ナイル株式会社は、生成AIが普及する現代において検索エンジンがどのように使われているかを明らかにする「検索エンジンの利用実態調査」を発表しました。
ナイルの調査では調べもので検索エンジンを使う人は全体の6割以上
生成AIではなく検索エンジンを調べものに使うかという問いに対し、全体の約6割が「よくある」「ときどきある」と回答しました。検索エンジンは、依然として情報収集の中心的な手段であることが確認された一方、4割近くが「まったくない」と答えており、無視できない割合です。
年代別に見ると、20代では「まったくない」が48%と約半数に達しており、生成AIで調べものを完結させる行動が若い世代では自然なものとなっています。30代以降でも「まったくない」と回答した割合は30〜40%近くに達しており、検索エンジン以外の手段で情報収集を完結させるユーザーが年代を問わず一定のボリュームで存在していることが示されました。
検索エンジンを使う理由として、最も多かったのは「検索エンジンのほうが使い慣れているから」(53.0%)です。次いで「公式サイトの情報を直接確認したいから」(32.0%)、「複数のサイトを見比べて判断したいから」(29.8%)、「AIの回答の信頼性に不安があるから」(29.4%)が3割前後で続きました。慣れ親しんだ検索行動に加えて、AIの正確性への懸念が検索エンジン利用の背景にあることが読み取れます。
ナイル調査で判明した検索結果の閲覧傾向は企業の公式サイトが最多
検索エンジンで企業や商品・サービスを調べる際に見るものとして、最も多かったのは「企業の公式サイト」(53.3%)でした。Q2の結果とも整合しており、一次情報への到達手段として検索エンジンが機能していることがうかがえます。
「口コミ・レビューサイト」(36.4%)、「比較記事・まとめ記事」(30.5%)、「ECサイトの商品ページ」(30.3%)、「ニュース記事」(29.6%)も3割前後で並んでいます。また「SNSの投稿・口コミ」(31.9%)も同程度の割合を示しており、公式サイトで基本情報を押さえた上で、第三者の評価や比較情報を参照するという流れが浮かび上がります。
ナイル調査で判明したAI Overviewsへの態度は8割以上が通常結果を優先
検索結果画面に表示される「AIによる概要(AI Overviews)」を見ずに通常の検索結果を優先して見ることがあるかという問いに対し、「よくある」(31.9%)と「ときどきある」(52.1%)を合わせると8割以上が「優先して見ることがある」と回答しました。「ときどきある」が最多であることから、「AIによる概要」と通常の検索結果を場面によって、使い分けている様子がうかがえます。
あえて通常の検索結果を優先する理由として、最も多かったのは「AIの要約が正確かどうか不安だから」(47.5%)で、約半数にのぼりました。次いで「複数のサイトを見比べて判断したいから」(32.3%)、「公式サイトや一次情報に直接アクセスしたいから」(29.5%)が続いています。AIの要約だけで判断することへの慎重な姿勢は、検索エンジンを使う理由とも一貫しています。また「AIの要約は情報が足りないと感じるから」も24.1%となり、情報量の面で物足りなさを感じているユーザーが一定数いることも明らかになりました。将来的に調べものがAIで完結するかについては「どちらとも言えない」が41.4%で最多となり、「完全にAIで完結する」(28.3%)を大きく上回りました。
ナイル「検索エンジンの利用実態調査」概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査名称 | 検索エンジンの利用実態調査 |
| 調査期間 | 2026年5月1日~2日 |
| 調査方法 | インターネット調査(Freeasy利用) |
| 調査対象 | 全国の20~60代の男女2,000人 |
| 調査主体 | ナイル株式会社 |
| 会社所在地 | 東京都品川区東五反田1丁目24-2 JRE東五反田一丁目ビル 7F |
| 代表者 | 代表取締役社長 高橋飛翔氏 |
| 設立 | 2007年1月15日 |
| 証券コード | 5618(東証グロース市場) |
| URL | https://nyle.co.jp |
| 主な支援実績 | 2,000社を超えるSEO・Webコンサルティング実績 |
| 主な支援サービス | SEOコンサルティング、コンテンツマーケティング支援、Googleアナリティクス4(GA4)導入支援・分析、LLMO(大規模言語モデル最適化)コンサルティング |
| 出典明記 | 「ナイルのSEO相談室調べ」と明記の上、https://www.seohacks.net/column/30587/ へのリンク設置が必要 |
trends編集部の一言
「AIによる概要」を見ずに通常の検索結果を優先する人が8割以上という数字は、AI検索の普及が語られる中でも依然として大きな割合です。マーケティング業界の文脈では「AI検索が普及すればSEOは不要になる」という議論も聞かれますが、今回の調査結果はその見方が単純化されすぎていることを示す内容と言えます。
「AIの要約が正確かどうか不安」「一次情報に直接アクセスしたい」という理由が上位に並ぶ結果から、業界全体としては公式サイトや一次ソースへの導線設計がこれからも重要であるという傾向が確認されました。SEOとAI検索が併存する過渡期にある現状を踏まえると、LLMOとSEOを並行して整備するアプローチは、業界全体のコンテンツ戦略の動向としても注目される取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「生成AI時代に検索はどれくらい使われている?検索エンジンの利用実態調査 | ナイル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000659.000055900.html, (参照 26-05-22).
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