株式会社LayerXは、AIプラットフォーム「Ai Workforce」が株式会社福岡銀行に導入されたと発表しました。
福岡銀行がAi Workforceを導入した背景
福岡銀行のストラクチャードファイナンス業務では、既存システムで過去案件を検索する際に時間を要していました。若手行員が参照できるツールも限られており、業務効率化が課題となっていたようです。
また、過去案件の事例やノウハウがベテラン行員に集中していた点も課題でした。案件や契約書は複雑で個別性が高く、各業務フローで手作業が多かったことから、人的負荷が大きい状況だったと説明しています。
さらに、100ページを超える融資契約書から必要なモニタリング情報を抽出し、管理表へ転記する作業にも時間を要していました。今回の導入では、過去案件の契約書を高精度に検索できる仕組みや融資契約書管理の効率化を実現し、業務時間の大幅削減を見込んでいます。
加えて、同プロジェクトは30代前半の若手メンバーを中心に進められているとのことです。人材育成につなげるとともに、業務改善の風土醸成のきっかけにしたい考えも示しました。
Ai Workforce導入で見込む主な効果
福岡銀行では、契約書類管理業務の効率化によって、営業時間の創出と業務品質向上を目指しています。主な機能は次の3点です。
- 過去案件の融資契約書からサマリー情報を抽出
- 契約書内に記載されたワードを含めた検索機能
- 融資契約書からモニタリング情報を自動抽出し、各種管理表の作成を自動化
時間削減効果としては、契約書検索で約6,500時間、管理表作成で約500時間を見込んでいます。削減した時間は、顧客対応の充実や業務品質向上に充てる方針です。
Ai Workforce導入の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社LayerX |
| 対象サービス | Ai Workforce |
| 主な機能 | 契約書の高度検索機能 融資契約書管理の自動化 モニタリング情報の自動抽出 |
| 削減見込み | 年間約7,000時間 |
| 導入企業 | 株式会社福岡銀行 |
| 今後の検討事項 | 契約内容確認業務への活用可能性の検討 |
trends編集部の一言
地方銀行のストラクチャードファイナンス業務にAIを活用する動きは、注目したい取り組みだと感じます。特に、100ページを超える契約書から必要情報を抽出する工程は負荷が大きく、年間約7,000時間の削減見込みは実務面でのインパクトが大きいのではないでしょうか。
契約書検索やモニタリング情報の整理を効率化する仕組みは、金融業界以外でも応用余地がありそうです。過去案件の知見を検索しやすくする取り組みは、若手育成や業務ノウハウ共有の観点でも参考になる事例だと受け止めています。
また、契約内容確認業務への展開可能性を検討している点も見逃せません。AI活用が単なる作業削減にとどまらず、組織全体の業務プロセス見直しにつながるかどうかが、今後の焦点となりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「地銀初、LayerXの「Ai Workforce」を福岡銀行が導入。AIでストラクチャードファイナンスにおける契約書類管理業務を効率化し、年間約7,000時間の削減を見込む | 株式会社LayerXのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000615.000036528.html, (参照 26-05-09).
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