株式会社テラスカイは2026年5月19日(火)、MCP(Model Context Protocol)対応のAIプラットフォーム「mitoco Buddy」のバージョンアップを実施しました。
mitoco Buddyのマイエージェント機能で個人単位の業務自動化が可能に
今回のバージョンアップにより、ユーザー自身が「マイエージェント」を作成できるようになり、自分の業務スタイルに合わせた専用エージェントを即座に用意できます。
オートメーション設定にも、自作のマイエージェントを組み込めるようになりました。「特定のメールが届いたら返信案を作る」「毎週月曜にレポートをまとめる」といった定型作業を、自分専用の指示(プロンプト)を持つエージェントで自動実行できます。セキュリティ面では、マイエージェントが組織のDLP(データ漏洩防止)設定を自動的に継承するため、個人が複雑な設定を行う必要はありません。
mitoco BuddyのMCP Apps表示形式の強化と新機能の追加
外部アプリケーションである「MCP Apps」の表示形式が拡充されました。用途に応じて、以下の3種類から切り替えられます。
- inline:チャットのやり取りの中にアプリを組み込んで表示
- full screen:アプリを画面いっぱいに広げて表示、図表編集や複雑な操作に最適
- pip:独立した小さなウィンドウとして画面上の任意の位置に浮かせて表示
作業内容に応じて、最適な画面レイアウトを選択できます。チャットで指示を出しながらpipでアプリの動きを確認したり、集中して作業したい場面ではfull screenに切り替えたりと、状況に応じた運用が行えます。
今回のバージョンアップではほかにも複数の機能が追加されました。エージェントとのチャットでは、1回の応答ごとに消費したクレジット量が表示されるようになり、計画的な活用を支援します。マイドライブのMCP追加により、チャット画面から直接マイドライブ内のファイルへアクセスできるようになりました。さらに、Boxフォルダを監視する自動化トリガーが加わり、「Boxに新しい資料が保存されたら即座に内容を解析して通知する」といった一連の流れを完全に自動化できます。
mitoco Buddyと新たに連携するMicrosoft Fabric MCPの概要
今回のバージョンアップでは、Microsoft Fabric MCPとの連携に対応しました。mitoco Buddyのエージェントから直接操作できる対象は、以下の通りです。
- Fabric:ワークスペースやアイテム、接続、ジョブ、SQL、ショートカットを包括的に管理
- Fabric Engineering:Lakehouse、Warehouse、Notebook、Pipeline、Spark Job、Environmentの作成・管理
- Fabric OneLake:ストレージ内のファイル管理とショートカットの作成・管理
- Fabric BI:DAXクエリ実行やセマンティックモデルの更新、レポートエクスポートなどBI業務を自動化
- Fabric RTI(Real-Time Intelligence):Fabric EventhouseへのKQLクエリ実行と管理コマンド操作
- Fabric Integration:ミラーリングデータベースの制御やデータ統合プロセスの管理
- Fabric DevOps:Git連携、デプロイメントパイプライン、アイテム定義の一括管理で開発サイクルを効率化
- Fabric Admin:テナントのワークスペース、ドメイン、設定、ラベル、データ共有など管理者向け制御機能
各機能の詳細は公式リリースノートで確認できます。SalesforceやSlackなど約50種類のサービスと連携可能な「mitoco Buddy」は、ユーザー独自のエージェントを柔軟に作成でき、既存のマルチクラウド環境を活かした業務の自動化を支援するプラットフォームです。
mitoco Buddy概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | 株式会社テラスカイ |
| 代表取締役CEO | 佐藤 秀哉氏 |
| 本社所在地 | 東京都中央区 |
| サービス名 | mitoco Buddy |
| カテゴリ | MCP対応のAIプラットフォーム |
| バージョンアップ日 | 2026年5月19日(火) |
| 主な連携サービス数 | 約50種類 |
| 主な連携先 | Salesforce、Slack、Microsoft Fabric MCP ほか |
| リリースノート | 公式リリースノート(PDF) |
trends編集部の一言
「管理者に依頼しなくても自分でエージェントを作れる」という設計の転換は、組織全体のAI活用の密度に直結する変化です。生成AIプラットフォーム業界全体としては、ツールの権限設計が現場への普及速度を左右する構造的な課題として広く認識されており、個人がエージェントを作成できる環境への移行は、業界横断の動向としても注目される取り組みです。
DLP(データ漏洩防止)設定を自動継承する点も、現場への普及を後押しする設計です。セキュリティ要件の整備を個人に委ねると、使いこなせる社員と使えない社員の格差が広がりやすい傾向は、業界横断で観察されてきました。同種サービスにおいても、セキュリティ設定の自動継承はAI活用の社内横断展開を支える論点として注目されています。
References
- ^ PR TIMES. 「MCP対応AIプラットフォーム「mitoco Buddy」をバージョンアップ | 株式会社テラスカイのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000250.000009955.html, (参照 26-05-21).
