記事の3行要約
- Android 12以降のChromeでWebGPUがデフォルトで有効化
- Windows D3D12マシンでDXCを使用したシェーダーのコンパイルが可能に
- WebGPUの新機能としてタイムスタンプクエリが追加された
AndroidデバイスにWebGPUデフォルト対応、ブラウジング体験の向上につながる
GoogleのChromeチームはAndroid 12以降を搭載するデバイスで、Chromeバージョン121からWebGPUがデフォルトで有効になったことを発表。[1]
このアップデートによりQualcommやARMのGPUを搭載したAndroidデバイスが、高度なグラフィック処理能力を活用できるようになった。
今後はAndroid 11を搭載するデバイスへのサポートも拡大され、より多くのユーザーがシームレスなブラウジング体験を享受できる見込みだ。
Googleはこの新機能の安定性と互換性を確保するため、さらなるテストと最適化を進めている。
WebGPUが有効化されたことで、ウェブアプリケーションの開発者はよりリッチで高性能なウェブエクスペリエンスを提供できるようになり、ユーザーのアプリケーションでのグラフィックス体験向上が期待されるだろう。
Windows D3D12でDXCによるシェーダーコンパイル
ChromeはWindowsのDirect3D 12(D3D12)搭載マシンで、DirectX Compiler(DXC)を使用したシェーダーコンパイルをサポートするようになった。
以前はFX Compiler(FXC)を使用していたが、DXCへの移行によりシェーダーのコンパイル速度が平均20%向上することが確認されている。
この変更により、Windowsユーザーはより高速かつ効率的なグラフィックス処理が可能になる。
特に、WebGPUを使用する開発者にとって、これは大きなパフォーマンスの改善点となる。
DXCの導入はWebGPUの機能拡充としての一環で、Chromeのグラフィックス処理能力の向上に寄与し、ウェブベースのグラフィックヘビーアプリケーションに新たな可能性をもたらすだろう。
タイムスタンプクエリ追加でWebGPUの分析能力向上
WebGPUには新たに「タイムスタンプクエリ」機能が追加され、GPUコマンドの実行時間をナノ秒単位で正確に測定できるようになった。
この機能はGPUワークロードのパフォーマンス分析に役立ち、開発者はより詳細なパフォーマンスデータを得られるようになる。
タイムスタンプクエリは、GPUバッファへの書き込みやBigInt64Arrayとしてのデコードを含む一連のプロセスを通じて実装される。
この機能により、ウェブアプリケーションのパフォーマンス最適化がより容易にが、タイムスタンプクエリは100マイクロ秒の分解能で量子化されているため、精度とセキュリティのバランスを考慮する必要があるだろう。
trends編集部「K」の一言
AndroidデバイスでのWebGPUのサポート拡大は、モバイルブラウジングの体験を改善する可能性があるが、ブラウザ間の互換性の問題やパフォーマンスの不均一性が生じるリスクも考慮しなければならないと感じた。
また、DXCによるシェーダーコンパイルのパフォーマンス向上は、グラフィックス重視のウェブアプリケーション開発に大きな影響を与えるだろう。
今後はWebGPUの機能拡充とともに、セキュリティ対策やユーザーエクスペリエンスの向上にも期待していきたい。
References
- ^ Chrome for Developers. 「WebGPU の新機能(Chrome 121) | Blog | Chrome for Developers」. https://developer.chrome.com/blog/new-in-webgpu-121?hl=ja, (参照 24-01-22).
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