラミングにおいて、欠かせない機能となっているのです。


Python基礎・実践(Django)

企業・法人向けのPython研修では、基礎から応用まで体系的に学べます。

Python研修の詳細

DX社員研修

企業・法人向けのDX研修では、実務に繋がるリスキリングでITレベルを向上させます。

DX研修の詳細

Javaエンジニア育成研修

企業・法人向けのJavaエンジニア育成研修では、Javaの基礎から応用まで確実に習得できます。

Java研修の詳細

新卒・新入社員向け研修

企業・法人に新入社員・新卒社員に向けたプログラミング研修を提供しています。

新入社員研修の詳細

コードキャンプのIT研修を全て見る

help()関数の活用方法と応用例

help()関数の活用方法と応用例について、以下3つを簡単に解説します。

  • 組み込み関数のヘルプ表示方法
  • カスタム関数へのドキュメント追加
  • モジュールやクラスの情報取得

組み込み関数のヘルプ表示方法

Pythonの組み込み関数に関するヘルプを表示する方法は非常に簡単です。help()関数の引数として、調べたい関数名を指定するだけで詳細な情報を得られます。たとえばprint()関数について知りたい場合、help(print)と入力することでその使用方法や引数に関する説明を表示することが可能です。

>>> help(print)
Help on built-in function print in module builtins:

print(...)
    print(value, ..., sep=' ', end='\n', file=sys.stdout, flush=False)
    
    Prints the values to a stream, or to sys.stdout by default.
    Optional keyword arguments:
    file:  a file-like object (stream); defaults to the current sys.stdout.
    sep:   string inserted between values, default a space.
    end:   string appended after the last value, default a newline.
    flush: whether to forcibly flush the stream.

この出力結果からprint()関数の詳細な使用方法や、オプションの引数についての情報を得ることができます。このようにコーディング中に関数の使い方を忘れた場合や、新しい関数を学ぶ際に便利です。

help()関数は組み込み関数以外にも、モジュールやクラス、メソッドなどPythonのあらゆるオブジェクトに対して使用できます。そのため必要な情報を即座に参照し、効率的にコーディングを進めることが可能です。

おすすめのPython研修一覧

Python研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Python研修の一覧を見る

おすすめのDX研修一覧

DX研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

DX研修の一覧を見る

おすすめのJava研修一覧

Java研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Java研修の一覧を見る

おすすめのJavaScript研修一覧

JavaScript研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

JavaScript研修の一覧を見る

カスタム関数へのドキュメント追加

help()関数は自作の関数やクラスにも適用できます。これを活用するためには、関数やクラスにドキュメンテーション文字列(docstring)を追加することが必要です。docstringは関数やクラスの定義直後に、三重引用符で囲まれた文字列として記述します。これによりその関数やクラスの目的、使用方法、引数の説明などを提供できるのです。

def calculate_area(radius):
    """
    円の面積を計算する関数
    
    引数:
    radius (float): 円の半径
    
    戻り値:
    float: 計算された円の面積
    """
    import math
    return math.pi * radius ** 2

>>> help(calculate_area)
Help on function calculate_area in module __main__:

calculate_area(radius)
    円の面積を計算する関数
    
    引数:
    radius (float): 円の半径
    
    戻り値:
    float: 計算された円の面積

このようにdocstringを追加することで、help()関数を通じて自作の関数に関する詳細な情報を取得できます。これはチーム開発やオープンソースプロジェクトにおいて、コードの可読性と保守性を大幅に向上させる方法として効果的です。ほかの開発者がコードを理解しやすくなるだけでなく、自分自身が後で見返す際にも役立ちます。

docstringの記述には一定の慣習があり、一般的にはGoogle形式やNumpy形式、reStructuredText形式などが用いられます。これらの形式に従うことで一貫性のあるドキュメントを作成可能。さらにはSphinxなどのツールを使用し、自動的にAPI文書を生成することも可能です。

モジュールやクラスの情報取得

help()関数はPythonのモジュールや、クラスに関する情報を取得する手段としても有効です。モジュールに対してhelp()を使用すると、そのモジュールに含まれる関数やクラス、定数などの概要を確認できます。これは新しいライブラリを学習する際や、モジュールの機能を探索する際に特に役立ちます。

import math
>>> help(math)
Help on module math:

NAME
    math

MODULE REFERENCE
    https://docs.python.org/3.9/library/math

    The following documentation is automatically generated from the Python
    source files.  It may be incomplete, incorrect or include features that
    are considered implementation detail and may vary between Python
    implementations.  When in doubt, consult the module reference at the
    location listed above.

DESCRIPTION
    This module provides access to the mathematical functions
    defined by the C standard.

FUNCTIONS
    acos(x, /)
        Return the arc cosine (measured in radians) of x.
    
    acosh(x, /)
        Return the inverse hyperbolic cosine of x.
    
    ...(省略)...

上記ようにmathモジュールに対してhelp()を使用することで、そのモジュールに含まれる関数や定数の一覧などの説明を得ることが可能。必要な機能を素早く見つけ出し、適切に利用できるのが魅力です。

また、クラスに対してhelp()を使用するとそのクラスのメソッドや属性、継承関係などの詳細情報を取得できます。これはオブジェクト指向プログラミングにおいて、クラスの構造や機能を理解する上で重要です。この機能はデバッグや既存コードの解析、さらには新しいクラスの設計にも活用されています。

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

ITやプログラミングに関するコラム


ITやプログラミングに関するニュース

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

コードキャンプDX人材育成研修 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア 金融業界の業務効率化を加速するニッセイアセットマネジメントの生成AI×GAS活用研修事例 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア 【製造業のDX人材育成事例】デジタル人材の即戦力化を実現する、日本ガイシ株式会社の異動者向オンボーディング研修 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア フューチャーアーキテクト株式会社が実現した新入社員向けIT研修プログラムでタスクフォース制度が主体的な学びと成長を生み出す - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプDX人材育成研修 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/【IT新入社員研修】オンラインとオフラインの最適バランスを実現したFutureOneの導入事例 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/【新入社員研修】柔軟なハイブリッド型Java研修で実現した新卒20名の成長と成果|サークレイス株式会社 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/現場により近いところにデジタルを根付かせるDX基礎講座研修|株式会社ブリヂストン - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/業務の効率化・DX推進に向けたIT人材育成への第一歩|株式会社カナエ - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア 企業・法人向けのIT・プログラミング研修 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア

新着記事

対象者別で探す

子供(小学生・中学生・高校生)向け
プログラミング教室検索する

子供(小学生・中学生・高校生)がロボットやプログラミング言語を学ぶことができるオフラインからオンラインスクールを検索、比較することが可能です。

子供(小学生・中学生・高校生)
プログラミング教室検索する

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する

日々、新しいITやプログラミング言語の情報が流れていきますが、特定の情報を時系列でニュースやコラムを確認することができます。

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する