デジタル庁が行政向け生成AI調達・利活用ガイドラインを策定、CAIO制度導入で政府のAI活用が本格化
公開:
デジタル庁が行政の進化と革新のための生成AI調達・利活用ガイドラインを策定し令和7年5月に運用開始
デジタル庁は令和7年5月に運用開始される行政の進化と革新のための生成AIの調達・利活用に係るガイドラインを正式に決定した。本ガイドラインはAI関連技術の発展とAIの活用の官民における急速な進展を受け、政府の様々な業務への生成AIの利活用促進とリスク管理を表裏一体で進めるため策定されたものだ。
ガイドラインの対象はテキスト生成AIを構成要素とするシステムとなっており、特定秘密や安全保障等の機微情報を扱うシステムは対象外として扱われる。各府省には新たにAI統括責任者(CAIO)が設置され、生成AIの利活用を把握・推進、ガバナンス、リスク管理を総括する体制が構築されることになった。
先進的AI利活用アドバイザリーボードが設置され、比較的高リスクとなる可能性がある生成AIの利用であっても安全かつ効果的AIプロジェクトとしての実施をサポートする仕組みが導入される。調達チェックシートや契約チェックシートを参考にした仕様書作成や事業者との契約により、安全かつ品質の高い生成AIシステムの調達を確保する方針となっている。
生成AI調達・利活用ガイドラインの構成要素と実施体制
| 項目 | 高リスク判定シート | 調達チェックシート | 契約チェックシート |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 高リスクAI判定の参考 | 事業者への要求事項を仕様書等に整理 | 契約書で取り決めるべき項目を整理 |
| 判定・構成要素 | 利用者範囲・種別、利用業務の性格、機密情報の学習等、出力結果の職員判断の4つの観点 | ガバナンス項目、開発・運用プロセス要件項目、生成AIシステムの要件項目で計21項目 | インプット・アウトプットの取り決め、インシデント対応の事業者義務等 |
| 運用体制 | 各府省での判定、アドバイザリーボードへの助言要請 | AI統括責任者(CAIO)による監督 | 企画者・提供者による契約締結 |
trends編集部の一言
政府が策定した包括的な生成AI調達・利活用ガイドラインは、行政のデジタル化において極めて重要な基盤を構築するものといえる。特にAI統括責任者(CAIO)制度の導入により、各府省における生成AIの戦略的活用と適切なガバナンス体制が確立され、行政サービスの質的向上と効率化が期待される基盤となるだろう。
高リスク判定シートを活用した段階的管理アプローチは、技術革新のスピードと安全性確保の両立を可能にする画期的な仕組みである。比較的高リスクな生成AI活用においても先進的AI利活用アドバイザリーボードの助言により安全かつ効果的な実施が可能となり、行政の専門業務における生成AI活用の幅が大幅に拡大することが予想されるはずだ。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。




