株式会社DeFimansは、複数の企業との間で共同実証実験に関する基本合意書(MoU)を締結したと発表しました。
- SMBC日興証券株式会社
- 日鉄ソリューションズ株式会社
- Perplexity AI, Inc.
- ANDLAW FZCO
伝統金融市場、オフチェーン及びオンチェーン市場における横断的取引最適化に向けた検証を進めます。ビットコインやイーサリアムのETFを参照資産としたデリバティブ取引の裁定機会の可視化などを目指す方針です。
DeFimansら5社が目指す市場横断型の取引最適化検証
5社は、個別チェーン及び個別市場にとらわれないスムーズな取引の実行可否を検証します。
5社は、最適な執行価格や取引ルートに関するデータを収集・構造化し、個別チェーン・個別市場にとらわれない取引実行の可否を検証します。本共同実証実験を通じて、検証する主な取り組みは次の通りです。
- 最適な執行価格・取引ルートに関するデータの収集と構造化
- 個別チェーン・個別市場にとらわれない取引実行の可否検証
- ビットコインとイーサリアムのETFの価格発見・価格最適化
- ETFに付随するデリバティブ取引の裁定機会の模索及びオペレーションの最適化
- Tokenized Assetの利活用による製造業等への展開可否の検討
- 収益性、運用可能性、市場特性の定量的な評価
本共同実証実験の終了後も、ワークフローへの導入を含めて連携を継続していく方向で議論が進められています。各社は、それぞれの専門知識を生かし、取引執行やAI活用などの役割を分担しながら、検証にあたります。
SMBC日興証券株式会社DeFiテクノロジー部部長の磯野 太佑氏は、今後数年であらゆる資産がオンチェーンに統合され、大規模なRWA市場が形成されると予想しました。新たな市場での価格発見機能の創出は金融仲介業者としても担うべき役割であるとし、業界横断の専門性を結集して、取り組む考えを示しました。
株式会社DeFimans代表取締役の佐藤 太思氏は、既存金融市場とオンチェーン・オフチェーンの境界が薄れつつあると述べています。コモディティやETFのデリバティブ取引が、横断的かつ最適に実行されているとは言い難い状況があるとし、「金融の本質はアービトラージである」との考えのもと、新たな市場の発展から生じる機会を捉えていく方針を示しました。
DeFimansら5社の基本合意書概要と参加体制
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 締結企業 | 株式会社DeFimans・SMBC日興証券株式会社・日鉄ソリューションズ株式会社・Perplexity AI, Inc.・ANDLAW FZCO |
| 締結内容 | 伝統金融市場、オフチェーン及びオンチェーン市場における横断的取引最適化に向けた共同実証実験の基本合意書(MoU) |
| 主な検証項目 | 執行価格データの収集、ビットコインやイーサリアムETFの価格発見及び価格最適化、上記ETFに付随するデリバティブ取引の裁定機会の模索及びオペレーションの最適化 |
| 目的 | 将来の潜在的なビジネス機会を共同で模索すること |
| DeFimans設立 | 2022年7月 |
| DeFimans所在地 | 東京都港区虎ノ門5-1-4 東都ビル9階 |
| 今後の方針 | PoC終了後もワークフローへの導入を含めた連携継続を協議 |
trends編集部の一言
5社が伝統的な金融市場とオンチェーン・オフチェーン市場を横断してアービトラージ機会を検証するという座組みは、業種の垣根を越えた企業連携という点で興味深く映ります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、複数のチャネルやプラットフォームをまたいでデータを最適化する取り組みが業界全体で広がりつつあり、分断された市場やシステムをまたいでデータを統合するという発想と共通する部分が多いと捉えられます。
現時点では基本合意書の締結段階にとどまっており、具体的な検証結果や技術連携の詳細はこれからです。業界全体としては、異なる専門性を持つ企業がデータや知見を持ち寄り、市場横断の課題を検証する連携が注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「DeFimans、SMBC日興証券、日鉄ソリューションズ、Perplexity AIら5社で既存金融市場を含む複数市場横断型アービトラージ取引等に関する共同実証実験の基本合意書を締結」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000111807.html, (参照 26-07-12).
