今回は、CodeCampKIDS目白校を運営する株式会社KUROTO(クロト)の代表・圷(あくつ)さん、現役エンジニアの瀧田(たきだ)さん、そして日本女子大学児童学科4年生の杉山(すぎやま)さんにお話を伺いました。IT企業が運営するプログラミングスクールならではの取り組みや、子どもたちへの想いについて詳しくお聞きしました。
スピーカー
代表取締役
教室長
運営
教育への想いとIT業界での経験を活かした指導
ー圷さんは普段ITコンサルやインフラ構築支援などのお仕事をされていますが、子どもの教育に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?
CodeCampKIDS目白校 代表取締役 圷 康幸 氏(以下、圷):わたしには2人の子どもがいます。今小学校2年生の女の子と年長の男の子がいるんですが、それがきっかけの一つですね。
学校での基礎教育はもちろん大切だと思うんですが、デジタル分野で日本は遅れているところがあって、学校の先生だけでは教えきれない部分があると常々感じていました。
CodeCampKIDS目白校 教室長 瀧田 真未 氏(以下、瀧田):私も現場で感じるのですが、従来のように基幹科目だけで偏差値を競い、良い大学、良い会社という単一の成功モデルだけでは、これからのVUCAな時代に対応しきれない部分があります。
だからこそ、デジタルスキルを早いうちから身につけることにチャレンジする子がもっと増えてもいいのではないかと考え、この教育事業に参画したいと思ったんです。
ー現在のお仕事と教育事業にはシナジーがあるのでしょうか?
瀧田:例えばプレゼン資料を作る際の装飾や伝わりやすさ、発表時の心構えなど、ITコンサルで培った経験は確実に活かされています。人前でプレゼンをする力についても、体験の際に保護者の方に説明すると非常に響きますし、喜んでいただけます。
圷:私はITコンサルやインフラ、顧客の課題解決を主軸にしていますが、そこで身につけたスキルが子どもたちの指導にも生きていると感じます。
瀧田:月に1回の発表会では動画を撮影して保護者の方に共有していますが、子どもたちの成長や声の大きさの変化、発表スキルの向上を実感していただいています。
発表する力は今の子どもたちにとって本当に重要で、日本国内外問わず、プレゼンテーション能力の高い子どもたちを見ていると、将来社会に出た時にその力がいかに大切かを実感します。そうした力を育てることを大切にしています。
目白校開校からチーム形成、そして3年間の運営
ー目白校を開校されたきっかけと、お三方が一緒に運営することになった経緯を教えてください。
圷:いずれオフィスを開きたいと思っていましたが、ただオフィスを開くだけでは面白くないし、子どもの教育への想いもあったので、両方を両立できるような空間を作ってみようと思ったのが始まりです。
瀧田:コロナ禍もあり、賃相場も下がっていて、内装等の助成金も利用できたということもありました。
圷は基本的にお客様先に出向くことが多いので、運営は私が中心となって進めることになり、Indeedを通じてアルバイトを募集したところ、競技プログラミングが趣味だった杉山が来てくれました。
CodeCampKIDS目白校 運営 杉山かれん 氏(以下、杉山):大学の専攻が児童学科で、幼稚園教諭の資格を取るコースもあるため、子どもや教育について興味がありました。ITも趣味で少し興味があった時に、ちょうど子どもとITの両方に関われる機会だと思い応募しました。
ー数あるフランチャイズの中でCodeCampKIDSを選ばれた理由は何でしょうか?
瀧田:他のプログラミングスクールのフランチャイズも検討させていただきました。比較検討の結果、当校ではロイヤリティなどの固定費を抑制でき、動画教材がしっかりしているなど人材採用のリスクも比較的少ないローリスクで始められることを重視しました。人材採用と運営コストの両面を考慮して、CodeCampKIDSを選ばせていただきました。
ー講師の募集はどのように行っていますか?
圷:求人媒体と、リファラル(紹介)が主な募集方式です。杉山のように大学生の後輩や、インカレのサークルで知り合った他大学の学生を紹介してもらったりしています。/p>
瀧田:求人媒体で応募は来るんですが、本当にフィットするかというと10人に1、2人くらいでしょうか。採用基準は割と厳しめで、よくお断りしています。人材に妥協し始めると質が低下していくので、人材の質の面は徹底するようにしています。
ー3年間運営されてきたモチベーションや原動力は何でしょうか?
瀧田:毎回授業後に子どもたちの成長について杉山と話すのがとても楽しいんです。子どもたちの成長はもちろん嬉しいんですが、この時間を過ごせることも素晴らしいと感じています。
また、杉山の成長も見ていて、最近はネットワークエンジニアの資格「CCNA」も取得しました。子どもたちだけでなく、大学生スタッフの成長も見ることができ、それが私のモチベーションにもなっています。
杉山:最初の頃と比べて、子どもたち・講師ともに理解が深まったことで授業の流れも変わり、子どもたちがより楽しく学べるようになったと感じます。今後もっと子どもたちに楽しんで通ってもらえるよう改善していきたいです。
着実な成長を重ねる集客と教室運営
ー開校されてから集客面ではいかがでしたか?
