変化の激しい時代に対応するためのスキルを身につける機会であるリスキリング。スキルを学習する必要性を感じているものの、何を学べばいいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
ヒューマンホールディングス株式会社の調査によると、32.3%の方がリスキリングで何を学ぶべきかわからないと回答しています。その理由として、リスキリングに該当するスキルが多数あることや、自分の価値を高めるのに適したスキルがどれなのか選べないことが考えられます。
この記事では、20 30代のリスキリングに関する実態と、学ぶスキルを選ぶ際の考え方について解説します。
20 30代のリスキリングに関する実態
ヒューマンホールディングス株式会社は、リスキリング(学び直し)に取り組む意向がある20〜39歳の男女1032名を対象に、「リスキリング意識調査」を実施しました。
リスキリングに取り組む目的
参考:ヒューマンホールディングス株式会社「20 30代のリスキリング意識調査」 参考:ヒューマンホールディングス株式会社「20 30代のリスキリング意識調査」
リスキリングに取り組む目的に関する調査では、「自分の価値を高めるため」(24.4%)が最も多く、「仕事の幅を広げるため」(19.7%)、「スキルや能力を可視化するため」(15.5%)と続きました。
スキルや能力を可視化することで自分の価値を高め、キャリア面での可能性を広げることを目的としている人が多いようです。
参考:ヒューマンホールディングス株式会社「20 30代のリスキリング意識調査」リスキリングに取り組むうえで悩んでいることに関する調査は下記の通り。
- モチベーションを維持できない(35.6%)
- 取り組むためのお金がない(35.4%)
- 取り組むための時間がない(35.2%)
- 何を学ぶべきかわからない(32.3%)
- 家事や趣味などの時間が減る(31.0%)
上位5つの理由はどれも30%前後と、大きな差がないことが伺えます。中でも注目なのが「何を学ぶべきかわからない」という悩みです。お金や時間がないことやモチベーションが維持できないという悩みは、学びたいことがある状態の方も該当します。
しかし、何を学ぶべきかわからない方は、進むべき方向性が決まらない状態なので、なかなか前に進めないというもどかしさを感じている方もいるのではないでしょうか。
アンケート結果では、リスキリングに前向きな人の多くが、自分の価値を高めたいと考えていることがわかります。自分の価値を高められるスキルを選びたい方におすすめなのが「スキルには賞味期限がある」という考え方です。
スキルには賞味期限がある
スキルの賞味期限とは、需要が無くなって使い所がない状態のスキルを指します。たとえば、レジ打ちがとても速い人Aさんがいたとします。Aさんによる高速レジ打ちスキルはこれまで、多くのお客さんに対応できるという需要のあるスキルだったかもしれません。
しかし、複数の無人レジを導入することで回転率と人件費の削減が進むと、Aさんがレジ打ちで活躍できる場所がなくなっていくでしょう。
レジ打ちに限らず、どの仕事もAIの進化や海外へのアウトソーシングといった時代の変化によって、使い所が無くなる可能性があります。
そのため、リスキリングによって自分の価値を高めたい方は、これから先も需要があってさまざまな場面で活用できるスキルを選ぶことがおすすめです。
汎用性と需要の高いスキルの例
汎用性と需要の高いリスキリングに適しているスキルの例は下記の通りです。
- プログラミング:これからも安定した需要と将来性が見込めるスキル。社内で必要なシステムを作ったり、社内のDX推進でも専門的な目線でアプローチしたりできる人材になれる
- データ分析:業種問わず求められている需要の高いスキル。特定のデータをわかりやすいように可視化したり企業が求めるデータを収集 分析したりして、課題解決や戦略立案などをサポートできる。
- DXに関する専門知識:ITの力で企業のビジネス変革を行う人材に必要な知識。ITとビジネスの双方に関して理解する必要があり、DX人材の育成は国を挙げて推し進めている施策でもある。
上記の中で最もおすすめなのは、DXに関する専門知識の学習です。DX人材は業界の垣根を越えて活躍できるため、いま最も求められていることが挙げられます。DX研修を実施している企業もあるので、気になる方は自社の研修内容をチェックしてみるとよいでしょう。
企業の場合、DX人材を外部からアウトソーシングするよりも、DX研修を導入して意欲の高い社員をリスキリングすることがおすすめです。社員がDX人材になることで費用面を削減できるだけでなく、今後のIT社会を乗り越える上でメリットが多いと考えられます。
また、プログラミングも需要と汎用性の双方が高いスキルのひとつです。プログラミングでシステム開発できるようになることで、社内の業務効率化に貢献したりプログラマーとして活躍できるスキルが身につきます。
ハードスキルに関しては、プログラミングスキルが中長期的に活躍できる人材になる方法で最も適しているのではないかと考えられます。
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