自然言語プログラミング「Zoltraak」の使い方|環境構築方法から実行までの内容を詳しく解説

自然言語プログラミング「Zoltraak」の使い方|環境構築方法から実行までの内容を詳しく解説

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だーだい
フリーランスWebライター兼Web製作者。Webライターとしてガジェットメディアやプログラミングに関する記事を執筆する傍ら、LP制作とWordPressの改修案件もこなしつつ、活動しています。 profile


Zoltraak(ゾルトラーク)とは

Zoltraakは日本語や英語などの自然言語を入力することで詳細な仕様書要件定義を自動生成する自然言語プログラミングツールです。プログラミングの専門知識がなくても強力なAIを活用できることから、SNSでも好評を集めています。

Zoltraakの特徴はほかの生成AIと異なり、直接的な指示でも高精度のドキュメントを作成できるのが特徴。たとえば「カフェのホームページを作るための要件定義」と短く入力するだけで要件定義書やファイル構成、クラス図シーケンス図など必要なすべてを自動で生成してくれます。

OSはMacとWindowsの双方で利用可能。双方の使い方はgitHubで公開されています。

ZoltraakのGitHub:
https://github.com/dai-motoki/zoltraak/blob/main/README.md

Zoltraakの使い方(Windows)

WindowsでZoltraakを使う方法について、実際の画像を用いてできるだけわかりやすく解説します。

ZoltraakはPythonを用いるので、事前にPython 3をインストールして下さい。

Pythonのバージョンは下記のコマンドで確認できます。

py -3 --version

Zoltraak専用フォルダの作成

はじめにユーザーフォルダ(\users\"ここがユーザーフォルダ")へ移動し、Zoltraak用のフォルダを作成します。以下のコマンドを実行して下さい。

mkdir workspace

これで「workspace」というフォルダが作成できます。


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仮想環境の構築

フォルダ作成後は「cd workspace」というコマンドを入力してworkspaceフォルダへ移動します。次にworkspaceフォルダ内で下記のコマンドを実行して仮想環境を構築しましょう。

python -m venv .venv

上記コマンドの実行後は、上記画像のようにファイルの内容を表示する「ls」コマンドを実行します。

表示内容の「Length Name」欄に「.venv」と表示されていれば仮想環境が作成されています。

仮想環境の実行

workspaceフォルダ内で下記のコマンドを実行し、先ほど構築した仮想環境を有効化します。

.venv\scripts\activate

上記画面のように実行の有無が表示されるため、常に実行する「A」か一度だけ実行する「R」のいずれかを選んでください。今回は1度だけ実行するので「R」を入力してエンターキーを押します。

有効化したあとは下記のコマンドを実行して、文字コードをUTF-8にしてください。

$env:PYTHONUTF8=1

Zoltraakをインストールする

仮想環境を動かしたあと、下記のコマンドを実行してZoltraakをインストールしましょう。

pip install zoltraak

インストール後はターミナルではなく、windowsフォルダを開いてZoltraakのフォルダまでアクセスします。

上記画像のように、ターミナルでは「\」を区切りとしてフォルダの階層を表示しています。これはデスクトップ上のフォルダ配置と表示方法が違うだけで、指している内容は同じです。

デスクトップ上で下記の手順通りにフォルダをクリックすることでZoltraakファルダへたどり着きます。

Users→ユーザ名→workspace→.venv→Lib→site-packages→zoltraak

Zoltraakフォルダを開いたら右クリックして「新規作成」、「テキストドキュメント」をクリックします。

テキスト内に「ANTHROPIC_API_KEY="APIキーを入力"」を指定し、ClaudeのAPI取得用のファイルを作成します。ANTHROPICのAPI取得ページへアクセスし、ファイルの「"APIキーを入力"」へ指定して保存ましょう。

