Grokとは？使い方や無料と有料の違いなどを解説

GrokとはX(旧Twitter)に搭載されている生成AIです。Xプレミアムユーザーは無制限でGrokを利用でき、大量の投稿データやリアルタイムの情報にアクセスして質問応答や文章生成、情報検索などさまざまなタスクを実行できます。

Xプレミアム＋のユーザーはGrokの全機能を利用できるため、より高度な文章生成や情報検索が可能です。また、GrokはX(旧Twitter)のプラットフォーム上で動作するため、ほかのサービスに切り替えることなくすぐに利用開始できるのがメリットです。

チャットの回答方法は基本的な回答を生成する「レギュラーモード」と、ユニークな回答を生成する「ファンモード」の2種類から選べます。

Regular Mode(レギュラーモード)について

Regular Mode(レギュラーモード)はGrokの基本的なモードであり、事実に基づいた客観的な回答を生成します。ニュース記事の要約や情報検索など正確性が求められるタスクに適しており、信頼性の高い情報を迅速に提供できます。

Regular Modeは偏りのない情報をユーザーに提供し、中立的な視点から問題を分析することを得意としています。そのためユーザーは事実に基づいた客観的な情報を確認でき、議論や意思決定に繋げることが可能です。

Fun Mode(ファンモード)について

Fun Mode(ファンモード)はGrokのエンターテイメント性の高いモードであり、ユーモアや皮肉を交えたユニークな回答を生成します。通常のAIとは異なる人間味のある独特な表現が特徴であり、ユーザーに驚きと楽しさを提供します。

Fun Modeは創造的な文章の作成や友人との会話を盛り上げるジョークの生成など、エンターテイメント性の高いコンテンツの作成にぴったりです。ただし、回答にはジョークや誇張表現が含まれる場合があるため注意しましょう。

Fun Modeは正確性よりも面白さや創造性を重視する場面での利用に適しています。そのためビジネスや学術的な目的で利用する場合は、Regular Mode(レギュラーモード)を利用することがおすすめです。

Grokは無料ユーザーでも利用できる

Grokは無料ユーザーでも利用できますが、一部制限があります。メッセージの送信回数は2時間ごとに最大10回まで、画像生成は1日3件までとなっています。より多くの回数を利用したい場合は有料プランの検討がおすすめです。

Grokを始め方は下記の通りです。

1. Xアカウントへのログイン
2. 画面左側のメニューから「Grok」をクリック。
3. 表示されるチャットボックスに質問や指示を入力するとGrokが応答。

Grokを無制限で利用したい場合は、画面左のメニュー欄から「プレミアム」をクリックし、「プレミアム」か「Xプレミアムプラス」加入後にGrokを選択することで利用できます。

Xの有料プラン（プレミアム）にはベーシック、プレミアム、Xプレミアムプラスの3つあります。その中でもGrokを無制限で利用できるのは「プレミアム」と「Xプレミアムプラス」のみです。

ベーシックプランは有料プランですが、Grokの無制限利用に該当しないので注意して下さい。

Grokの基本的な使い方に関して以下の内容を解説します。

• チャット画面の構成と操作
• Grokへの質問の仕方
• 回答の解釈と活用方法
• Grokを使った画像生成のやり方
• 日本語設定にする方法

チャット画面の構成と操作

Grokのチャット画面はシンプルで直感的なインターフェースで設計されており、誰でも簡単に操作できます。画面下部にある入力欄にプロンプト(指示や質問)を入力し、送信ボタンを押すことによって、Grokが回答を生成します。

過去のチャット履歴は画面上部に表示され、いつでも確認できます。また、回答の右側にあるボタンをクリックすると、回答をコピーしたり、X(旧Twitter)で共有することも可能です。

チャット画面の右上にあるメニューからは、モードの切り替え(Regular/Fun)や設定を変更できます。

Grokへの質問の仕方

Grokから適切な回答を得るには、具体的かつ明確なプロンプトを入力することが重要です。曖昧な表現や抽象的な指示は避け、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように（5W1H）」を意識すると、より正確な回答が得られます。

効果的なプロンプトのポイント

• 5W1Hを活用：質問の要素を明確にする
• 具体的に記載：曖昧な言葉ではなく、具体的な情報を盛り込む
• 質問は1つずつ：一度に複数の質問をすると回答の精度が落ちる
• 簡潔な文章：長すぎると意図が伝わりにくくなる

たとえば「〇〇について教えて」よりも「〇〇の仕組みを、技術的な観点から分かりやすく説明して」のように詳細な情報を加えると、より的確な回答を得られます。

また、質問が長くなる場合は複数の質問に分割すると理解しやすくなります。Grokの回答が不十分な場合は、表現を変えたり情報を追加したりして再送信することで、より適切な回答を引き出せます。

