スプレッドシートのASINH関数とは
ASINH関数は数値の逆双曲線正弦を計算するGoogleスプレッドシートの数学関数で、英名ではinverse hyperbolic sineと呼ばれています。この関数は実数値を引数として受け取り、その値に対応する逆双曲線正弦の値を返すという数学的演算を実行します。
逆双曲線正弦は双曲線正弦の逆関数として定義され、工学分野や科学的計算において頻繁に使用される数学関数です。Googleスプレッドシートでは複素数や虚数の入力には対応しておらず、実数のみが有効な引数として処理されます。
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ASINH関数の基本的な構文と使用方法
ASINH関数の構文はASINH(値)
という形式で記述し、括弧内に逆双曲線正弦を求めたい数値またはセル参照を指定します。実際の使用例として=ASINH(0.9)
のように直接数値を指定するか、=ASINH(A1)
のようにセル参照を使用できます。
=ASINH(0.9)
=ASINH(A1)
=ASINH(-2.5)
引数として渡す値は任意の実数値が使用可能で、正の数、負の数、ゼロすべてが有効な入力として扱われます。関数の戻り値も実数となり、計算結果は他のセルで参照したり、さらなる数式の一部として組み込んだりできます。
セル範囲を指定した配列数式での使用も可能で、複数のセルに対して一括して逆双曲線正弦の計算を実行できます。エラーが発生する場合は引数が数値以外のデータ型であることが原因となるため、データの型を確認することが重要です。
ASINH関数の計算結果と応用例
ASINH関数は引数が0の場合には0を返し、正の値に対しては正の値、負の値に対しては負の値を計算結果として出力します。具体例としてASINH(1)
は約0.881373587、ASINH(-1)
は約-0.881373587という値を返します。
=ASINH(0) // 結果: 0
=ASINH(1) // 結果: 0.881373587
=ASINH(-1) // 結果: -0.881373587
この関数は工学計算や統計分析において双曲線関数の逆変換が必要な場面で活用され、特に信号処理や数値解析の分野で重要な役割を果たします。他の双曲線関数であるSINH、COSH、TANHと組み合わせることで、より複雑な数学的モデルの構築や計算が可能になります。
データ変換や正規化処理においてもASINH関数は有効で、特に値の範囲が広い数値データを扱う際の前処理として使用されることがあります。関数の戻り値は浮動小数点数として表示され、必要に応じてROUND関数などと併用して小数点以下の桁数を調整できます。
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