AI漫画のメリット・デメリットと実際の活用事例を解説

AI漫画のメリット・デメリットと実際の活用事例を解説

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これまで画像生成AIで漫画を作る「AI漫画の作り方」をメインに紹介してきました。

AI漫画に関するこれまでの記事一覧

画像生成AIを使うことで固定のキャラクターを作って漫画に応用したり、モデルを変えることでさまざまなデザインの漫画を作ることができます。

しかし画像生成AIで漫画を作ったあと、具体的にどんな使い方をする際に有効なのかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は画像生成AIで漫画を作るメリットとデメリットを元に、最適な使い方について活用事例を通して解説します。



AI漫画を利用するメリット

AI漫画を利用するメリットは下記の通りです。

  • 手書きの漫画に比べてハードルが低い
  • 作業時間を短縮できる
  • さまざまな作風への対応

各内容について詳しく解説します。

手書きの漫画に比べてハードルが低い

AI漫画はプロンプトを作成して画像生成AIに指示することで制作できるため、手描き漫画に比べて技術的なハードルが低くなります。

描画技術がなくてもプロンプトの書き方や、基本的なAIの操作方法を学ぶだけで漫画を作成できるのがメリットです。

たとえば下記のCanva上で公開されている4コマ漫画ほどの精度であれば、だれでも作成できます。

https://www.canva.com/design/DAGRdeMcKpw/cmyIPmlBQ1Zf4dWHJarC-w/edit

視線誘導や物語を作るポイントを押さえてAI漫画を完成させよう
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とはいえ、コマ割りや視線誘導など漫画を読ませるためのスキルは漫画家と同等の視点が求められると言えます。

また、AIで漫画を作る際は、Stable Diffusionという画像生成AIが必要です。Stable Diffusionの使い方については下記の記事で詳しく解説しているので、漫画AIに関心のある人はチェックしてみてください。

Stable Diffusionの使い方!料金プランやおすすめサイトも併せて紹介
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作業時間を短縮できる

AIを用いるとキャラクターのデザインや反復作業などが短時間で完了します。従来数日から数週間かかる工程がAIによって数時間や数日で済むため、制作全体のスピードが格段に向上するのがメリットです。

また、物語の基本となるアイデアや構成を考える段階でのアイデア出しにAIを活用することで、構成の試行錯誤が効率化されます。

結果としてクリエイターは全体の流れを早い段階で視覚化できるため、編集や新しいアイデアを検討する時間に集中できるのが魅力です。

さまざまな作風への対応

特定のデザインを多く学習させることにより、そのデザインに合った画像を安定して作成できるデータのことを「画像生成モデル」といいます。

画像生成モデルごとに画像の作風が異なるため、好きなモデルを選んで画像生成AIにインストールすることで自分好みの漫画を簡単に作れるのがメリットです。

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また、マンガのジャンルや読者のニーズに合わせてリアル調やデフォルメ調など、柔軟に作品スタイルを変えることも可能。ターゲットに合わせたマーケティング効果も期待できます。


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AI漫画を利用するデメリット

AI漫画を利用する場合「表現の限界と一貫性の問題」や「著作権や倫理的な課題」などがデメリットです。各内容について詳しく解説します。

表現の限界と一貫性の問題

AIが生成するイラストやキャラクターには限界があり、自身が作りたい表情やポーズを細かい部分で調整するのが難しいのがデメリットです。

たとえばキャラクターが動的に感情を変える場面やシーンごとの微妙な変化を伴う動きは、現状のAIでは再現が難しいとされています。

また、AIが生成する絵柄には若干の変動があるため、キャラクターの外見や雰囲気に絶対的な一貫性が必要な場合での利用は向かない可能性があります。

著作権や倫理的な課題

AIが既存のデータを学習して生成するため、学習元となったデータがほかのクリエイターの作品であった場合、著作権の侵害や盗作の疑いが生じる可能性があります。

これによりAI漫画における著作権の境界が曖昧になり、トラブルにつながるケースも考えられます。また、AIが生成したコンテンツの著作権や権利の帰属先についても明確な法律が存在しないことが多く、法整備が進んでいない点が課題です。

上記のような課題があるため、AI漫画を作る際はコンテンツの使用範囲やライセンスに関する判断基準が求められます。

CIVITAIより

たとえば画像生成AI用のさまざまなデータを提供している「CIVITAI」では、利用したい画像データの詳細欄に利用できる範囲が記載されています。

画像生成AIで漫画を作る際は、このように商用利用やクレジット記載の有無を事前に確認することが必要です。

AI漫画の活用事例

画像生成AIで作った漫画が実際にどのようなシーンで活用されているのか紹介します。

Kindle書籍としての利用

AIで作成した漫画は個人や小規模のクリエイターが、手軽にKindle書籍として出版できます。短編や連載形式での出版も容易なため、幅広いジャンルで利用されているのが特徴です。

 

たとえば上記の書籍では、AI漫画を使って競馬の入門書を提供しています。このように特定分野の解説本をAI漫画で作成可能です。

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SNS発信

SNS発信でAI漫画を活用することで、これまでテキストで伝わりづらかった内容を漫画でわかりやすく伝えることができます。

上記のように日常のあるあるなどをより臨場感のある形で伝えられることから、SNS発信における手段のひとつとして活用できるでしょう。

漫画動画

AIで生成した漫画を動画形式にして、YouTubeやTikTokに投稿することも可能です。漫画動画には一定の需要があるため、AIで漫画を作れるようになったことを期に挑戦するのもひとつの手段です。

たとえば上記のYouTubeチャンネルはAI漫画を使った動画を公開しており、約2万人近いチャンネル登録者がいます。このようにYouTube動画の一環としてAI漫画を活用することも可能です。

元々あった漫画のリメイク

上記は「児童福祉司 一貫田逸子 」という元々あった漫画が、AI漫画によってリメイクされたものです。

著作権の問題もあって個人単位で実施することは難しいですが、今後このようなAI漫画によるリメイク作品も出てくるかもしれません。

有名漫画も画像生成AIを活用

世界的に有名な漫画「ワンピース」が、作者の尾田栄一郎氏の画風をAIに学習させ、ワンピース風の似顔絵を作成できるアプリ「ONE PIECE BASE」をリリースしました。

ユーザーは自身の写真を取り込むだけで、キャラクター風の似顔絵が簡単に生成できます。生成された似顔絵はファン同士でシェアされ、交流の新たな形としても楽しめる点が特徴です。

AI漫画を使ったリメイクにも言えることですが、AIで漫画を作るだけでなく漫画家とAIの融合が今後も進む可能性があります。

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

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