Grokは最新情報やニュース、技術的な質問に強いのが特徴。得意分野を理解しながら質問を工夫すると、より効果的に活用できます。試行錯誤を重ねながら最適なプロンプトの書き方を見つけましょう。

回答の解釈と活用方法

Grokからの回答はあくまでAIが生成した情報であり、必ずしも正確であるとは限りません。そのため回答を鵜呑みにせず、他の情報源と照らし合わせて内容の真偽を確認することが重要です。特に専門的な情報や重要な意思決定に関わる情報は、慎重に検討しましょう。

Grokの回答はアイデア出しや情報収集の初期段階で活用することで、作業を効率化できます。たとえば新しいプロジェクトの企画を立てる際にGrokにアイデアを提案させ、それを基に詳細な計画を練るなどさまざまな活用方法があります。

Grokの回答はあくまで参考情報として扱い、最終的な判断は自分自身で行いましょう。また、Grokの回答をそのまま公開したり他人に共有したりする場合は、著作権や倫理的な問題に注意しましょう。

Grokを使った画像生成のやり方

Grokではテキストプロンプトを入力することで、AIによる画像生成が可能です。具体的な手順としては、Xの画面左にあるメニュー欄からGrokへアクセスし、検索欄へ「〇〇の画像を作成して」と指示するだけでAIが自動的に画像を生成してくれます。

Grokを日本語設定にする方法

Grokは初期設定では英語で応答する場合がありますが、日本語で質問することによって自動的に日本語で回答します。そのため特別な設定変更は必要ありません。

日本語で質問しても英語で回答が返ってくる場合は、プロンプトの冒頭に「日本語で答えて」と追加すると日本語で回答を得られる可能性が高まります。

Grokの活用方法について以下の内容を解説します。

• 最新情報収集とニュースの要約
• 文章の作成と校正
• プログラムコードの生成
• Grokの画像生成機能
• 翻訳と多言語対応機能

最新情報収集とニュースの要約

GrokはX(旧Twitter)のリアルタイムデータにアクセスできるため、最新のニュースやトレンド情報を迅速に収集できます。「今日の主要ニュースを教えて」や「〇〇に関する最新情報を教えて」のように質問することによって、関連する情報をまとめて提供します。

Grokは長いニュース記事を要約することも得意です。「〇〇の記事を要約して」と指示することによって、記事の要点を簡潔にまとめてくれます。また、複数のニュース記事を比較して、それぞれの違いや共通点を分析することも可能です。

Grokを活用することによって情報収集の時間を大幅に短縮し、効率的に情報を把握できます。ただしGrokが提供する情報は必ずしも正確であるとは限らないため、他の情報源と照らし合わせることが重要です。

文章の作成と校正

Grokはメールの文章やレポート、企画書などさまざまな種類の文章を作成できます。「〇〇に関するメールの文章を作成して」や「〇〇についてのレポートを作成して」のように指示することによって、目的に合った文章を生成します。

また、既存の文章をGrokに入力し「この文章を校正して」と指示することによって、文法的な誤りや表現の改善点を指摘してくれます。

Grokは文章作成の時間を短縮し、より質の高い文章を作成するための強力なツールです。ただしGrokに全てを任せるのではなく、自分の考えや意見を反映させてオリジナルの文章を作成することが重要です。

プログラムコードの生成

GrokはPythonやJavaScript、Javaなどさまざまなプログラミング言語のコードを生成できます。「Pythonで〇〇をするコードを生成して」のように指示することによって、目的に合ったコードを生成します。

# Pythonでリストの要素を合計する関数
def sum_list(numbers):
  total = 0
  for number in numbers:
    total += number
  return total

# 出力結果
15

上記のコードはPythonでリスト内の数字を合計する関数の一例です。関数名は`sum_list`で引数として`numbers`(数字のリスト)を受け取り、合計値を返します。`total`変数を0で初期化し、`for`ループでリストの各要素を`total`に加算し、最後に`total`を返しています。

Grokが生成したコードは必ずしも完璧ではないため、必ず自分で動作確認を行い、必要に応じて修正しましょう。また、Grokが生成したコードをそのまま利用する場合は、セキュリティ上の問題がないか確認することが重要です。

Grokの画像生成機能

Grokにはテキストによる指示に基づいて画像を生成する機能があります。「夕焼けの海の絵を描いて」や「赤いスポーツカーの画像を作成して」のように指示することによって、イメージに合った画像を生成します。

