株式会社電通総研は、2026年6月29日(月)、自治体向け生成AIソリューション「minnect(ミネクト) AIアシスト」の大幅な機能強化版の提供を開始しました。
minnect(ミネクト) AIアシストの4領域の機能強化
「minnect(ミネクト) AIアシスト」は、自治体特有のセキュリティ要件を満たし、LGWAN環境でセキュアに利用できる生成AIサービスです。議事録や例規集など自治体特有の庁内文書を基に生成AIが応答できる「Search機能」を備えており、正確な情報に基づいた回答で庁内業務の生産性向上に貢献してきました。
今回の機能強化は、主に次の4つの領域で構成されます。
自治体職員の調査や検索、資料作成業務の負荷軽減と生産性向上を実現します。
minnect(ミネクト) AIアシストの議会議事録RAGと最新AIモデルへの対応
議会議事録専用のRAG機能では、生成AIが発言者や議題、要点を自動抽出し、抽出結果をデータベース化して議会横断での検索・要約・参照が可能です。複数年にわたる大量の議会データを対象とした自動抽出にも対応しており、議員からの質問通告に対して過去の答弁を元に論理的な一貫性のある答弁案を作成支援する機能も搭載されました。
生成AIモデルの面では、画像生成基盤を刷新し「Gemini 3.1 Flash Image」「Gemini 2.5 Flash Image」へ対応したほか、GPT-5モデルによるWeb検索対応と「Gemini 3.5 flash」への対応も追加されました。音声・文字起こし機能については、文字起こし可能な音声ファイルのサイズ上限が拡大され、3時間以上の会議の文字起こしが可能になっています。
minnect(ミネクト) AIアシスト 機能強化概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社電通総研(東京都港区) |
| 代表取締役社長 | 岩本 浩久氏 |
| 提供開始日 | 2026年6月29日(月) |
| 対象サービス | minnect(ミネクト) AIアシスト |
| カテゴリ | 自治体向け生成AIソリューション |
| 対応環境 | LGWAN環境 |
| 主な強化機能 | 議会議事録専用RAG、Gemini 3.1 Flash Image・Gemini 2.5 Flash Image対応、GPT-5モデルWeb検索、Gemini 3.5 flash対応、3時間以上の文字起こし対応 |
| UI/UX改善 | プロンプトテンプレート記入箇所の明確化、チャットボックス表示領域拡張、添付ファイルのマスキング対象項目確認機能 |
| 公式サイト | https://www.dentsusoken.com |
trends編集部の一言
3時間以上の会議の文字起こしが可能になったという点は、自治体の現場で議会対応や庁内審議の会議時間が長くなりがちな実態を踏まえると、実務上の意味は大きいと言えます。自治体向け生成AI業界全体としては、情報検索にとどまらず業務アウトプットの生成支援へと活用領域が深化する段階に入りつつあり、今回の議会議事録専用RAGが「過去の答弁を元に答弁案を作成支援する」ところまで踏み込んでいる点は、その流れを象徴する動きと言えるでしょう。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「調査して終わり」から「調査結果を元に素案を生成する」フローへの移行と重なる方向性であり、同種サービスでも生成AIの活用深化がコンテンツ制作や市場調査の現場に波及していくのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「電通総研、自治体向け生成AIソリューション「minnect(ミネクト) AIアシスト」を機能強化 | 株式会社電通総研のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000462.000043138.html, (参照 26-06-29).
