株式会社シンシアはイベント業界向け見積AIエージェント「Dandori AI」において、株式会社小田急エージェンシー プロモーション部との実証実験を開始しました。
「Dandori AI」が実証実験を開始
イベント制作における見積業務は、多数のベンダーとの連携を伴う、専門性の高い領域です。見積書の項目数は数十から数百に及び、特に大規模かつ多様な案件を継続的に手がける企業では、高品質な見積および運営が実現されています。
また、案件の高度化や複雑化が進む中で、業務プロセスには進化の余地も生まれています。こうした背景から、データおよびAIを活用した業務高度化への取り組みが進んでいる状況です。
小田急エージェンシー プロモーション部では、実業務へDandori AIを試験導入し、検証を進めます。主な検証観点は次の3点です。
- 見積作成工数の削減率
- 見積精度および業務適合性
- データ活用による意思決定の高度化
加えて、実証期間は約3カ月間を想定しています。株式会社シンシア代表取締役の徐氏は、高度な業務プロセスを前提に、AIとデータを活用することによって、さらなる効率化と高度化を実現できるかを検証するとコメントしました。
「Dandori AI」の主な対応機能
「Dandori AI」では、見積および購買業務に関連する機能を提供しています。主な対応機能は次の4点です。
- 商談記録やRFPをもとにした概算見積の自動生成
- 外部ベンダー見積の取得や比較、管理の一元化
- 見積書への転記作業のAI自動化
- 過去案件や単価情報のデータベース化と検索対応
また、同機能群は、見積作成プロセスの効率化やリードタイム短縮への活用を想定した構成です。同サービスでは、過去案件データの横断的な活用や知見共有を通じて、再現性向上や意思決定高度化を目指しています。
「Dandori AI」の実証概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社シンシア |
| 対象サービス | イベント業界向け見積AIエージェント「Dandori AI」 |
| 実証先 | 株式会社小田急エージェンシー プロモーション部 |
| 対象業務 | 見積業務 購買業務 |
| 主な対応機能 | 概算見積の自動生成 外部ベンダー見積の取得や比較、管理の一元化 見積書転記作業のAI自動化 過去案件・単価情報のデータベース化と検索対応 |
| 主な検証観点 | 見積作成工数の削減率 見積精度および業務適合性 データ活用による意思決定の高度化 |
| 実証期間 | 約3カ月間 |
| 今後の方針 | 実業務を通じた機能改善 本格導入に向けた検討 |
trends編集部の一言
イベント制作における見積業務は、案件規模や発注内容によって、調整範囲が変わりやすく、実務負荷が大きい領域だと感じます。特に、複数ベンダーとのやり取りや過去案件との比較作業をAIで補完する試みは、運営体制の見直しにもつながる可能性があるのではないでしょうか。
また、今回の実証では、見積精度や業務適合性に加えて、意思決定高度化も検証対象に含まれています。単なる作業自動化にとどまらず、蓄積データをどのように業務判断へ活用できるかが、今後の導入検討で重要な論点になりそうです。
約3カ月間の実証を通じて、現場運用でどの程度の効率化が実現できるのかは注目したい点です。イベント制作領域では案件ごとの差異も大きいため、実業務で得られる知見は、同様の課題を抱える企業にとっても参考になる事例となるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「イベント業界向け見積AI「Dandori AI」、株式会社小田急エージェンシー プロモーション部と実証実験を開始。 | 株式会社シンシアのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000080580.html, (参照 26-05-09).
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