キンドリルは、AI搭載のオープン統合プラットフォームである「Kyndryl Bridgeの新しいケイパビリティ」を発表しました。
Kyndryl BridgeのAIエージェントが実現するプロアクティブなIT運用
Kyndryl Bridgeはすでに1,400社以上の企業に利用されており、毎月1,600万件を超えるAIインサイトを生成してきました。AIエージェントによる強化されたサポートにより、ITコストを最大50%削減した実績があります。
今回発表された新しいケイパビリティは、20万台を超える顧客のデバイスから収集される情報をもとに機能します。Kyndryl Bridgeに組み込まれたAIエージェントが根本原因分析を強化し、障害発生前に共通して見られる事象を特定します。従来は多くの手作業を必要としていた分析プロセスが高速化されることで、運用チームは実行可能なインサイトをより迅速に把握し、早期対応を実現できます。
大規模環境においては、重大なITインシデントの根本原因分析に要する時間が大幅に短縮されました。従来数週間を要していたレポート作成が数時間で完了した事例もあります。
生成されたインサイトは、キンドリルの専門家がレビューおよび検証し、運用状況やお客様環境との整合性を確認する体制が整っています。
Kyndryl Bridgeにおける予測型検知と障害防止の仕組み
新機能の中核となる予測型検知と障害防止の機能は、顧客のIT環境全体に対して統合された可観測性を拡張し、エビデンスに基づいたインテリジェンスを提供します。重要なパターンを動的に特定し、アプリケーションの性能低下、インフラ競合、構成変更、運用イベント間の因果関係を検証しました。
複数の小規模な異常がどのように蓄積し、ITレイヤー全体へ波及していくかを分析することによって、インサイトを提供します。ハイブリッド環境やマルチベンダー環境全体において、IT運用を障害発生後の復旧型から事前予防型へと進化させるものです。
顧客への導入事例では、年間1,000万件を超える規模のインシデントに対して早期検知を実現しており、一部のお客様については、ミッションクリティカルな本番障害を90%以上削減した実績がありました。
キンドリルデリバリーでグローバルリーダーを務めるザクシス・クーパー(Xerxes Cooper)氏は、次のように述べています。「Kyndryl BridgeにAIエージェントを組み込み、リスクをプロアクティブに検知することによって、私たちはIT運用の軸足を障害発生後の復旧対応から、エビデンスに基づく予防へと進化させています」
Kyndryl Bridgeの新しいケイパビリティ概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | キンドリルジャパン株式会社 |
| プラットフォーム名 | Kyndryl Bridge |
| カテゴリ | AI搭載のオープン統合プラットフォーム |
| 主な機能 | AIエージェントによる障害の予測・未然防止・根本原因分析 |
| 利用顧客数 | 1,400社以上 |
| 月間AIインサイト生成数 | 毎月1,600万件を超える |
| ITコスト削減実績 | 最大50% |
| 年間コスト削減効果 | 年間累計30億ドル |
| 対象デバイス数 | 20万台を超える |
| インシデント早期検知規模 | 年間1,000万件を超える(顧客導入事例) |
| 本番障害削減実績 | 90%以上(一部顧客) |
| 米国原文発表日 | 2026年5月7日(米国現地時間) |
trends編集部の一言
従来数週間を要していたレポート作成が数時間で完了するという変化は、IT運用部門以外の立場から見てもインパクトがあります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、キャンペーン運用やシステム管理において「障害発生後の復旧対応」から「エビデンスに基づく事前予防」へという設計思想の転換は、業界横断で語られてきたテーマと重なります。
IT運用基盤業界全体としては、生成AIを現場オペレーションにどこまで組み込むかが問われる局面に入っています。「障害発生後の復旧」から「事前予防」へという運用モデルの転換は、BtoBプラットフォーム全般で加速しつつある動向です。大規模環境での豊富な定量実績が示されていることは、AI運用基盤に対する信頼性担保の訴求が強まっているBtoB市場の傾向を象徴しているのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「キンドリル、企業のお客様向けに、IT障害の未然防止と、迅速な復旧を支援するエージェンティックAIケイパビリティを発表 | キンドリルジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000089286.html, (参照 26-05-30).
