一般社団法人大阪府宅地建物取引業協会(大阪宅建)は、2026年3月6日に、大阪府下15支部が参加する「未来共創フォーラム2026」を開催しました。
未来共創フォーラム2026が示す不動産業界の経営課題の変化
本フォーラムは、青鳩会が主催する初の試みとして、データに基づいた具体的な次の一手の実行を目的に開催されました。2019年と2026年の比較調査では、経営課題が「業務効率化」から「後継者・人材不足」へとシフトしている実態が明らかになっており、少子高齢化や空き家問題の深刻化が背景にあります。
フォーラム後のアンケートでは、回答者全員が「AIの積極利用」に賛同しており、中小事業者が生き残るための武器として、AI実装が急務であるとの認識が共有されました。『生成AI活用秘伝書 2026』を中心とした階層別伴走型ワークショップの開催や、現場主導による横断的組織「AI戦略チーム」の本格的稼働が、具体策として掲げられています。
「大阪モデル」を構成する3つの柱
フォーラムの成果として提言された「大阪モデル」は、不動産業界の持続可能な発展に向けた、行動指針です。「AI・DX実装による組織力強化」「地域共生型ビジネスの構築」「広域連携オール関西構想の推進」の3点を軸に据えており、注目すべきポイントは次の5点です。
- 事務処理のAI委譲による人的資源の再配分
- 延べ1,289人参加の献血活動など社会貢献の継続
- 空き家対策のコンサルティング事業への転換
- 京都宅建・兵庫宅建との広域連携拡大
- 大阪宅建青鳩会のハブ機能確立
地域課題の解決を担う「地域インフラ産業」への転換を目指す方針が特徴的で、単なる物件仲介業からの脱却を明確に打ち出しています。人材育成の手法や経営戦略のノウハウを、協会・支部の壁を越えて横展開し、関西一円の業界を牽引するプラットフォームの確立が掲げられています。
未来共創フォーラム2026の開催概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 青鳩会 未来共創フォーラム2026 |
| 開催日時 | 2026年3月6日 15時〜17時 |
| 会場 | 大阪府宅建会館 2階会議室 |
| 所在地 | 大阪市中央区船越町2-2-1 |
| 主催 | 大阪宅建協会 青鳩会 |
| 参加規模 | 大阪府下15支部 |
| モデレーター | 四天王寺大学 阪西洋一准教授 |
trends編集部の一言
回答者全員がAI活用に賛同しているという調査結果は、業界団体における意識変化を端的に示していると感じました。不動産のような対面営業が中心の業界で、ここまでAI導入への前向きな姿勢が広がっている点は、他業界のDX推進担当者にとっても参考になる事例です。
「事務処理をAIに任せて、人間にしかできない業務に集中する」という方針は、業種を問わず共通する課題と重なります。「AI戦略チーム」のような横断組織を社内で立ち上げる際の設計として、注目しておきたい取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「不動産業界のDXを大阪から加速させる「未来共創フォーラム2026」を実施 オール関西としてこれからの未来を切り拓く「大阪モデル」を提言 | 一般社団法人大阪府宅地建物取引業協会のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000118469.html, (参照 26-04-20).
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