ただし、無料ユーザーの場合は1日に3件までしか画像を生成することが出来ません。画像生成機能を利用する場合はXプレミアムへの加入を推奨します。プレミアム、プレミアムプラスユーザーは無制限に画像生成機能を利用することが可能です。

Grokの画像生成機能はまだ開発段階であり、生成される画像の品質は指示の内容やGrokのバージョンによって異なります。今後のアップデートによって、より高品質な画像が生成できるようになることが期待されます。

翻訳と多言語対応機能

Grokは多言語に対応しており、さまざまな言語間の翻訳が可能です。「〇〇を英語に翻訳して」や「〇〇を日本語に翻訳して」のように指示することによって、指定した言語に翻訳します。

Grokの翻訳機能はまだ完璧ではなく、誤訳や不自然な表現が含まれる場合があります。そのため重要な文書の翻訳には、専門の翻訳者に依頼することがおすすめです。

Grokの料金プラン（年払いの場合）は下記の通りです。

無料版のGrokはXの無料ユーザーなら誰でも利用できますが、メッセージ送信や画像生成の回数に制限があります。基本的な機能は試せるものの、本格的に活用するには不便な点も多いため制限なく利用したい場合は有料プランがおすすめです。

X Premiumのプレミアムプラン以上では、広告削減や収益化機能などの特典も付与されます。特にプレミアムプラスプランではGrokの全機能が解放され、広告が完全非表示になるため、より快適な環境で利用できます。

有料プランに加入するとGrokを無制限に活用でき、利用回数の制限を気にせず高度な文章や画像を生成可能です。Xの広告を減らしたい、より快適に使いたいという人にとっても、有料プランは魅力的な選択肢となるでしょう。

また、有料プランの中でもベーシックプランは、Grokの無制限利用に該当しない点に注意してください。

現在提供されているGrok 2は前世代のGrok 1と比べて会話能力が大幅に向上し、より自然な対話が可能です。一般的な質問応答や文章生成、コード作成などに対応しており、X（旧Twitter）のリアルタイム情報を参照しながら最新のニュースやトレンドを反映した回答を提供できます。

しかし複雑な推論や高度な問題解決には限界があり、特に数学やプログラミングの分野ではほかの最先端AIと比べると精度に課題があるのが現状です。

一方で開発中のGrok 3はGrok 2の10倍の計算能力を持つとされ、AIの処理速度や推論能力が大きく向上します。特に「Big Brainモード」と呼ばれる新機能を搭載し、複雑な問題を段階的に分解しながら論理的に解決する能力が強化されています。

これにより数学や科学、プログラミングの分野でより正確な回答を提供することが可能。さらにGrok 3はXのリアルタイム情報をより高度に分析し、単なる投稿の要約にとどまらず、データを統合して深い洞察を導き出すことができます。

GrokとChatGPTの違いを以下の観点で比較します。

• 情報アクセスとリアルタイム性
• マルチタスク処理能力
• 回答スタイルの違い

情報アクセスとリアルタイム性

GrokはX（旧Twitter）との連携を活かし、リアルタイムのニュースやトレンド情報を取得できます。一方でChatGPTは学習データに基づいて回答を生成するため、リアルタイムの情報には対応できません。しかしWeb検索機能を利用することで最新の情報を取得できます。

情報の鮮度が重要な場合はGrok、詳細な知識や専門的な情報を求める場合はChatGPTが適しています。

マルチタスク処理能力

GrokはXとの連携を活かし、複数のタスクを同時に処理することが可能です。たとえば「ニュースの要約」と「関連するツイートの取得」を同時に行うなど、複数の情報を統合することが得意です。

一方、ChatGPTは複数のタスクを同時に処理するよりも1つのタスクに集中し、詳細な回答を生成することに特化しています。同時に多くの情報を扱いたい場合はGrok、深い分析や論理的な解説が求められる場合はChatGPTが向いています。

回答スタイルの違い

Grokは「レギュラーモード」と「ファンモード」の2つの回答スタイルを切り替えられます。レギュラーモードでは事実に基づいた客観的な回答を生成し、ファンモードではユーモアや皮肉を交えた回答を提供できます。

一方、ChatGPTは基本的にフォーマルな回答を生成しますが、プロンプトの指示によって回答のトーンを調整できます。ユーモラスな回答を求める場合はGrok、幅広いトーンを調整したい場合はChatGPTが適しています。

Grokを安全かつ適切に利用するために、以下の点に注意しましょう。

• 情報の正確性とハルシネーション
• 著作権と倫理的な問題
• 利用規約の遵守

情報の正確性とハルシネーション

Grokが提供する情報は常に正確とは限りません。特に専門的な知識や最新のニュースに関しては、誤った情報が含まれる可能性があります。AI特有の「ハルシネーション」と呼ばれる現象により、事実とは異なる情報が生成されることもあります。

