株式会社サーバーワークスは、「AWS生成AI運用最適化サービス」の提供を開始しました。
AWS生成AI運用最適化サービス提供の背景
企業において、業務効率化などを見据えた生成AIの全社的な展開への関心が高まっており、特にRAG(検索拡張生成)やAIエージェントが広がりつつある状況です。その一方で、ビジネスへの本格導入にあたっては、いくつかの運用上の障壁が存在します。
AIの回答品質が感覚値でしか測れず、客観的な指標に基づく品質維持や精度低下の原因特定が難しいという問題がありました。加えて、ハルシネーション(AIが事実と異なる情報を生成する現象)の発生や応答遅延、さらには予期せぬコスト増大のコントロールの難しさも、現場での課題として挙げられてきたものです。
4点の支援スコープで構成するサービス内容
本サービスは、従来のRAG運用支援をベースに、新要素として「AIエージェントへの対応」「運用トラブル時のサポート」「コスト最適化」「レポート形式での成果報告」を追加し、支援スコープを拡大しました。専任エンジニアが運用開始から継続的な品質改善までを、以下の4点で一貫して支援します。
- モニタリング基盤の構築・運用
- 品質改善サイクルの実行・運用トラブル時のサポート
- コスト最適化
- 継続的な伴走・ナレッジ提供
モニタリング基盤では、AIの正確性や有用性などの評価指標をレーダーチャート等でダッシュボード上に視覚化できる仕組みです。月次レポートも提供され、生成AIの回答品質やコストの推移を定量的に把握できます。
品質改善サイクルでは、精度低下の原因特定をもとに、プロンプトやパラメータの調整・再評価まで一貫して対応しました。異常検知時の調査や復旧支援にも対応しています。
コスト最適化では、適切なモデルの選定や利用量の見直しによる費用低減を提案する設計です。定例会を通じた最新AWSアップデート情報の共有や中長期的な品質向上のためのロードマップ策定も支援しています。
AWS生成AI運用最適化サービスを提供する株式会社サーバーワークスの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社サーバーワークス |
| 本社 | 東京都新宿区 |
| 代表 | 大石 良氏 |
| AWS支援開始 | 2008年よりAWS導入・最適化支援を開始 |
| 事業内容 | AWS専業のクラウドインテグレーター |
| AWS導入実績 | 1,570社、31,700プロジェクト超(2026年5月末現在) |
| パートナー認定 | AWS プレミアティアサービスパートナー(2014年11月より継続認定) |
trends編集部の一言
1,570社・31,700プロジェクト超という導入実績は、AWS専業インテグレーターとしての積み上げの厚みを示す数字です。生成AI運用支援市場全体としては、導入フェーズから運用フェーズへの移行が本格化しており、品質の定量評価や改善サイクルの整備を求める需要が急速に高まっている段階といえます。
定量評価の仕組みが整備されていないことの弊害は業界を問わず共通の課題であり、こうした伴走型アプローチへの関心は今後さらに広がるでしょう。マーケティング業界の文脈に置き換えると、施策効果を感覚値で判断したまま次の打ち手を決めるボトルネックは長らく指摘されてきたテーマです。RAGやAIエージェントの品質を第三者の専任エンジニアが伴走しながら可視化するアプローチは、同種サービスの中でも運用継続性に重点を置いた設計として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「サーバーワークス、AWS上の生成AI運用を可視化・改善する「AWS生成AI運用最適化サービス」の提供を開始 | 株式会社サーバーワークスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000075977.html, (参照 26-06-25).
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