Zoltraakを実行する

ひとつ前のフォルダへ移動するコマンド「cd ..」を連打してworkspaceフォルダまで戻ります。

workspaceフォルダまで戻ったらいよいよZoltraakを実行します。Zoltraakの入力方法は下記の通り。

zoltraak "プロンプト内容" -c コンパイラ

Zoltraakにはすでに複数のコンパイラが用意されており、これらを使うことで簡単に要件定義書やドキュメントを作成できます。ZoltraakのRead.me[1]に記載されている具体的な入力例は下記になります。

zoltraak "Manimを用いて、MoE(専門家の混合)モデルを視覚化するプログラムを開発する" -c dev_func
zoltraak "今月中にオブジェクト指向設計を用いて、多機能在庫管理システムを開発する" -c dev_obj
zoltraak "今月中に中小企業向けのビジネスコンサルティングドキュメントを作成する。具体的には、マーケティング戦略、財務管理、人材育成に関するアドバイスを含む" -c biz_consult
zoltraak "今月中に教育用の拡張現実(AR)アプリケーションを開発する" -c general_def
zoltraak "今月中に政府向けの少子化対策として、具体的な施策と予算案を含む提言書を執筆する" -c general_reqdef

今回は上記の中から「zoltraak "今月中に中小企業向けのビジネスコンサルティングドキュメントを作成する。具体的には、マーケティング戦略、財務管理、人材育成に関するアドバイスを含む" -c biz_consult」を実行してみます。

「起動術式を用いて魔法術式を構築する」と表示されました。子ども心をくすぐる作りなのもZoltraakの魅力ですね。

エラーが発生せず処理が完了すると、ターゲットファイルのパス(構築された要件定義書がある場所)が表示されます。VSCodeをインストールしている場合、自然に構築された要件定義書がVSCodeにて表示されるので便利ですよ。

上記はZoltraakによって構築された要件定義書です。具体的なゴールからフォルダ構成、クラス図まで必要なものが数十秒で出来上がるから驚きですね。

このように、シンプルなプロンプトとコンパイラを用いて高品質なドキュメントを生成できるのがZoltraakの魅力です。

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Zoltraakで躓いたエラー内容と解決方法

Zoltraakを実行するまでに躓いたエラー内容と解決方法について紹介します。

API接続がうまくいかない

エラー内容

TypeError: "Could not resolve authentication method. Expected either api_key or auth_token to be set. Or for one of the `X-Api-Key` or `Authorization` headers to be explicitly omitted"

上記のようにAPIへ接続できないときは、自分のPCにある「システム環境変数 」へAPI名とAIPキーを入力することで接続できました。具体的な手順は下記の通りです。

STEP
1

「環境変数」の検索

デスクトップの「検索」で「環境変数」と入力し、表示された「システム環境変数の編集」をクリック。
STEP
2

環境変数の編集

プロパティが表示されるので、画面右下にある「環境変数(N)」をクリック。
STEP
3

新しいシステム環境変数の追加

システム環境変数(S)欄の下部にある「新規」をクリック。
STEP
4

APIキーの設定

変数名(N)へAPI名を入力し、変数値(V)へAPIキーを入力する。

短時間で複数回のAPI接続によるエラー

エラー内容

エラーメッセージ: Error code: 429 - {'type': 'error', 'error': {'type': 'rate_limit_error', 'message': 'Number of requests has exceeded your per-minute rate limit (https://docs.anthropic.com/claude/reference/rate-limits); see the response headers for current usage. Please try again later or contact sales at https://www.anthropic.com/contact-sales to discuss your options for a rate limit increase.'}}

上記のエラー文はAPIへのリクエストに関するリミットに達したという内容です。短時間にZoltraakを複数回実行すると表示されます。このようにAPIのエラーがひょうじされたときは、数時間間を押して再度利用することで解決できる可能性が高いです。

References

  1. ^ GitHub. 「dai-motoki/zoltraak」. https://github.com/dai-motoki/zoltraak/blob/main/README.md, (参照 2024-05-15).

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

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