フリー株式会社がfreee AIアシスタントとfreee カスタムオーダーを発表、スモールビジネスのAI業務完遂を支援
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フリー株式会社は、「freee AIアシスタント」の提供開始および「freee カスタムオーダー」の7月からの順次提供開始を発表しました。
freee AIアシスタントが実現するDone for You体験
「freee AIアシスタント」は、経理や労務、販売、契約など、あらゆるビジネスシーンの業務をAIに委ねられるサービスです。AIに関する専門知識がないユーザーでも利用でき、他のAIサービスを契約せずに、freeeのデータや機能を自然言語の指示だけで活用できます。
売上レポート作成、経費申請の抜け漏れ確認、打刻修正、工数の自動登録など、バックオフィス業務に対応するテンプレートを多数用意しました。バックオフィスの担当者や責任者が10分程度でAIエージェントを作成・共有でき、現場での実行にも対応します。
同サービスが採用する「D4Uテクノロジー」の特徴は、主に4つです。以下にまとめます。
- コスト効率の良い「AIが無駄に考えなくていい構造」
- 使うほど精度が向上する「あなた専用のAI」
- 証跡ログによる「AIが勝手に動かない安心感」
- 分析にとどまらず実務を完遂する「プロフェッショナルな完遂力」
freeeは、会計や販売管理、契約、人事労務などのデータを1つのマスタで管理する統合型プラットフォームです。そのため、AIエージェントがマスタの不整合を気にせず、業務領域を横断して自律的に実行できます。推論とルールを組み合わせ、自社の商習慣や独自ルールへの対応を重ねるにつれて処理の精度とスピードが向上する設計です。
セキュリティ面では、厳格な権限制御によってAIの自律動作を人間が許容した範囲内に制限します。どのAIが何を根拠に実行したかの証跡ログが残るため、万が一のミスが発生した場合は、原因を遡って確認・修正が可能です。
トライアルユースに参加したユーザーからもコメントが寄せられました。社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院 経営企画室/広報室 室長の松岡佳孝氏は「セキュアな環境で会計・人事労務の生データを分析し示唆を導くだけではなく、自院の業務に合ったエージェントを自分たちで作り込めます」と述べています。
株式会社山口建設コンサルタント 事業部総務課 顧問の高杉元弘氏は「過去3年・約2万件の会計データから品目の重複や月次取引を検証してくれて、とても実用的でした」と語りました。株式会社エムステージグループ 人事ブランド戦略部の古山紗貴子氏は「チャットに打ち込むだけで面倒なデータ抽出や集計、判断に迷う社会保険・給与の相談まで受けてくれます」とコメントしています。
freee カスタムオーダーとAXパートナーの概要
「freee カスタムオーダー」は、freeeを中核データベースとして活用しながら、各社独自の業務要件に応じてAIエージェントやAIで開発したアプリを柔軟に開発・統合するソリューションです。7月から順次提供を開始します。
MCPやPublic APIを活用してAIネイティブに構築することによって、画一的なパッケージでは対応しきれなかった業界特有の商習慣や複雑なオペレーションの自動化を安価に実現できる設計です。トライアルユースでは、介護保険請求にかかる経理業務において、国からの決定通知書の目視確認が必要な工程について「freee カスタムオーダー」による介護請求アプリを開発・提供することで業務削減を実現した事例がありました。
「AXパートナー」は、AIを活用した業務変革(AX:AI Transformation)をfreeeとともに推進するパートナー制度です。対象となるのは、AIを活用した新たなビジネスモデルの開発や自社ソリューションとの連携を目指す開発パートナーと、顧問先・クライアント企業の生産性向上・経営支援を行いたい会計事務所やコンサルタントなどの認定アドバイザーです。
freee AIアシスタントおよびfreee カスタムオーダーの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | フリー株式会社 |
| 代表者 | CEO佐々木大輔 |
| 設立 | 2012年7月9日 |
| 所在地 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー21F |
| 有料課金ユーザー数 | 71万超(2026年3月末時点) |
| Public API数 | 382件 |
| 主なサービス | freee AIアシスタント/freee カスタムオーダー |
| freee カスタムオーダー提供開始 | 7月から順次 |
| 主な機能 | 自然言語指示によるAIエージェント操作 10分程度でのAIエージェント作成・社内共有 厳格な権限制御と証跡ログの保存 |
trends編集部の一言
有料課金ユーザー数71万超というスケールのプラットフォームが、AIエージェント基盤へと本格的に軸足を移した点は、SaaS業界全体の転換点として注目に値します。マーケティングの現場でも、ツールを「使いこなす」ことへの負担が話題になることは多く、「自然言語で指示するだけで動く」という体験設計は、業界を問わず同様の体験設計が求められる傾向が強まっています。
特に注目されるのは、「Done by You」から「Done for You」という言葉の整理です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「AIをうまく使いこなせる人が得をする」段階から「AIに任せきれる設計であることが競争優位になる」段階への移行と読み取れます。バックオフィスSaaSが先行して、この設計を実装している点は、SaaS業界全体としてもマーケティングツール領域への波及が広がる可能性を示す動向です。
証跡ログの保存や厳格な権限制御など、「AIに任せる範囲」を明示した構造設計にも注目しておく価値があります。生成AIの信頼性が問われる場面で、責任の所在を設計レベルで担保しようとする姿勢は、今後の業界標準を考える際の判断材料と捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「freee、AI戦略の実現に向けた次なる取り組みとして「freee AIアシスタント」と「freee カスタムオーダー」の提供を開始 | フリー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002101.000006428.html, (参照 26-06-18).