瀧田:最初は試行錯誤でした。コロナ禍もありましたし、BtoBが主体の私たちにとって、BtoCでの一般顧客へのアプローチ方法を模索する期間がありました。最初はチラシ配りや駅前での配布なども試しましたが、効果的な方法を見つけるまでに時間がかかりました。
ー現在はどのような集客が効果的でしょうか?
瀧田:月数件程度の体験申し込みですが、子ども向けスクールの比較サイトや口コミサイトの影響は一定程度あるように感じます。詳細な口コミ内容を見て情報収集をしてから、直接サイトで申し込みをする方が多いようです。
圷:急激に増えたというよりは、色々な集客施策を継続的に実施してじわじわと積み重ねて大きくなっていく感じですね。口コミでの検索と評価確認、そして直接サイトからの申し込みという流れが定着してきました。
ーフランチャイズを始める方へのアドバイスとして、想定外だったことはありますか?
瀧田:地道な信頼関係の構築に思っていた以上に時間がかかるということでしょうか。すぐに多くの生徒が集まるというより、長期的な視点で取り組む必要があることを実感しました。
ー手応えを感じられたのはいつ頃でしょうか?
圷:生徒数が20人くらいになってからでしょうか。
瀧田:コロナ禍もあり2年くらいかかりましたね。20名くらいになると収支のバランスも見えてきて、主要な固定費は賄えるようになりました。家賃や水道光熱費などが安定して回るようになった時に、ようやく安心できました。
子どもたちの声を大切にしたイベントと個別対応
ーMinecraft(マインクラフト)イベントやWebプログラミングイベントなどの企画は、どのように生まれるのでしょうか?
瀧田:マインクラフトについては、他校で取り入れているところを見て興味はあったんですが、カリキュラムとして組み込むほどではありませんでした。スポット的に楽しめるものとして、マインクラフトカップがあることを圷に相談し、企画させていただきました。
毎年、とても楽しくやっています。今年もそろそろアナウンスしようと思っているんですが、年齢層によって本格的に賞を目指したい子と遊びたい子に分かれるので、属性に応じた分け方を検討しています。
圷:一度やった子どもたちはとても楽しかったようで、毎年「やらないの?」という声が上がります。
瀧田:子どもからの「やってみたい」という声で企画することが多く、そうするととても満足度が高くなります。本日もこの後に生成AIのイベントを開催するのですが、この企画も子どもから上がってきたんです。複数の子どもたちから同じタイミングでリクエストをもらうことが多いです。
ー目的の違う子どもたちへの対応で、気をつけていることはありますか?
瀧田:席を分けるなどの工夫をしています。年齢の低い子は声が大きかったり、対戦で泣いてしまう子もいるので、集中しやすい環境を作るよう心がけています。
杉山:動画を見ながら黙々とできるタイプの子と、先生がついていないと進まない子がいるので、その子の特性に合わせています。構いすぎても進められないことがあるので、適度な距離感を保つことを意識しています。
保護者との密なコミュニケーションと子どもたちの成長
ー保護者の方との連絡はどのように行っていますか?
瀧田:スクール向け業務管理システム「Comiru」を導入していて、授業後に写真付きで今日やったことやできたことをお送りしています。保護者の方からお返事をいただくこともあり、「成長を実感して嬉しい」といったコメントもいただけます。
時間はかかってしまいますが、一人ひとりに対してかなり詳細に、「このカリキュラムでここができるようになって、タイピングとScratchでそれぞれ〇〇した」といった具体的な内容を杉山らと一緒に書いています。
圷:保護者の方の多くが非IT系で、プログラミング教育を受けてきていないため、わかりやすくお伝えすることを意識しています。
ー保護者の方からの反応はいかがですか?
瀧田:送迎がある方とコミュニケーションを取った時に、「お家でも今までパソコンに触れたことがなかった子が、家に帰ってきてからScratchをやっている」とか「タイピングができるようになった」といった話をいただきます。
宿題は設けていないんですが、発表があるので「次の受講日は発表だから、ちょっとお家で準備をする」といった自主性が出てきているのを保護者の方が喜んでくださっています。
ー子どもたちの具体的な成長で印象に残っていることはありますか?
瀧田:タイピングを嫌がっていた男の子が、私たち以上のタイピングができるようになったのはすごく印象的でした。Scratchでも大人以上の発想力を見せてくれる子がいて、そういう時は本当に嬉しいですね。
地域に根ざした教育と将来を見据えた取り組み
ー通われているお子さんの年齢層や地域特性はいかがですか?
