株式会社スマートエコーは、全国の妊婦206名を対象とした「身体・健康」に関する意識調査(妊婦意識調査 vol.1)を実施しました。
株式会社スマートエコーの妊婦意識調査から見るAI相談の実態
体調不安時にAIへ相談する妊婦は55%で、医師受診(28%)の約2倍、助産師相談(6%)の約9倍という結果でした。「まず検索、次にAI、それでも不安なら病院」という受診前の情報行動が、妊婦の間で定着しつつあります。
健康情報の入手先としてもAIは50%を占め、助産師(35%)や書籍・雑誌(24%)を上回っています。注目すべきは、最も信頼される情報源は「医師(81%)」のままだという点です。
妊婦は、医師を信頼しながらも、不安なときに「すぐ頼れる」手軽さからAIへ流れています。「信頼する相手」と「実際に頼る相手」が一致しない構造が、今回の調査で明らかになりました。
AI相談が急伸する背景にある妊婦の孤立
AI相談が急伸する背景には、妊婦が不調を「一人で抱えやすい」という構造的な問題があります。身体的不調を「一人で抱えた」経験は45%にのぼりました。深夜・早朝の急な体調変化にも、時間を選ばず気兼ねなく相談できるAIは、こうした妊婦の孤立を補う存在として、機能していると見られます。
パートナーや周囲のサポートについては85%が「何らかのサポートを受けられた」と回答した一方、13%は「あまり・ほとんどサポートがなかった」と答えました。AIは特に、サポートが薄い妊婦の受け皿になっている可能性があります。
また、今回の調査では91%の妊婦が何らかのつわり症状を経験しており、「大幅に減らした」「全くできなかった」「入院」を合わせると47%でした。妊娠中のウェルビーイング(生活満足度)の平均は3.5点(10点満点)にとどまっており、身体的不調が妊婦のQOLに与える影響の大きさがうかがえます。
スマートエコーの調査が示す情報の正確性という課題
AIは、妊婦一人ひとりの妊娠週数・既往歴・その日の状態を診ているわけではありません。便利さの裏で、得られた情報が自分のケースに当てはまるのかという「答え合わせ」の手段が置き去りにされているとも言えます。
今回の調査で判明した主な結果は、次の通りです。
- 体調不安時にAIへ相談する妊婦は55%(医師受診の約2倍)
- 健康情報の入手先でAIは50%(助産師・書籍雑誌を上回る)
- 最も信頼される情報源は「医師」(81%)
- 身体的不調を「一人で抱えた」経験は45%
- つわり症状の経験者は91%、ウェルビーイング平均は3.5点(10点満点)
「信頼する情報源」と「実際に頼る情報源」のギャップは、妊婦が不調を一人で抱えやすい構造的な問題を示唆しています。妊婦一人ひとりの状態に合わせた情報の正確性をどう担保するかという課題が、今回の調査で浮かび上がりました。
株式会社スマートエコー「妊婦意識調査(vol.1)」概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査名 | 「身体・健康」に関する意識調査(妊婦意識調査 vol.1) |
| 実施時期 | 2026年5月 |
| 対象 | 全国の妊婦206名 |
| 実施企業 | 株式会社スマートエコー(東京都港区白金3-7-18-503 / 鳥取県米子市天神町2-48) |
| 関連サービス | 妊婦さん向け家庭用レンタルエコーサービス「ポケマム」 |
| 設立 | 2024年12月2日 |
| 年間発行予定 | 年間データは「妊婦白書」として発行予定 |
trends編集部の一言
体調不安時にAIへ相談する妊婦が55%にのぼり、医師受診の約2倍という数字は、妊婦の情報行動が大きく変化していることを示しています。マーケティングの現場でも「信頼する情報源」と「実際に利用する情報源」のズレは顧客行動の基本的な観察テーマですが、今回の調査はそのズレが健康領域でも深刻に進行していることを鮮明にしました。
ヘルスケア業界全体としては、深夜・早朝の孤立した状況でもアクセスできるデジタルチャネルへの需要が高まっており、「アクセシビリティの設計が情報行動を左右する」という構図はBtoBマーケティングの文脈でも共通して語られるテーマです。「妊婦意識調査」を毎月テーマを変えて実施し年間データは「妊婦白書」として発行する試みは、健康領域のインサイト収集モデルとして、注目しておく価値があるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「妊婦の2人に1人が体調不安を「AIに相談」。医師受診の約2倍、一方で情報の“正確性”に新たな課題 | 株式会社スマートエコーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000158155.html, (参照 26-06-26).
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