レバレジーズ株式会社が運営するエッセンシャルワーカー向けキャリア支援サービスレバジョブは2026年4月16日、現在ブルーカラー職に従事する724名を対象とした、キャリアに関する実態調査の結果を発表しました。
ブルーカラー職724名の調査で見えた転職経路と志望動機
今回の調査対象者が現在の職種に至った経緯を見ると、「他の現場職から転職(45.2%)」と「新卒で入社(31.5%)」が上位を占めました。加えて「ホワイトカラーから転職(20.4%)」が約5人に1人にのぼり、学歴面でも「大学卒(39.4%)」と「高校卒(37.3%)」が同水準で並ぶなど、多様なバックグラウンドの人材が流入している構図が浮かび上がっています。
職種を選んだ理由としては、「特にない(47.4%)」を除くと「手に職がつくから(13.7%)」が最多となり、「体を動かす仕事が好きだから(13.5%)」「収入が良いから(13.3%)」が僅差で続きました。20代に限ると「AIに代替されにくい安心感があるから(14.5%)」や「人手不足で転職先に困らないイメージがあったから(13.1%)」が上位に入り、先行き不透明な社会環境を背景に、現場スキルを「安定的なキャリア」と捉える傾向が見て取れます。
就業前後のイメージギャップとやりがい・不満の内訳
仕事のやりがいについては「生活を支えられる収入が得られる(40.9%)」が最多で、「自分の技術・スキルが活かせる(25.3%)」「仕事の成果が目に見える(21.3%)」が続きました。一方で不満に感じる点としては「給与水準が低い(30.7%)」と「体力的にきつい(23.1%)」が上位に挙がっており、収入面への評価がやりがいと不満の両方に現れている点が特徴的です。
- ギャップなしが約4割(41.0%)
- 好意的ギャップ:休暇の取りやすさ(37.1%)
- 好意的ギャップ:人間関係の穏やかさ(37.1%)
- 否定的ギャップ:給与が想定より低い(39.9%)
就業前のイメージとのギャップについては約4割が「なかった」と回答したものの、残りの回答者の間ではポジティブとネガティブ両方の見解が混在する結果となりました。就業条件や職場環境への受け止め方は個人差が大きく、入職前の情報収集が満足度を左右する要因になり得ることがうかがえます。
AI代替への意識と今後のキャリア志向
現在の仕事が将来AIに代替される可能性については、「そう思わない(計35.2%)」が「可能性がある(計29.0%)」を上回りました。ブルーカラー職の従事者にとって、AIによる代替への不安は比較的限定的である傾向がうかがえます。
- AI代替を「思わない」計35.2%
- AI代替の「可能性がある」計29.0%
- ホワイトカラー転職希望は16.6%
- 現職継続・同職種内転職が多数派
今後のキャリアに関しては「ホワイトカラー職に転職したい」と回答した割合が16.6%にとどまり、現職の継続や同職種内での転職・独立を志向する層が多数を占めました。レバジョブが2025年12月に発表した別調査では、前職でホワイトカラー職に従事し現在は現場職として働く人の約6割が、「市場での需要低下」や「AIによる代替」への不安を感じていたと報告されており、若年層のキャリア選択に影響を与えている可能性が示唆されています。
ブルーカラー職キャリア実態調査の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年3月24日~3月31日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査主体 | レバレジーズ株式会社 |
| 実査委託先 | GMOリサーチ&AI株式会社 |
| 有効回答数 | 724名 |
| 調査対象 | 現在ブルーカラー職に従事する方 |
| 対象業界 | 製造業(45.4%)、建設業(20.6%)、物流・運輸(20.6%)ほか |
trends編集部の一言
20代がAI代替リスクを意識してブルーカラー職を選ぶという調査結果は、自分が日常的にAIツールを業務へ組み込んでいるからこそ、実感をもって受け止められました。ノーコードツールや生成AIによって定型業務を置き換える場面が増えるほど、「手を動かして現場で価値を出す仕事」に対する安心感が若い世代の間で高まるのは自然な流れであり、今回の数値がその裏付けになっていると感じています。
社内で業務効率化を推進する立場から見ると、AI導入の恩恵を受ける側と「自分の仕事がなくなるのでは」と不安を抱く側の温度差は、日に日に広がっている印象を持っています。今回の調査データは、採用広報やキャリア支援の設計において「AIに代替されにくい実務スキル」を訴求軸に据える動きを後押しする材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「現ブルーカラー職の約5人に1人はホワイトカラーからの転職者、20代ではAI代替の不安が動機に | レバレジーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000910.000010591.html, (参照 26-04-16).
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