株式会社AndStoreは2026年6月9日、飲食企業向けスタッフ研修クラウド(eラーニング)「テンチョーラク」を正式リリースしました。
テンチョーラク誕生の背景にある飲食業界の人手不足と教育課題
飲食店の非正社員の人手不足割合は58.6%にのぼります。帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年1月)」が示したデータです。宿泊業・飲食サービス業のパートタイム労働者の離職率は31.9%と高水準にあり、こちらは厚生労働省「令和5年雇用動向調査」が根拠となっています。
限られた人員と時間のなかで、店長は店舗運営と並行して新人教育を担っています。口頭中心の引き継ぎは「言い忘れ」「教え漏れ」を生みやすく、従来の研修システムは導入コストの高さがネックでした。店舗ごとに散らばったマニュアルの整備にも手間がかかるため、多くの飲食店で教育の「仕組み化」が後回しになってきた背景があります。
テンチョーラクが変える3つのポイント
「テンチョーラク」は"店長が楽になる"をコンセプトにした、飲食企業向けのスタッフ研修クラウドです。専用アプリのインストールは不要で、スマートフォンやタブレット、PCのブラウザからログインするだけで利用できます。各研修は「動画を見る → 確認テキストを読む → テストに答える」の3ステップで構成され、テストはシステムが自動採点します。
誰がどこまで進んだかを、本部・管理者がリアルタイムに把握できる仕組みです。
サービスの特長は、次の3つのポイントです。
- AIを活用した制作体制により低コスト・スピーディに導入できる
- 形式がバラバラな既存マニュアルをそのまま一元化できる
- 研修動画の制作から進捗管理まで一気通貫で支援する
研修コンテンツの制作にAIを活用することによって、従来の研修システムと比べて低コストでの提供を実現しました。費用面で導入をあきらめてきた中小規模の飲食店でも、研修の仕組み化を無理なく進められます。
店舗ごと・担当者ごとに形式がバラバラな既存マニュアルでも、内容の整理・統合を株式会社AndStoreがサポートし、ひとつの研修プログラムに一元化します。ゼロから作り直す必要はなく、いまある資料をそのまま活かせる点が特徴です。
研修動画の制作も含めてまるごと支援する体制で、スタッフの学習状況は管理画面で可視化されます。店長は、口頭での確認の手間や「言い忘れ」「教え漏れ」から解放され、本来やるべき店舗運営や接客に集中できます。
代表取締役の齋藤 浩之氏は、「飲食の現場で一番足りないのは『教える時間』だと感じてきました。テンチョーラクは、AIを活用して低コストにし、バラバラなマニュアルも一元化して、動画づくりから進捗管理までまるごと引き受けます」と述べています。
テンチョーラクのサービス概要と提供条件
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社AndStore |
| サービス名 | テンチョーラク |
| 提供形態 | クラウド(SaaS)/ブラウザ利用・インストール不要 |
| 対応デバイス | スマートフォン・タブレット・PC |
| 主な機能 | マニュアル一元化サポート・研修動画の制作・動画研修・確認テキスト・確認テスト(自動採点)・進捗管理ダッシュボード |
| 対象 | 飲食企業など店舗運営を行う事業者(多店舗・多スタッフのサービス業) |
| 提供開始日 | 2026年6月9日 |
| 料金 | 要問い合わせ(要件に応じて案内) |
| 公式サイト | https://andstore.jp/ |
trends編集部の一言
飲食店の非正社員の人手不足割合が58.6%という数字は、業種を超えてインパクトがあります。サービス業全体としては、新メンバーのオンボーディングや業務の引き継ぎを体系化できずにいる現場が多く、口頭伝達に依存した教育構造が「言い忘れ」や「教え漏れ」を生む構造は、飲食業に限らず多くの職場で共通する課題ではないでしょうか。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツールの使い方や社内ルールをどう体系化するかは常に悩みどころです。AIを活用した制作体制により低コストで導入でき、既存のバラバラなマニュアルをそのまま一元化できる点は、「仕組み化にかかるコストと手間」というハードルを下げる現実的なアプローチとして注目されます。同種のeラーニングサービスが大企業向けに閉じてきたなかで、中小規模の店舗現場に特化した設計は業界全体の動向としても示唆を含む取り組みと言えるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「バラバラな店舗マニュアルをAIで一元化。飲食店向け研修クラウド「テンチョーラク」を正式リリース | 株式会社AndStoreのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000184817.html, (参照 26-06-11).
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