Gemini Deep Research無料版の使い方。回数制限や有料プランとの違いを解説

だーだい

Gemini Deep Researchは、Googleが開発した生成AIを活用したリサーチ支援ツールです。ユーザーが調査したいテーマや課題を入力するだけでAIが調査の流れを計画し、Web上の最新情報を分析・整理してわかりやすいレポートを作成します。

複雑な情報収集や推論を効率化でき、ビジネスや学習、研究など幅広い場面で活用できます。Googleドキュメントとの連携や、音声での要約機能など実用的な機能も豊富に備えているのが魅力です。

Gemini Deep Research無料版の回数制限は公式で明記されておらず、「a few times a month（数回/月）」と記載されています。

無料版のGeminiで、Deep Researchを使用した場合、リサーチ レポート数の上限（月間10件）の利用しかできないのか。月間で回数制限があったなんて知らなかった…。

— それゆけミッキー／起業準備家 (@Exe_Master55) March 28, 2025

Google Workspace Business StarterのGeminiでDeep Researchが使えるようになってる！！
でも「利用回数は 30 日あたり 5 回に制限されています」だってさ。

— げぬ (@gen170) March 14, 2025

利用回数は上記のように諸説ありますが、私が実際に試したときは5回しか使えないと表示されました。

Geminiより

上記は2025年4月18日に初めてGemini Deep Research機能を使った日のチャット結果です。利用日から1か月間の制限が5件だということがわかります。

Gemini Deep Researchの有料プランにおいても「回数制限が緩くて実質的に無制限」という記載に留まっており、明確な回数は確認できません。

Gemini Deep Research有料プランの回数制限におけるｘのツイートを複数ピックアップしました。

GeminiのDeep Researchは有料版だと使用回数が多いので、じゃぶじゃぶ使えるのが良いところです。新しい使い方として、「直近1週間の○○に関する最新ニュースをリサーチし、20大トピックとしてレポートしてください」というのにハマっています。さくっとキャッチアップできる。

— loki (@loki_feetnovel) March 27, 2025

Gemini2.5Proで動くDeep Researchめっちゃ良いですね

同じ医療系クエリをChatGPTとGemini両方に投げて比較してみましたがGeminiの方が数多くの文献に基づいてより詳しい解説を短時間で生成してくれます

しかも有料であれば回数気にせず利用できるレベル

ChatGPTPro課金はo3,o4-mini次第でしょうか pic.twitter.com/Zgpa91DTAc

— 限界助教|ChatGPT/Claude/Geminiで論文作成と科研費申請 (@genkAIjokyo) April 10, 2025

上記の内容からGeminiの有料プランである「Gemini Advanced」へ加入すると、Gemini Deep Researchを1日あたり約20回ほど使えるようです。

Gemini Deep Researchでできることは以下の通りです。

• 調査テーマに基づく自動プラン作成とカスタマイズ
• AIによる情報収集とWeb上のデータ分析
• 見やすく整理されたレポートの自動生成
• Googleドキュメントへの直接エクスポートと共有対応
• AIによる音声要約機能「Audio Overviews」

各内容について詳しく解説します。

調査テーマに基づく自動プラン作成とカスタマイズ

Gemini Deep Researchではユーザーが入力した調査テーマをもとに、AIが自動的に調査の方向性を設計します。このプロセスではリサーチの目的に応じた情報収集カテゴリや、参照すべき情報源の候補が整理された「調査計画」が生成されます。

ユーザーはこの計画をそのまま使ってもよく、必要に応じて構成を編集してカスタム化することも可能です。これにより複雑なタスクにおける準備段階が大幅に効率化されます。

AIによる情報収集とWeb上のデータ分析

Googleの検索エンジンと生成AIモデルの推論能力が融合したGemini Deep Researchは、Web上の膨大なデータにアクセスして関連性の高い情報を効率よく収集・分析します。

ユーザーが一つひとつのサイトを個別に調べる必要がなくなるため、時間の節約はもちろん、より質の高い情報に素早くたどり着けます。

調査の精度を高めたいビジネスユーザーやリサーチャーにとって非常に実用的な機能です。

見やすく整理されたレポートの自動生成

収集された情報はAIが自動で構成・整形し、ヘッドラインや箇条書きなどを使って視認性の高いレポートとして出力されます。内容には信頼性を担保するための出典リンクが含まれており、後からの参照や検証もスムーズです。

この生成機能によって複雑なデータを理解しやすい形で提示し、ユーザーの判断やアイデア創出をサポートします。

Googleドキュメントへの直接エクスポートと共有対応

生成されたレポートはGoogleドキュメント形式にすばやくエクスポートでき、出力されたテキストはそのまま編集・保存・共有が可能です。

複数ユーザーによる同時編集やコメント機能も活用できるため、ビジネスチームでの共同作業やプレゼン資料の下準備にも最適。Googleアプリとのシームレスな連携が、タスク全体の効率を大きく向上させます。

AIによる音声要約機能「Audio Overviews」

Gemini Deep Researchにはレポートの要点をAIが音声で要約し、ポッドキャストのように再生できる「Audio Overviews」という機能が搭載されています。

生成AIが自然なトーンで重要ポイントを説明するため、通勤や作業中など手が離せないシーンでも耳から情報をインプットできます。情報処理の幅が広がり、学習・理解・分析のスタイルがさらに柔軟になります。

はじめにGeminiへアクセスします。

Gemini：https://gemini.google.com/app

Geminiより

表示内容の左上にあるドロップダウンボタンをクリックし、表示内容から「Deep Research」をクリックしてください。チャット欄に「Deep Research」と表示されていればOKです。

使い方は従来のGeminiと同じく、画面下部のチャット欄にプロンプトを入力するだけです。今回は以下のプロンプトを実行し、情報の比較整理や具体的なメリット提示に対する品質をテストしてみます。

Geminiより

Gemini Deep Researchで調べる内容の計画が表示されます。内容が想定と異なる場合は「計画を編集」をクリックして編集可能です。

特に問題なければ「リサーチを開始」をクリックして実行します。

Geminiより

リサーチには数分かかりますが、チャット画面から離れてもリサーチを進めてくれます。Gemini Deep Researchの出力結果は以下の通りです。

上記のようにリサーチ内容を体系的にまとめてくれます。比較表や参照リンクも明記されており、わかりやすく事実確認もしやすいのが魅力です。

Geminiより

作成したリサーチ内容は右上にある「Googleドキュメントにエクスポート」からドキュメント形式で利用できます。