株式会社ジェネラティブエージェンツは、ソフトウェア開発チームを対象とした実践型研修プログラム「AIエンジニアリングマスター研修」の2026年6月からの本格展開を発表しました。
AIエンジニアリングマスター研修が解決する組織課題
生成AIやClaude Codeなどのコーディングエージェントの普及により、コード生成や調査、テスト作成などの作業は大きく効率化してきました。一方で、チーム開発で進める企業システムの開発現場では、ツールの使い方だけでは解けない組織課題が顕在化しています。
課題は、大きく3つに整理されます。第1に、個人でコーディングエージェントを使えていても、チームの開発プロセスが合意できておらず、AIに任せる範囲や判断基準の共通認識が揃わない点です。
第2に、既存コードベースや設計思想、業務制約、ドキュメントが分散しており、AIが継続的に参照できる情報源になっていないことでした。第3に、レビューやテスト、品質担保、リリース判断の仕組みがAIの生成速度に追いつかず、人間側の作業がボトルネックになる点です。
本研修は、こうした「組織実装の壁」に対し、実際のコードベースとチーム開発を題材としながら、AIを前提とした開発の進め方を実践・定着させるプログラムとして設計されています。
AIエンジニアリングマスター研修の4つの特徴
「AIエンジニアリングマスター研修」の主な特徴は次の4点です。
- 実際のコードベース上でコーディングエージェントのオンボーディングを支援
- AI-DLC(AI-Driven Development Life Cycle/AI駆動開発ライフサイクル)の考え方を用いて要件整理から設計・テスト・リリースまで一連の工程を実践
- エンジニアだけではなくプロダクトマネージャーや意思決定者を含む混成チームで参加可能
- 5週間で機能開発・MVP開発・デモデーまで実施し、組織横展開に活用できる成果物を提供
研修の初期フェーズでは、講師がコーディングエージェントを安全にオンボーディングするデモを実演・指導します。
既存コードベースの理解、参照すべき情報の整理、AIに渡す制約やガードレールの設計など、実務導入でつまずきやすい初期課題への対処方法を学べる構成です。
5週間の研修後には、新規システム開発においてMVP開発、既存システムでは1〜2個の機能追加を目標に進め、デモデーでの成果発表やAI活用スキルサーベイ結果レポートを提供しました。
共同創業 取締役COO 吉田 真吾氏は、研修の狙いについて、こう述べています。「AI駆動開発の本質的なボトルネックは、コード生成そのものではなく、組織として何をAIに任せ、何を人が判断し、どう品質を担保するかにあります。参加企業のチームと一緒にAIを開発プロセスへ組み込み、安全に高速に開発が回せるところまで伴走するのが私たちの役割です。」
AIエンジニアリングマスター研修の受講事例と実績
先行受講企業のJBCC株式会社は、独自のアジャイル開発手法「JBアジャイル」にAI-DLCを組み合わせ、開発現場でのAI活用を検討していました。受講を通じてAI駆動開発への理解とチームの共通認識が生まれ、受講後には開発現場の変革が加速しています。
フォージビジョン株式会社は、AI CoEを立ち上げ全社でAI導入を進める中で、ツールの乱立やレビュー負荷の増大といった課題に直面していました。研修を通じて、AIに何を任せ人が何を担うかの線引きやAIに成果を出させる制約・ルール設計への理解が進んでいます。
株式会社ジェネラティブエージェンツはこれまでに、株式会社NTTデータやTIS株式会社、ソリマチ株式会社をはじめとする多くの企業のAI活用を支援してきました。関連研修の受講者は累計500名以上です。
AIエンジニアリングマスター研修の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プログラム名 | AIエンジニアリングマスター研修 |
| 提供企業 | 株式会社ジェネラティブエージェンツ |
| 対象 | 開発チーム(事業会社、システムインテグレーターなど) |
| 期間 | 5週間(事前にアセスメントを実施) |
| 参加人数 | 1チームあたり6〜10名程度(同時最大3チームまで) |
| 推奨チーム構成 | エンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナー、ドメインエキスパート、ビジネスオーナーなどの混成チーム |
| 題材 | 実プロダクトのコードベース、または新規プロダクト開発企画 |
| 主な成果物 | デモデー報告、知見共有ドキュメント、AI活用スキルサーベイ結果レポート |
会社情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ジェネラティブエージェンツ |
| 設立 | 2024年3月14日 |
| 所在地 | 〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町10-10 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 西見 公宏氏 |
trends編集部の一言
関連研修の累計受講者が500名以上という数字は、AI駆動開発への関心が個人レベルにとどまらず、組織単位での需要に移行していることを示しています。
業界全体としては、AIツールの導入が先行する一方で、チーム全体の運用基準が揃わないまま「ツールを知っている社員」と「業務フローに組み込んで使いこなしている社員」に分かれるという状況が、業界を問わず共通の課題として観察されるのではないでしょうか。
本研修が「個人の習熟」ではなく「組織実装」に焦点を当てている点は、マーケティング業界の文脈に置き換えても示唆があります。ツールを導入しても「AIに任せる範囲」と「人が判断すべき範囲」の線引きが曖昧なままでは、効率化どころか作業の複雑さが増すことになるでしょう。実コードベースを使って5週間伴走するという設計は、現場の複雑さから逃げないアプローチとして、業界全体の組織実装の動向を考えるうえでも注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「ジェネラティブエージェンツ、AI駆動開発を組織に定着させるための「AIエンジニアリングマスター研修」を本格展開 | 株式会社ジェネラティブエージェンツのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000147692.html, (参照 26-06-24).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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