ヒバチ株式会社は、オンデバイスAI議事録デスクトップアプリ「Reki note(レキノート)」のアーリーアクセスを開始しました。
Reki noteが開発された背景と既存ツールの課題
オンライン会議へのAI議事録機能の普及が進む一方で、既存ツールには構造的な課題があります。Zoom AI CompanionやMicrosoft Copilot、Google Meet AIといった主要サービスは、いずれも議事録作成にプラットフォーム契約またはBot招待が必要です。SlackハドルやLINE通話、Discordのような Bot参加に対応していないツールでは、AIによる議事録が利用できないケースもあります。
複数のビデオ会議ツールを使い分けるビジネスパーソンでは、利用料の合計が月額1万円を超えるケースも珍しくありません。加えて、各サービスが議事録を個別に保管する構造のため、過去の情報をさかのぼって参照することが難しく、横断検索できないという課題も生じています。
Reki noteのプライバシー設計とローカル処理
「Reki note(レキノート)」が他サービスと大きく異なるのは、PCでのローカル文字起こしに対応している点です。無料プランでは文字起こしをデバイス内のAI処理で完結でき、音声データが外部に送信されることはありません。録音データおよび議事録は、すべてユーザーのローカルデバイスに保存されます。
クラウド処理プランも用意しており、こちらは文字起こし情報を収集せず、処理後にサーバーでの保存も行わない設計です。高速・高品質な文字起こしやPCの消費電力抑制と安定動作に対応しています。Bot不要での収録体験はそのままに、性能に関わらず、快適な通話環境を利用できます。
Reki noteの機能概要
「Reki note(レキノート)」が備える主な機能は、以下の5点です。
- 全通話アプリ対応:OSレベルの音声キャプチャでZoom・Google Meet・Microsoft TeamsやSlackハドル、DiscordやLINE通話、Messengerなどに対応
- カレンダー自動連携:録音セッションと予定を自動で紐づけ、通話URLを含む予定は開始1分前にポップアップ通知
- AIチャットによる議事録検索:蓄積された議事録をAIで横断検索できるチャット機能を搭載
- オンデバイス文字起こし無料・無制限:デバイス上のAIモデルによる文字起こしと議事録生成を時間制限なしで無料提供
- データポータビリティ:議事録をMarkdown形式で出力し、Obsidianなどのナレッジ管理ツールへのエクスポートに対応
特定のプラットフォームへのデータロックインが発生しない設計です。会議の記録が複数サービスに散在する課題の解決を目指しており、カレンダー連携による録音忘れ防止や過去の議事録への横断検索にも対応しています。
Reki noteの料金プランとサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Reki note(レキノート) |
| カテゴリ | オンデバイスAI議事録デスクトップアプリ |
| 開発元 | ヒバチ株式会社(HIBACHI inc.) |
| 代表者 | 田中貴士氏 |
| 所在地 | 東京都渋谷区神南1-11-4 FPGリンクス神南 5F |
| 設立 | 2025年11月 |
| Freeプラン | 無料:オンデバイス文字起こし無制限(クラウド文字起こし毎月3時間・クラウド要約10回まで無料) |
| Proプラン | 1,480円(税込):クラウド文字起こし・クラウド要約・議事録のAI検索 |
| 学割プラン | 980円(税込):Proプランと同様 |
| 対応環境 | macOS(ベータ版)・Windows(テストβ版) |
| 会社HP | https://hibachi-inc.jp |
trends編集部の一言
複数の通話ツールを使い分けると議事録が各サービスに散在し、過去情報を横断検索できないという課題は、業種を問わず、広く共有されています。マーケティングの現場でも、クライアントとのMTG記録がZoomとGoogle Meetにそれぞれ分散し、後から経緯を追うのに手間がかかるケースは少なくないのではないでしょうか。
特に注目したいのは、ローカル処理による音声データの非送信という設計です。機密性の高い商談や社内討議にAI議事録を導入する際、データの外部送信への懸念はハードルになりがちでした。オンデバイス処理を無料・無制限で提供するアプローチは、今後のAI議事録ツール市場における標準機能のあり方に一石を投じる動きと言えます。
References
- ^ PR TIMES. 「Zoom・Meet・Teams・Slackなど全通話に対応するAI議事録アプリ「Reki note」の早期アクセスを開始 | HIBACHI株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000174135.html, (参照 26-05-23).
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