株式会社SUPERNOVAは2026年7月1日(水)より、AIワークフロービルダー「Stella Craft」の提供を開始すると発表しました。
「Stella Craft」が解決する3つの業務課題
多くの企業で個別業務へのAI活用が急速に進む一方、「定型業務の流れ全体をAIで完結させたい」という次フェーズの需要が顕在化しています。チャット型AIは、毎回人が起動や確認、指示を行う前提です。
一方、「Stella Craft」はワークフロー型として、手順をあらかじめ定義し、人の介入なしに実行される設計です。再現性・安定性・管理しやすさに優れ、定型業務への導入がしやすい構成となっています。
2つ目の課題はトークンコストの管理です。エージェント型AIは、1回のタスクでLLMが何度呼び出されるかを事前に予測することが難しく、費用が青天井になるリスクがあります。「Stella Craft」はワークフローとして、手順を事前に固定するため、実行前にクレジット消費量の見通しを立てることができ、コスト管理と業務自動化を両立できます。
3つ目は操作性の課題です。ノーコードAIツールとして有名な「Dify」は、初期の構築作業や設定値の複雑さからエンジニア依存になりがちでした。「Stella Craft」は現場業務を知る担当者が自分で作成・運用できる直感的な設計を採用しています。
Stella Craftの3種類のトリガーとBasicモード・Proモードの使い分け
ワークフローの起点となるトリガーは3種類から選択できます。指定時刻に自動起動する「スケジュール」、専用フォームへの回答送信で起動する「フォーム」、WebhookやAPIを通じて外部サービスからのデータ受信で起動する「外部サービス連携」です。フォームトリガーを選択すると、利用者向けのフォーム画面が自動で発行されます。
編集時にはBasicモードとProモードを切り替えられます。Basicモードは、各ノードに必要な最小限の設定項目のみが表示され、生成AIやワークフローの知識がなくても直感的な操作が可能です。ProモードではAIモデルのTemperatureやMax Tokensなどの詳細なパラメータや出力フォーマットまで細かく制御でき、精度を突き詰めたい上級者にも対応した設計です。
また、契約企業が作成したワークフローをフォームとして、外部公開することによって、社外の誰でもURLからワークフローを利用できます。顧客からの問い合わせに自動回答する窓口や入力に応じて資料を生成するフォームなど、社内業務の自動化と社外向けの活用を1つのツールで実現した構成です。
「Stella Craft」サービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社SUPERNOVA |
| サービス名 | Stella Craft |
| カテゴリ | AIワークフロービルダー |
| 提供形態 | Stella AI for Bizのオプション |
| 提供開始日 | 2026年7月1日(水) |
| トリガー種類 | スケジュール・フォーム・外部サービス連携(WebhookやAPI) |
| 編集モード | Basicモード・Proモード |
| セキュリティ | ISO/IEC 27001取得・プライバシーマーク取得 |
| 補助金対応 | デジタル化・AI導入補助金2026認定事業者 |
| 共同検証実績 | 株式会社NTTドコモ クロステック開発部・複数自治体 |
| 設立 | 2024年1月11日 |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門2 丁目2 番1 号住友不動産虎ノ門タワー19F |
| 代表取締役 | 木本 東賢氏 |
| 企業サイト | https://supernova-inc.com |
trends編集部の一言
「Stella Craft」が「Dify」の操作性の課題を正面から取り上げている点は、率直な訴求として、印象に残る差別化軸です。生成AIワークフロー市場全体では、ノーコードを標榜しながらも実運用はエンジニア依存になるケースが多く報告されており、「現場担当者が自走できるか」という問いは業界横断の共通課題として浮上しています。この課題を設計思想の中核に据えたアプローチは、同種サービスの中でも一つの方向性を示すものです。
トークンコストの見通しを実行前に立てられる点も、注目に値します。広告配信やコンテンツ生成でAPIコストが膨らむ懸念は、生成AI活用を本格化させる段階で必ず議論になるテーマです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、コスト予測可能性はツール選定の重要な評価軸として定着しつつあり、ワークフロー固定による消費量の事前把握という設計は、組織的AI導入を推進する現場に対して実務的な示唆を持つ構造です。
株式会社NTTドコモ クロステック開発部との共同検証や複数自治体での実証を経た上でのサービス提供開始という経緯も、注目しておく価値があります。0→1の実装フェーズを着実に踏んできた点は、エンタープライズ向けツールとしての信頼性の観点で、他社との違いとして、機能するのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「AIワークフロービルダー「Stella Craft」提供開始 | 株式会社SUPERNOVAのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000138218.html, (参照 26-07-02).