瀧田:現状、1年生から4年生くらいが主なボリュームゾーンです。5、6年生になると塾通いが多くなって一時的に退会する子と、そのまま残ってくれる子に分かれます。場所柄もあって中学受験をする教育意識の高いご家庭が多いです。
圷:中学受験が終わってから入ってくる子もいて、プログラミングという自分の好きな分野で自己肯定感を取り戻し、活き活きと通ってくれることもあります。
ー情報Ⅰの対策なども用意されていますが、これは長く通ってもらうための準備でしょうか?
瀧田:そうですね。今の低学年の子たちが成長して、そこに興味を持った時にお勧めできるような準備として用意しています。
学校とは違う空間づくりへのこだわり
ー書籍コーナーや検定サポートなど、長く学べる環境づくりを意識されていますね。

瀧田:学校の延長のような空間は作りたくありませんでした。図工室のような大きな島を2つ作って、お互いコミュニケーションしながらアクティブラーニングできるような空間にしています。
プログラミングだけでなく、その周辺の知識や興味を持てるものがあればと思い、歴史、美術、理科など色々なカテゴリーの本を置いています。
プログラミングだけでなく、その周辺の知識や興味を持てるものがあればと思い、歴史、美術、理科など色々なカテゴリーの本を置いています。知るか知らないかの違いだけなので、知る機会を子どもたちに提供したいと考えています。プレゼンテーションの本なども置いていて、保護者の方が参観に来られた際に読んでいただくこともあります。
圷:知るか知らないかだけの違いなので、少しでも知る機会を子どもたちに提供したいと考えています。プレゼンテーションの本なども置いていて、保護者の方が参観に来られた際に自由に手に取って読んでいただいています。
瀧田:これから理科準備室も作ろうと思っています。使っていないお風呂場のスペースに水槽を入れてアクアリウムのようにして、生き物を飼ったりできるようにしたいなと考えています(笑)。
まず「子どもが来て、ワクワク楽しめる空間」を大切にしてつくりたいという思いがあります。
ー検定試験のニーズはありますか?
瀧田:ありますね、検定試験は特に親御さんにニーズがあるように感じます。はじめは、軽い気持ちで取り入れてみようと思ったのですが、想像以上に反応があって、「ぜひやらせてください」「子どもには私から説得するのでお願いします」といった声もいただきます。学んだ証拠や実績として体験させたいという想いがあるようですね。
これから始める方へのメッセージと今後の展望
ー未経験者でもオーナーとして成功するために大切な資質は何だと思いますか?
瀧田:短期的な収益を期待し過ぎないことでしょうか。教育事業は時間がかかるものだということを理解した上で、長期的な視点で取り組む覚悟が必要だと思います。
保護者の方とのやりとりを通じて、教育に対する意識が大きく変わりました。子どもたちの成長だけでなく、自分自身も学び続ける姿勢が大切だと感じています。
杉山:大学での座学とは違い、長期間子どもたちの成長を見守ることができます。3年間通っている子もいて、その変化を間近で見ることができるのは貴重な経験です。
ー今後の展望をお聞かせください。
瀧田:空間そのものを楽しんでもらいたいというのがまずあります。それは必ずしもデジタルに限らず、先ほどお話しした理科準備室のような、子どもが来て楽しめる空間を作りたいと思っています。教育の方針としては、まずその楽しさの中から学び取ってほしいと思っています。
圷:そして中学生・高校生になった時に、本当に職業を意識しなければいけない年齢になった子たちが、実践的な技術を身につけられる、磨ける場所を提供していきたいと考えています。
CodeCampKIDS目白校の皆さんへお話しを伺った感想
IIT企業が運営するCodeCampKIDS目白校では、技術的なスキルだけでなく、プレゼンテーション能力やコミュニケーション力など、将来社会で必要となる総合的な力を育てています。
実践的なスキルを身につけられる場所を目指し、子どもたちの「やってみたい」という声に耳を傾けながら、一人ひとりの成長に寄り添う教育を実践されています。地域特性を理解した上で、子どもたちが楽しみながら学べる空間づくりと、保護者との密なコミュニケーション、そして地道な積み重ねによる信頼関係の構築が、持続的な運営の鍵となっているようです。
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CodeCampKIDS目白校について
URLhttps://codecampkids-mejiro.jp/
CodeCampKIDS(コードキャンプキッズ)目白校は、目白駅から徒歩2分にある小学生・中学生・高校生のためのプログラミングスクールです。初めてでも楽しく学べるビジュアルプログラミングから本格的なゲーム、WEBサービスやアプリなどの開発を学ぶことができます。創造力、論理的思考力、問題解決力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を身につけ、プログラミングを学んで世界を広げます。
| 社名 | 株式会社KUROTO |
|---|---|
| 教室名 | CodeCampKIDS目白校 |
| 代表者 | 代表取締役 圷 康幸 |
| CodeCampKIDS目白校所在地 | 〒161-0033 東京都新宿区2 新宿区下落合3-2-16 池龍マンション303 |
| 運営会社 | 株式会社KUROTO https://www.kuroto.co.jp/ |
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