SDT株式会社が磐田市と共創、市長の思考を学習した「AI磐田市長ボット」を提供開始
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SDT株式会社は2026年5月14日、静岡県磐田市との共創により、市長の思考パターンや発言スタイルを学習した対話型AI「AI磐田市長ボット」の提供を開始しました。
AI磐田市長ボットが職員の意思決定支援を担う
「AI磐田市長ボット」は磐田市の草地 博昭氏市長の思考や判断基準を可能な限り忠実に再現するため、「広報いわた」の市長コラムや毎月職員向けに発信されている「市長エッセイ」などのデータを学習させています。職員が市長の判断軸に基づく示唆を得られる設計であり、市役所内における意思決定や政策検討の質的向上を目指すものです。
ボットの音声は市長の声質に近づけることで、より自然な対話体験を実現します。SDTが提供する生成AIサービス「Panorama AI」を基盤として開発されており、独自データに基づく高い回答精度と運用面の柔軟性を両立した構成です。
磐田市AXビジョン2030が示す3つの方向性
磐田市が令和8年5月内の策定を予定している「磐田市AXビジョン2030」では、目指す姿として「人とAIが共創する、誰もが安心して暮らせる魅力あるまち」を掲げています。同ビジョンは以下の3つの方向性を示すものです。
- 職員がAIを行政業務のパートナーとして活かす
- AIを市民に身近な存在になるように後押しする
- 磐田市に関わる人がAIと共創し地域の新たな価値を生む
「AI磐田市長ボット」はこれらのうち、特に①職員のAI活用および③共創による新たな価値創出を象徴する取り組みとして位置付けられています。磐田市は市長定例記者会見において、市長自身がCAIO(最高AI責任者)に就任し、全庁一丸でのAI活用を牽引することを表明しています。
AI磐田市長ボットの庁内での運用想定
「AI磐田市長ボット」の活用場面として想定されているのは主に3点です。政策検討や方針確認の場面における示唆出しの支援、職員研修における生成AI活用の実践事例としてのAI理解促進、そして全庁的なAX(AI Transformation)推進の象徴的な取り組みとしての展開が挙げられます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発元 | SDT株式会社 |
| 共創先 | 静岡県磐田市(市長:草地 博昭氏) |
| サービス名 | AI磐田市長ボット |
| カテゴリ | 対話型AI |
| 基盤サービス | Panorama AI |
| 学習データ | 広報いわた・市長エッセイ等 |
| 主な活用対象 | 磐田市職員 |
| 関連ビジョン | 磐田市AXビジョン2030 |
| 所在地 | 神奈川県藤沢市 |
| 代表取締役 | 乾 泰行氏 |
trends編集部の一言
首長の思考パターンや発言スタイルをAIに学習させ、職員が日常的に「市長の判断軸」へアクセスできる仕組みをつくるという発想は、組織内の意思決定コストに直接介入するものです。自治体DX領域全体としては、首長や幹部の判断基準をいかに組織全体へ伝達・共有するかという課題は広く語られてきたテーマであり、AIを介してその参照経路を常時開放する設計は、行政組織における意思決定の分散化を促す動きとして整理できます。
「広報いわた」や「市長エッセイ」という既存コンテンツをAI学習データとして活用している点は、新たなデータ収集を前提とせず、組織が蓄積してきた言語資産をAIの精度向上に転用するアプローチとして注目されました。コンテンツ運用やブランドコミュニケーションを担う文脈でも、既存の発信物をナレッジ基盤として再構成する設計思想は、マーケティング業界の動向としても示唆を含む動きではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「静岡県磐田市との共創により「AI磐田市長ボット」を開発 ― 磐田市AXビジョン2030の策定とあわせて発表 ― | SDT株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000072986.html, (参照 26-05-15).
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