クラウドエースがAI活用企業のデータ品質調査を公開、85.6%がデータ不備で難航を経験
公開:
クラウドエース株式会社は2026年4月21日、「AI活用企業の『データ基盤』と『データ品質』に関する実態調査」の結果を公開しました。
クラウドエースが実施したAI活用企業のデータ品質調査の結果
調査対象は、生成AIを業務に導入している(PoC含む)従業員300名以上の企業に所属し、AI・データ活用や情報システムに関わる担当者111名です。調査方法は、IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査で、実施日は2026年1月16日です。
生成AI活用全体として、期待した成果が出ているかを尋ねた設問では、「期待した成果が十分に出ている」が36.9%でした。「ある程度は出ているが、まだ物足りない(49.5%)」や「全体としては不十分(12.6%)」を含めると、計63.0%が成果創出において課題を残している状況です。
データ品質がAIプロジェクトに与える影響
これまでのAI活用において、品質や整備状況が原因でプロジェクトが難航した経験があるかを尋ねた設問では、85.6%が「ある」と回答しました。モデルの性能以前に、土台となる部分で多くの企業が課題に直面しており、注目すべきポイントは次の4点です。
- PDFや画像からの情報抽出精度の不足(62.1%)
- 表記ゆれや重複データによる回答品質の不安定(50.5%)
- データ項目の定義が曖昧(45.3%)
- 参照データの鮮度不足(38.9%)
最多の課題であるPDFや画像からの情報抽出は、社内に蓄積された非構造化データをAIが扱える形に構造化する、「前処理」の難易度に起因しています。成果を最大化するためには、単なるツールの導入にとどまらず、サイロ化した情報の集約や品質改善といった、基盤整備への投資が求められる状況です。
AI活用企業のデータ品質調査の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査名称 | AI活用企業の「データ基盤」と「データ品質」に関する実態調査 |
| 調査方法 | インターネット調査(リサピー企画) |
| 調査日 | 2026年1月16日 |
| 対象企業 | 従業員300名以上の生成AI導入企業 |
| 有効回答 | 111名 |
| 実施企業 | クラウドエース株式会社 |
trends編集部の一言
生成AIの導入が進む中で、成果の鍵を握るのがモデルの性能よりも、基盤の整備だという調査結果は、自分自身の業務経験とも重なります。社内のナレッジをAIに活用しようとした際、PDFや画像の前処理に想定以上の工数がかかり、ツール選定よりも棚卸しに時間を費やした経験があります。
85.6%が品質面を理由にプロジェクトの難航を経験しているという数字は、AI活用を推進する情報システム部門や、DX推進担当にとって見過ごせない指標です。まずは自社の情報がどのような形式で散在しているかを把握し、構造化の優先順位を整理するところから着手すると、手戻りを減らせるのではないかと考えています。
References
- ^ PR TIMES. 「AI 活用企業の「データ基盤」と「データ品質」に関する実態調査 | クラウドエース株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000032396.html, (参照 26-04-21).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。




