クールインテリジェンス株式会社と株式会社エナジーゲートウェイは、AI空調制御と高精度な電力計測を組み合わせた共同実証を実施し、省エネ効果を定量的に検証しました。
CIとEGによる実測データ活用型共同実証の概要
本実証では、クールインテリジェンス株式会社(以下「CI」)が提供するAI空調制御と、株式会社エナジーゲートウェイ(以下「EG」)の電力計測・データ基盤を組み合わせた検証を実施しました。客観的な実測データに基づく省エネ効果の定量化が特徴です。
本取り組みの主な特長は、以下の3点です。
- 省エネ効果を実測データで客観的に確認できる設計
- メーカーを問わず既設の業務用エアコンに適用可能
- 大規模な設備更新なしに低コストで導入できる構成
既存設備を活かしたシンプルな構成により、設置・準備が容易に行えます。多拠点展開を行う事業者においても、導入・展開のハードルを抑えやすい構成です。本モデルは商業施設など空調負荷が大きい多拠点業態との親和性が高く、商用展開を見据えています。
CIとEGのGX・脱炭素経営を視野に入れた展開方針
近年、AI空調制御による省エネ効果は、GX(グリーントランスフォーメーション)推進や脱炭素経営の要請を背景に、単なる電力コスト削減にとどまらない価値を持つようになりました。CO₂削減量を環境価値として活用する取り組みとして注目が集まっています。
CIはこれまで、AI空調制御による省エネ・CO₂削減量の環境価値化に関する取り組みにも関与してきました。株式会社Linkholaが運営するボランタリークレジット制度「EARTHSTORY」において、民間建物におけるAI空調制御を対象とした省エネ・CO₂削減量のクレジット化方法論の策定および運用への関与がその一例です。
今回EGとの取り組みで得られる高精度な電力計測データおよび検証結果は、AI空調制御による削減効果を客観的に示す基盤となります。今後の環境価値化や成果連動型モデルの展開にも資するものです。
CIとEGの共同モデルおよび両社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| モデル名 | AI空調制御と高精度な電力計測を組み合わせた共同モデル |
| 実証効果 | 省エネ効果を定量的に検証 |
| 商用化目標 | 2026年7月 |
| 想定業態 | 商業施設など空調負荷が大きい多拠点業態 |
| CI 所在地 | 〒108-6028 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟28F |
| CI 設立 | 2025年4月3日 |
| CI 資本金 | 600万円 |
| CI 代表者 | 代表取締役 山本浩司氏 |
| CI 事業内容 | AI空調制御システム事業、超軽量フレキシブル太陽光パネル販売事業等 |
| EG 設立 | 2018年2月15日 |
| EG 資本金 | 3,000万円 |
| EG 代表者 | 代表取締役社長 鈴木康郎氏 |
| EG 事業内容 | IoTプラットフォームサービスの提供(各種センサーの販売、システム企画・開発、情報処理・提供サービス等) |
| EG 株主 | 東京電力パワーグリッド株式会社(60%)、インフォメティス株式会社(40%) |
trends編集部の一言
実測データによって省エネ効果を定量化した共同実証という設計は、従来の「効果があると言われているが数値で示しにくい」省エネ施策の課題を正面から解決しようとするアプローチです。脱炭素関連ソリューション市場では、効果の可視化・定量化への要求が高まっており、実績値ではなく検証プロセス自体を商品化する動きが広がっています。
既設エアコンに対してメーカーを問わず適用できる構成は、大規模な設備更新を伴わない省エネ手法として、施設管理の業界全体で導入ハードルの低さが評価されてきました。GX推進の観点からも、CO₂削減量を環境価値へ転換する成果連動型モデルへの関心は、脱炭素経営を推進する業界全体のトレンドとして注目が集まっています。
References
- ^ PR TIMES. 「AI空調制御と高精度電力計測の連携により業務用施設での電力削減効果を実証 | クールインテリジェンス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000164332.html, (参照 26-06-01).
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