日本HPがAIワークロード対応の新ワークステーションを発表、初期導入事例でレンダリング時間を約6分の1に短縮
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株式会社 日本HPは、AIワークロードに対応するワークステーションの新製品およびAIソリューションを発表しました。
HP デスクトップワークステーション新製品
「HP Z8 Fury G6i Workstation」は、最大4基のNVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation Edition GPUおよびインテル® Xeon® 600 プロセッサーに対応し、高度なAI開発、VFX(ビジュアルエフェクト)、シミュレーションワークロード向けに専用設計された高性能マシンです。HP Z Boostを活用して限られたGPUリソースを共有するための理想的なホストとして設計されており、希望販売価格(税込)は2,227,280円、販売開始は6月中旬予定です。
「HP Z4 G6i Workstation」は、ラティスメッシュ構造によりエアフローが最大約50%向上しました。最大48コアのインテル® Xeon® 600 プロセッサーと最大2基のNVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation Edition GPUを搭載可能で、4Uラックスペースに筐体を収納できる設計により、ワークステーションの管理を効率化できます。希望販売価格(税込)は1,526,580円、販売開始は5月20日です。
両モデル向けには業界初のシャーシ拡張ユニット「HP Max サイドパネル」も発表されました。内部容積を15%拡大し、熱性能とIT部門が承認した保守性を維持しながら、工具を使わずに大型グラフィックスカードを取り付けられます。また「HP Z Remote Graphics Software」の復活により、あらゆるデバイスと場所からHP Z WorkstationおよびHP ZBookの性能をフルに活用できるリモートワーク環境も提供されます。
モバイルワークステーション HP ZBook 3機種の詳細
ハイブリッドワーク環境向けのモバイルラインアップとして、「HP ZBook X G2i」「HP ZBook 8 G2i」「HP ZBook 8 G2a」の3機種が追加されました。次世代のAMDおよびインテルプロセッサーを搭載し、HP Smart Sense 5の活用により従来モデル比で最大1.5倍のバッテリ駆動時間を実現しています。
16インチ型の「HP ZBook X G2i」は最大NVIDIA RTX PRO 3000 Blackwell グラフィックスと最大メモリ容量128GBを搭載し、フォトリアリスティックなレンダリングやリアルタイムレビューを高速化し、建築家、エンジニア、デザイナーのプロジェクト期間の短縮に貢献します。販売開始は5月下旬で、希望販売価格(税込)は816,200円からです。
「HP ZBook 8 G2i」は次世代のインテル Ultra プロセッサーおよびNVIDIA RTX PRO 500 Blackwell Generation Laptop GPU(UMAモデル除く)を搭載し、システム熱設計電力(TDP)を最大27%引き上げ、高いTDP(70W)を実現しました。37%明るさを向上させたHP Sure View 6内蔵プライバシー機能ディスプレイ搭載モデルも用意し、外出先でも安全な作業を可能にします。14インチモデルと16インチモデルともに5月14日に販売開始、希望販売価格(税込)はそれぞれ590,700円から・595,100円からです。
「HP ZBook 8 G2a」は新たに16インチシャーシモデルを追加し、AMD Ryzen AI PRO 400シリーズプロセッサを搭載して最大55TOPSのNPUパフォーマンスを提供します。最大 40%小型化・50%軽量化された新しいキューブ型GaNアダプター(ウォールマウントタイプ)の採用で携帯性も向上しており、販売開始は6月上旬、希望販売価格(税込)は14インチが572,000円から、16インチが578,600円からです。
GPU共有ソリューション HP Z Boost の強化
「HP Z Boost」は当初AIワークロード向けに導入されたGPU共有ソリューションですが、現在はレンダリング分野にも拡大しています。AIワークフローで活用する顧客は、GPUを共有することで数百回もの追加AIトレーニング実行を実現しています。レンダリング分野への拡大後の初期顧客導入事例では、CATIAやSiemens NXなどのアプリケーションにおいて、端末移動やデータ再読み込みといったプロセスを無くすことで、レンダリング実行時間を約6分の1にした事例が確認されました。
組織がクラウドのみへの依存を見直す中、ローカルとクラウドのコンピューティングをバランスよく組み合わせたハイブリッドAI戦略を支援するエコシステムとして、Advanced Compute Solutionsエコシステムが拡張されました。HP ZGX NanoやAIワークステーションを含むHP Zポートフォリオは、このハイブリッドAI戦略をサポートします。エージェント型AIワークフローの進化に対応するため、OpenClawやNVIDIA NemoClawといった新しいプラットフォームやオープンソーススタックについても言及されています。
HP Zポートフォリオ 新製品ラインアップ概要
| 製品名 | 希望販売価格(税込) | 販売開始日 |
|---|---|---|
| HP Z8 Fury G6i Workstation | 2,227,280円 | 6月中旬予定 |
| HP Z4 G6i Workstation | 1,526,580円 | 5月20日 |
| HP ZBook X G2i 16 inch | 816,200円~ | 5月下旬 |
| HP ZBook 8 G2i 16 inch | 595,100円~ | 5月14日 |
| HP ZBook 8 G2i 14 inch | 590,700円~ | 5月14日 |
| HP ZBook 8 G2a 16 inch | 578,600円~ | 6月上旬 |
| HP ZBook 8 G2a 14 inch | 572,000円~ | 6月上旬 |
| 開発元 | 株式会社 日本HP(東京都港区) | |
| 代表取締役 | 岡戸 伸樹 | |
| 事業展開 | 180カ国以上 | |
| 製品情報URL | http://www.hp.com/jp/workstation | |
trends編集部の一言
初期顧客導入事例でCATIAやSiemens NXなどのアプリケーションにおけるレンダリング実行時間が約6分の1になったという数字は、3Dレンダリングやシミュレーション業務の重さを知る立場からするとかなり実感を伴います。自分自身もコンテンツ制作の工程管理に関わる中で、レンダリング待ちが作業の流れを断ち切る場面を繰り返し目にしてきました。端末移動やデータ再読み込みというプロセスそのものを無くす設計には、単なる高速化とは異なる実務上の価値を感じます。
ローカルとクラウドのハイブリッド戦略を支えるAdvanced Compute Solutionsエコシステムへの言及は、クラウド依存見直しの流れが加速する中で、IT資産の再評価を進める情報システム部門にとって検討材料になるのではないでしょうか。エージェント型AIワークフローの本番移行を視野に入れた構成への言及も、AIインフラの選定を担うエンジニアや購買担当者にとって参考になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「日本HP、ローカル・コンピューティングおよびAIワークロードに対応する高性能ワークステーションを発表 | 株式会社 日本HPのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000164.000068112.html, (参照 26-05-15).
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