MicrosoftがAzure AI FoundryでResponses APIの新機能を公開
Microsoftは2025年5月27日にAzure AI FoundryにおけるResponses APIの新機能を公開した。今回のアップデートではMCP（Model Context Protocol）サーバーサポート、画像生成機能、バックグラウンドモード、推論能力の強化などの機能が追加され、開発者がより表現力豊かでマルチモーダルなエージェント体験を構築できるようになっている。
特に注目すべきはMCPサーバーサポートの導入で、他のフレームワークで構築されたツールやエージェントを直接呼び出すことが可能になり、AI開発の相互運用性が大幅に向上した。また最新の画像生成モデルgpt-image-1が利用可能となり、リアルタイムストリーミングや多ターン編集機能によって、開発者は創造的なプロセスを細かく制御できるようになっている。
Azure AI Foundry Agent Serviceとの連携により、単一のAPI呼び出しから完全に管理されたマルチエージェントランタイムまで、開発者はニーズの成長に応じてアーキテクチャを柔軟に進化させることができるようになった。バックグラウンドモードの導入により、o3などの推論モデルを使用した長時間実行タスクも、タイムアウトや接続の問題を心配することなく処理可能だ。
Responses APIの新機能一覧
| 機能 | MCP Server Support | Image Generation | Background Mode | Enhanced Reasoning |
|---|---|---|---|---|
| 概要 | リモートMCPサーバー接続 | gpt-image-1による画像生成 | 長時間実行タスクの非同期処理 | 調整可能な推論レベル |
| 対応モデル | gpt-4o、gpt-4o-mini等 | gpt-4o、gpt-4o-mini等 | o3 | o3 |
| 特徴 | 外部システム統合 | リアルタイムストリーミング | ポーリング・ストリーミング対応 | low、medium、high設定 |
| 主な用途 | コンテキスト対応ワークフロー | デザイン・マーケティング・教育 | データ集約的ワークフロー | 法的分析・多段階計画 |
trends編集部の一言
Responses APIにおけるMCPサーバーサポートの導入は、AI開発における相互運用性の課題を解決する画期的な進歩といえる。異なるフレームワークで構築されたツールやエージェントを直接統合できることで、開発者は既存の投資を活用しながら新しいAI機能を構築でき、開発効率とコスト効率の両面で大きなメリットを享受できるだろう。
gpt-image-1の導入とバックグラウンドモードの実装により、創造的なタスクから長時間の推論タスクまで幅広いユースケースに対応できるようになった点も素晴らしい。特にo3モデルによる高度な推論機能は、法的分析や複雑な計画立案といった専門性の高い分野での活用が期待され、企業のDX推進において重要な役割を果たすはずだ。
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