株式会社synergeeeは、本日2026年5月22日、パートナーセールス特化型AIエージェント「synergeee(シナジー)」を正式リリースしました。
synergeeeが着目するパートナーセールスの属人化・ブラックボックス化課題
日本のB2B市場の大半は、代理店やリセラー、SIer、コンサルティング会社といったパートナー(間接販売)を経由して動いています。直販を上回る規模の市場でありながら、営業オペレーションはExcel・属人化されたノウハウ・ベテランの勘で支えられているのが実情です。
2024年に設立した「パートナーセールス研究会」は、2年強で30回を超えるイベントやセミナー等を開催し、250社を超える企業とパートナービジネスのリアルな課題をディスカッションしてきました。そこで明らかになったのは、業種・規模を問わず、ほぼ全ての企業に共通する「パートナーがアクティブにならない」という問題です。
具体的な課題は次の3点です。
- 提携している100社のうち実際に動くのは5〜10社のみで、残り90社以上が放置されている
- PRM(Partner Relationship Management)ツールを導入しても、約8割の企業でデータが蓄積されない
- ベテラン担当者の退職により、これまで築いてきた関係性そのものがリセットされる
同研究会が指摘するこれらの課題は、「パートナーとの関係性をデータとして扱えるSoR(System of Record)が存在していない」という共通の根を持っています。従来のPRMは「パートナー側担当者にログインしてもらい情報を入力してもらう」設計ですが、数百ある商材から何を売るかを決められるパートナー側に、メーカーのために専用システムへ入力するインセンティブはほぼ働きません。結果として「PRMを入れたがデータが溜まらない」状態が、業界全体で常態化してきました。
synergeeeが提唱する「管理」から「インテリジェンス」へのPRI発想転換
「synergeee(シナジー)」が提唱する「PRI(Partner Relationship Intelligence)」は、「管理(Management)」から「インテリジェンス(Intelligence)」への発想転換から生まれたカテゴリです。従来のPRMが「パートナーに使ってもらう」設計であるのに対し、PRIは「パートナーに何もさせない」設計を貫いています。
パートナー側のログインが不要で、入力はメーカー側のSlackやメール、Chatworkから自動収集します。管理単位は、案件・パイプラインではなく「パートナーとの関係性・コンタクト・アクティビティ」であり、主目的は案件進捗管理ではなく関係性の可視化とスケールです。CRM・SFAが「商談設定以降」を扱う領域であるのに対し、PRIは「商談の手前」という空白地帯を埋めるSoR(System of Record)として設計されています。
synergeee(シナジー)の主な特長
「synergeee(シナジー)」の主な特長は次の3点です。
- パートナー側のログインゼロ:SlackやメールChatworkから関係性データを自動収集
- 6段階のActivity Level(Lv.0〜5)とTeam Powerスコアで関係性の温度感を即座に可視化
- AIエージェントが毎日「次の一手」を提案・実行(順次提供開始)
Activity Levelは、蓄積された活動データをもとにパートナーごとの活動頻度・深度をLv.0〜5の6段階で自動判定し、放置されているパートナーや休眠しているエース人材をリアルタイムに検知します。「Team Power」は「基礎力 × 意欲 × 相性」の3軸でパートナーの地力を独自スコアリングし、「誰に・いつ・何を」すべきかをデータドリブンに判断できる状態を作りました。AIエージェントは、最終判断を常に人間が行う設計で、週20時間かかっていたパートナーマネジメント業務を週1時間まで削減することを目指しています。
synergeee(シナジー)の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社synergeee |
| 所在地 | 東京都世田谷区北沢一丁目38-14 しょうわ下北ビル2F |
| 共同代表者 | 代表取締役 Co-CEO 葛西 了太 / 鍋本 真吾 |
| サービス名 | synergeee(シナジー) |
| カテゴリ | パートナーセールス特化型AIエージェント型プラットフォーム(PRI:Partner Relationship Intelligence) |
| リリース日 | 2026年5月22日(正式リリース) |
| 主な連携ツール | SlackやメールChatwork |
| 主な機能 | 関係性データの自動収集・可視化 Activity Level(Lv.0〜5)スコアリング Team Powerスコアリング(3軸) AIエージェントによる次の一手の提案・実行(順次提供開始) |
| 関連サービス | PartnerDrive(パートナーセールスコンサルティング・伴走支援) パートナーセールス顧問ドットコム(顧問紹介サービス) |
| 企業HP | https://corp.synergeee.com |
trends編集部の一言
週20時間かかっていたパートナーマネジメント業務を週1時間まで削減することを目指すという数値は、インパクトのある目標です。業界全体としては、代理店やパートナー企業との関係管理が「誰かの頭の中にある」状態で属人化し、担当者交代のたびに関係値がリセットされるという構造は、BtoBマーケティング領域でも長く語られてきた課題です。同種のPRMツール導入が進んでも約8割でデータが蓄積されないという実態は、ツール設計の前提そのものへの問い直しを促す数字と言えます。
250社を超える企業との議論を重ねる中で「パートナーに何もさせない」という設計思想に至った点は、プロダクト開発の筋道として、説得力があります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツールを導入すること自体を目的にしてしまい、パートナー側の行動変容まで設計しきれていないケースは多く、PRIというカテゴリ提唱には業界全体への問題提起が含まれていると読み取れます。
「管理(Management)」から「インテリジェンス(Intelligence)」へという発想の転換は、SaaS領域における次のフェーズの兆候として、注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「株式会社synergeee、パートナーセールス特化型AIエージェント「synergeee」を正式リリース | 株式会社synergeeeのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000183534.html, (参照 26-05-23).
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