株式会社ニュウジアは、AIが高齢のご家族へ毎日電話をかける見守りサービス「Care-Call.AI(ケアコール・エーアイ)」において、通話の録音と全文文字起こしを"無制限"で提供する大型アップデートを実施しました。
Care-Call.AIが「声を残す」見守りを提供する背景
警察庁の集計によると、2024年に自宅で亡くなったひとり暮らしの高齢者(65歳以上)は58,044人にのぼりました。このうち、亡くなってから1か月以上が経過してから発見されたケースは4,538人です。
介護の担い手不足も深刻です。2040年度には介護職員が約57万人不足すると見込まれています。単独世帯の割合は2020年の38.0%から2050年には44.3%へと拡大し、全世帯の約4割が"おひとりさま"になる未来が現実として近づいてきました。
毎日の小さな安否確認を、誰がどう続けるかという課題に対し、Care-Call.AIは家族の見守りを支える"もうひとつの手"として位置づけられています。
Care-Call.AIのアップデートにともなう4つの特徴
今回追加された機能の主なポイントは次の4点です。
- AIとの毎日の会話を"声"のまま記録し、いつでも聞き返せる
- ご利用期間中の通話を件数無制限ですべて保存
- 全文の文字起こしを全プラン・全期間いつでも閲覧可能
- 残された会話記録を家族の判断で医師などへ参考情報として共有できる
これまでの見守りサービスは「異変があったか否か」を知らせるもの、会話の要約テキストを届けるものが主流でした。Care-Call.AIは声そのものを保存することによって、「今日は声に張りがあった」「久しぶりに笑い声が聞こえた」といったニュアンスを家族が確認できる設計です。
文字起こしは全プランで全期間閲覧できるため、きょうだい間での情報共有にも活用できます。
Care-Call.AIだからこそ続けられる毎日の電話
Care-Call.AIは家族の電話を"置き換える"ものではなく、仕事や育児で毎日連絡できない"空白の日"をAIが毎日埋める仕組みです。前回までの会話を記憶しており、「お孫さんの運動会、どうでしたか?」のようにご本人に寄り添った会話を続けられます。
AIならではの特性として、何度同じ話になっても疲れずに応じられる点が挙げられます。認知症などで同じことを繰り返す場面でも、いつも同じ穏やかさで最後まで耳を傾け続ける仕組みです。
急かさず、否定せず、体調や予定に左右されず、毎日決まった時間に電話するため、ご本人にとっては「毎日、決まった時間に話せる相手がいる」という張り合いになるでしょう。家族にとっては「今日も元気だった」という日々の安心につながります。
利用開始のハードルも低く設定されています。ご本人側にスマートフォンやアプリ(LINEなど)のインストール、Wifiルーターなどの新しい機器は不要です。手元の固定電話があれば、「電話が鳴って、出て、話す」といういつもの動作だけで見守りが毎日続きます。
Care-Call.AI(ケアコール・エーアイ)の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Care-Call.AI(ケアコール・エーアイ) |
| 提供企業 | 株式会社ニュウジア |
| 代表取締役 | 柏口之宏氏 |
| 設立 | 2008年12月 |
| 所在地 | 東京都中央区銀座一丁目27番8号 セントラルビル703号 |
| 対象 | 離れて暮らす高齢の親御さんを見守りたいご家族、および介護施設・事業者等 |
| 料金プラン(税込) | ライト:3,980円/月(週3回) スタンダード:6,980円/月(毎日) プレミアム:9,980円/月(毎日・思い出アーカイブDLパック標準搭載) |
| オプション | 「思い出アーカイブDLパック」980円(買い切り・ライト/スタンダード向け) |
| 録音保存期間 | 契約期間中は保存、退会後は6か月間保存ののち削除 |
| 連携サービス | メモリーブリッジ |
| サービスサイト | https://care-call.ai/jp |
trends編集部の一言
2024年に自宅で亡くなったひとり暮らしの高齢者が58,044人、1か月以上発見されなかったケースが4,538人という数字は、見守りの空白がいかに広いかを改めて示しています。見守りサービス業界全体としては、異常検知や安否確認にとどまらず、会話そのものを音声・テキストで蓄積する方向への進化が進んできました。
Care-Call.AIが声そのものを記録する点は、その流れを象徴する取り組みです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、数値やテキストログだけでは拾えない「顧客の温度感」を音声で保存するアプローチに通じるものがあり、定性情報をどう蓄積するかという課題への一つの回答として注目されるのではないでしょうか。
固定電話だけで始められる設計も、普及を左右する現実的な判断です。同種サービスでも導入ハードルを下げる設計思想が重視される流れにつながっており、スマートフォン操作に不慣れな層へのリーチという観点で、業界全体のサービス設計モデルとしても参照されうる事例です。
References
- ^ PR TIMES. 「AI見守り電話「Care-Call.AI」、通話の録音と全文文字起こしを“無制限”で提供開始 ― 離れて暮らす親の“今日の声”を毎日、記録に残せるように | 株式会社ニュウジアのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000127837.html, (参照 26-06-26).
