【時間がない人向け】記事の3行要約
- Threads APIのサンプルアプリを使ってAPIをテストできる
- サンプルアプリの実行にはNode.jsが必要
- Meta Platformライセンスの下でThreads APIがリリースされている
Meta PlatformがThreads APIのサンプルアプリを公開
Meta Platformは2023年8月、Threads APIのサンプルアプリをGitHubで公開した。このサンプルアプリを使うことで、開発者はThreads APIの機能を手軽にテストできるようになる。[1]
サンプルアプリを動作させるには、Node.jsをあらかじめインストールしておく必要がある。また、ThreadsアプリのためのAPP IDとSecretの取得、リダイレクトURLの設定など、Meta Platformの開発者向けダッシュボードでの準備作業も欠かせない。
OAuthリダイレクトはHTTPSでのみサポートされるため、ローカル開発用にOpenSSL証明書を作成する手順も説明されている。mkcertコマンドで証明書を生成して環境変数にホスト名とポート番号を指定すれば、https://threads-sample.meta:8000 のようなURLでサンプルの動作確認が可能だ。
開発者がThreads APIを利用するための手順が明記される
Threads APIのサンプルアプリは、Threads APIを実際のアプリに組み込む際のリファレンス実装としても役立つ。READMEファイルには、APIを利用するために必要な一連の手順が詳しく記載されている。
手順の中ではThreadsアプリ専用のAPP IDとSecretを取得する方法や、環境変数の設定方法、HTMLテンプレートの記述方法などがステップバイステップで解説されているのが特徴。コードにはJavaScriptなどが用いられている。
Meta PlatformはThreads APIのリリースにより、Threadsアプリのエコシステム拡大を狙っている。サードパーティー製アプリとの連携が進めば、ユーザーにとってもThreadsがより便利で魅力的なプラットフォームになるだろう。今回のサンプルアプリ公開は、そのための布石の一つと言えそうだ。
trends編集部「K」の一言
Meta PlatformがThreads APIのサンプルコードを公開したことで、サードパーティー開発者にとってのハードルが大きく下がったと言えるだろう。APIの利用方法がわかりやすく示されたことで、Threadsアプリとの連携を検討する開発者が増えるのは間違いない。ただし、OAuthの仕様上、アプリケーションの登録にはMeta Platformの審査が必要になる点には注意が必要だ。
Threads APIの提供開始は、ByteDanceの「Lemon8」など新興SNSとの競争が激化する中でのMeta Platformの一手と見ることもできる。サードパーティーのエコシステムを育成することでThreadsアプリの利便性を高め、ユーザーのロックインを図る狙いがあるのだろう。ユーザー数のさらなる拡大につながるかどうか、APIがどれだけ活用されるかがカギを握ることになる。
一方で、APIを通じた外部アプリとのデータ連携には、プライバシー面でのリスクも伴う。ユーザーの同意なくデータが収集・利用されることがないよう、Meta Platform側でのガバナンスとモニタリングが問われることになるだろう。特にThreadsは若年層の利用も多いため、GDPR-KやCOPPAなどの法規制への対応も怠れない。
SNSビジネスの世界においてAPI提供は新たな収益機会でもあるが、同時に責任も伴うのだ。Threads APIを通じてThreadsがどのようなプラットフォームに成長していくのか、ユーザーとしても開発者としても目が離せない。Meta Platformにはイノベーションとコンプライアンスのバランスを取りつつ、エコシステムを適切にリードしていくことが求められている。
References
- ^ GitHub. 「GitHub - fbsamples/threads_api: This repository contains a sample app for developers who are interested in integrating with the Threads API.」. https://github.com/fbsamples/threads_api, (参照 24-06-20).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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