株式会社エーアイセキュリティラボは、クラウド型Webアプリケーション脆弱性診断ツール「AeyeScan」に、生成AIを活用したAndroidアプリ脆弱性診断機能「AeyeScan『Androidアプリ診断』機能」の提供を近日中に開始すると発表しました。
AeyeScanが解決を目指すモバイルセキュリティ診断の3つの技術的ギャップ
Webアプリケーションの脆弱性診断が普及する一方で、モバイルアプリのセキュリティ診断には深刻な課題が残っています。第一に、手動診断は高度な専門スキルと膨大な工数を前提とするため、開発スピードに合わせた柔軟な検査の実施が難しく、コストやリソースの面から診断自体を断念するケースも少なくありません。
第二に、バイナリやXMLなどの内部コードを読み取る従来ツールは、モダンなアプリを正しく認識することが難しく、動的な挙動の多くが検査の死角となっています。第三に、モバイル専用APIを網羅的にテストする環境が整っていないため、アプリと通信するサーバー側が事実上「無防備」なまま公開されるケースが多く、不正利用の重大なリスクとなっています。
AeyeScan「Androidアプリ診断」機能の4つの特長
新機能は、生成AIと自律型巡回エンジンを組み合わせることによって、従来の自動化ツールでは到達できなかった「人間さながらの自律的な巡回」を実現しました。主な特長は以下の4点です。
- Gemini等の高度なVision能力でスクリーンショットからUI要素を特定する生成AI画面解析
- 操作履歴と現状から次の一手を自律判断する巡回エンジン「Planner」
- 画面上の文脈を読み取り最適な入力値を動的に生成するテストデータ生成
- API通信・バイナリ・巡回を統合したセキュリティスキャン
特にGeminiを活用した画面解析は、XML(DOM構造)解析に依存しないため、難読化されたコードや独自のUIフレームワークを採用したアプリでも正確な認識と操作が可能です。巡回エンジン「Planner」は、二重ループによる安定走行機構を持ち、深い階層の探索漏れや無限ループを回避します。また、自動巡回中に取得したバックエンドAPIとの通信情報をそのまま既存の診断エンジンへ連携することによって、クライアントとサーバー双方のセキュリティを一貫して検証できました。
AeyeScan「Androidアプリ診断」機能の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社エーアイセキュリティラボ |
| 対象サービス | AeyeScan(クラウド型Webアプリケーション脆弱性診断ツール) |
| 新機能 | AeyeScan「Androidアプリ診断」機能 |
| 活用技術 | 生成AI(Gemini等)・自律型巡回エンジン「Planner」 |
| 解決課題 | 専門家不足・高コスト・テストの形骸化(3つ) |
| スキャン対象 | API通信・バイナリ・巡回(統合スキャン) |
| 代表取締役社長 | 青木 歩氏 |
| 所在地 | 東京都千代田区神田錦町 2-2-1 KANDA SQUARE WeWork |
| 設立 | 2019年4月 |
| 企業URL | https://www.aeyesec.jp/ |
AeyeScan「Androidアプリ診断」機能の関連イベント・セミナー情報
今回の機能追加に合わせ、モバイルアプリにおける最新の攻撃手法や生成AIを活用した具体的な診断アプローチを解説するイベントが予定されています。6/12(金)12:20〜13:00には、Interop 2026 展示会場内F(6T06)にて「API悪用の実態と検出手法―モバイルアプリを起点とした攻撃をどう見抜くか」が開催される予定です。詳細は、こちらから確認できます。
7/7(火)16:00〜16:30には、株式会社エーアイセキュリティラボ主催のウェビナー「モバイルアプリ起点の攻撃を可視化せよ―AeyeScan「Androidアプリ診断」の全貌を初公開」が開催される予定です。詳細は、こちらから確認できました。
trends編集部の一言
「専門家不足」「高コスト」「テストの形骸化」という3つの課題を同時に解決するという訴求は、セキュリティ業界に限らず刺さる切り口です。マーケティングの現場でも、社内外のツール導入時に「専門家がいないと使いこなせない」という壁に直面することは多く、業界を超えた共通課題として、実感を持って受け取れる発表でした。生成AIツール市場全体としては、「専門人材がいなくても高度な作業を自動化できる」という設計軸が主流になりつつある動向と重なる発表です。
生成AIが「画面を見て理解する」というアプローチは、マーケティング業界の文脈に置き換えると、LPや広告クリエイティブの自動分析にも通じる発想として捉えられます。「コードを読む」ではなく「画面を見る」という設計の転換は、AIが専門家の代替になりうる領域を広げる動きとして注目されます。
バックエンドAPIまでをワンストップでカバーする点も印象に残りました。マーケティングツールのAPI連携が複雑化する現代において、「見えない通信経路」のリスクを可視化する発想は、セキュリティ担当だけではなく開発・運用全体に関わる視点ではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「AeyeScan、生成AIを搭載した国内初のモバイルアプリ脆弱性診断機能を近日提供へ | 株式会社エーアイセキュリティラボのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000051317.html, (参照 26-05-27).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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