ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は2026年5月、AI予測分析ツール「Prediction One(エージェント版)」のβ版提供開始を発表しました。
Prediction One(エージェント版)が実現する3つのエージェント機能
「Prediction One(エージェント版)」では、AIエージェントが「隣で寄り添う専門家」のように作業完了まで一貫してナビゲートします。主な機能は次の3点です。
- 「相談するように」伴走する対話型UX:テーマ選定から次の作業指示まで、チャット形式でAIエージェントが能動的にヒアリングを行い、予測テーマを自動で整理・言語化します。
- 根拠に基づく「AIの提案」で意思決定を支援:精度向上のためのデータ修正案や次にとるべき施策のヒントを、AIエージェントが根拠を明示して提案します。
- データの事前処理をAIが提案・代替:データの結合や整形といった複雑な前処理を、AIエージェントが作業者に代わり実行します。
これらの機能により、専門知識の有無に左右されず、誰もが自律的に予測分析を行えます。AIエージェントとの対話を通じて、テーマ設定やデータ準備、予測分析、結果確認まで一画面でスムーズに進められるUIも採用しています。
搭載するAIエージェントは、ソニーグループ株式会社におけるデータサイエンス技術の研究開発成果である予測分析技術を活用した独自開発の仕組みです。ユーザーの意図を汲み取りながら、テーマ設定からデータ準備までをナビゲートします。
Prediction One(エージェント版)追加の背景と今後のスケジュール
Prediction Oneはこれまで、予測分析の初心者でも使いこなせるAI予測分析ツールとして、展開してきました。2019年にAI予測分析ツールとしてサービスを開始して以来、利用者からは「データ整理に時間がかかる」「モデル作成後にどう評価すればよいか分からない」といった声も寄せられており、初心者ならではの躓きやすいポイントが明らかになっていました。
市場全体でも、生成AIや対話型AIの業務活用が急速に拡大する一方、予測分析の現場では「テーマ設定」「データ準備」「結果の解釈」という専門知識の壁が残り、実運用や業務定着に至らないケースが浮き彫りになっています。こうした課題を受け、AIエージェント版のラインナップ追加およびβ版の先行提供に至りました。
β版提供期間に得た利用者の声や使用感を反映した本番環境版については、2026年度中のリリースを予定しています。
Prediction One(エージェント版)の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
| サービス名 | Prediction One(エージェント版) |
| サービス読み | プレディクション ワン(エージェント版) |
| カテゴリ | AI予測分析ツール |
| β版提供開始 | 2026年5月 |
| 本番環境版 | 2026年度中リリース予定 |
| 提供価格 | 詳細はお問い合わせください |
| 主な活用領域 | 営業・販売/マーケティング・企画/製造・サプライチェーン/カスタマーサポート・管理 |
| サービス受付窓口 | https://predictionone.sony.biz/contact/ |
trends編集部の一言
「テーマ設定」「データ準備」「結果の解釈」という3つの壁が予測分析の現場に残っているという指摘は、業界を問わず、共感を呼ぶ観察です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、分析ツールを導入したものの活用が一部のメンバーにとどまり、組織全体への浸透に至らないという課題は業界横断で語られてきたテーマです。
今回の発表で印象的なのは、「ツールを操作する」体験から「AIエージェントと共創する」体験へというコンセプトの転換です。分析の入口をチャットに変えることで、データリテラシーの差を問わずチーム全体が分析に参加できる状態を目指す動きは、業界全体の作業プロセス転換を象徴する取り組みと読み取れます。β版で利用者の声を取り込みながら本番環境版を磨く進め方も、実務への定着を重視した開発姿勢として、注目しておく価値がありそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「初心者でも使える予測分析ツール「Prediction One」に対話型AIエージェント版を新たなラインナップとして追加 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001539.000000196.html, (参照 26-05-28).
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