そのためGrokの回答を鵜呑みにせず、他の情報源と照らし合わせることが重要です。特に医療・法律・金融などの分野では、専門家の意見を参考にすることがおすすめです。

著作権と倫理的な問題

Grokが生成した文章や画像を使用する際には、著作権や倫理的な問題に十分注意しましょう。AIが作り出したコンテンツには、既存の著作物に影響を受けている可能性があり、無断で利用すると著作権侵害に該当することがあります。コンテンツを公開・共有する際には、出典を明記し、引用の範囲内で使用することが求められます。また、他者を誹謗中傷するような内容になっていないか、慎重に確認することも大切です。

利用規約の遵守

Grokを利用するにはX（旧Twitter）の利用規約を遵守する必要があります。規約には禁止事項や免責事項が明記されており、違反するとアカウントの停止や法的措置の対象となる可能性があります。安全に利用するためにも事前に規約を確認し、正しく活用することを心がけましょう。利用に関して疑問がある場合は、Xのサポートに問い合わせるのが確実です。

「Grokに関するQ＆A」に関して以下を解説していきます。

• Grokアプリは存在しますか？
  
• Grokが使えない時の対処法を教えてください
• Grokをオフにするとどうなるの？
• Grokで検索した内容を他人に見られるの？

Grokアプリは存在しますか？

現在のところGrok専用の独立したアプリは存在しません。GrokはX(旧Twitter)のプラットフォームに統合されており、X(旧Twitter)のWebサイトまたはモバイルアプリを通じて利用します。

Grokを利用するためにはX(旧Twitter)のアプリをインストールするか、WebブラウザからX(旧Twitter)にアクセスする必要があります。Xプレミアムまたはプレミアムプラスに加入していることを確認し、Grokを利用開始しましょう。

Grokが使えない時の対処法を教えてください

Grokが使えない場合は、まずX(旧Twitter)のサーバーがダウンしていないか、メンテナンス中ではないかを確認しましょう。X(旧Twitter)の公式アカウントやWebサイトで、障害情報やメンテナンス情報が公開されている場合があります。

X(旧Twitter)に問題がない場合は、インターネット接続を確認しましょう。Wi-Fiやモバイルデータ通信が正常に動作しているか確認してください。また、WebブラウザやX(旧Twitter)アプリを再起動したり、キャッシュをクリアしたりすることによって問題が解決する場合があります。

上記の方法を試してもGrokが使えない場合は、X(旧Twitter)のサポートに問い合わせましょう。問い合わせの際はエラーメッセージや状況を詳しく伝えることによって、より適切なサポートを受けられます。

Grokをオフにするとどうなるの？

Grokには機能を完全にオフにする設定は現在のところ存在しません。X(旧Twitter)の有料プランであるXプレミアムまたはプレミアムプラスに加入している場合、Grokは自動的に利用可能な状態になります。

機能をオフにしたい場合は、Xプレミアムまたはプレミアムプラスを解約する必要があります。

Grokで検索した内容を他人に見られるの？

Grokで検索した内容や会話履歴は、原則として他のユーザーには公開されません。Grokとのやり取りはプライベートなものであり、ユーザー本人だけがアクセスできます。そのため安心して利用することが可能です。

ただし、ユーザー自身がGrokとの会話内容をスクリーンショットなどで共有した場合や、X(旧Twitter)の利用規約に違反する行為があった場合は、その限りではありません。その場合は情報が公開される可能性があります。

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

ITやプログラミングに関するコラム

• 
  Midjourney(ミッドジャーニー)とは？使い方や画像生成の方法を解説
• 
  Grokとは？使い方や無料と有料の違いなどを解説
• 
  【Python】クラス(class)の使い所を簡単に解説
• 
  【Python】returnを使用して複数の値を返す方法を簡単に解説
• 
  【Python】バージョン(version)を切り替える方法を簡単に解説

ITやプログラミングに関するニュース

• 
  Codeium。AI開発ツール「Windsurf Next」を発表！最新AI開発ツールをいち早く試せるプレリリース版
• 
  OpenAIとソフトバンクグループが提携。企業向けAI「クリスタル・インテリジェンス」を日本から世界へ
• 
  Operaが新ブラウザ「Opera Air」を発表！ストレス軽減と集中力向上を叶える
• 
  DeepSeekの画像生成AI「Janus-Pro」登場！MITライセンスで商用利用可能
• 
  OpenAI、AIブラウザ操作エージェント「Operator」を発表！日常のタスクが簡単に