株式会社サーキュレーションは、2026年6月19日、プロ人材市場の最新動向を調査・分析した「プロシェアリング白書2026」を発刊しました。
プロシェアリング白書2026の発刊背景
日本の労働生産性はOECD加盟38カ国中28位と低水準で推移しており、2024年の名目国内総生産(GDP)は4位となっています。出生率の低下を背景に労働人口の減少が加速する中、企業には生産性の向上と持続可能な経営への変革を、これまで以上のスピードで両立させることが求められる状況です。
個人の働き方においても、人生100年時代におけるシニア世代の活躍や女性の活躍推進、終身雇用の崩壊、副業解禁の広がりが進んでいます。「フリーランス新法」の施行など組織に依存しない働き方を支える社会的・制度的な基盤も整ってきました。さらに、かつては個人の経験と知見だけが全てだった領域にAIの本格的な普及が始まったことで、働き方は大きな転換期を迎えています。
株式会社サーキュレーションは、2014年1月の創業以来、「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンを掲げ、外部のプロ人材の経験・知見を複数の企業でシェアし経営課題を解決する「プロシェアリング」を推進してきました。外部人材をビジネスの中核業務で活用する動きは、この10年間で顕著になったトレンドです。
プロシェアリング白書2026が示す生成AIとプロ人材の変化
「プロシェアリング白書2026」では、該当プロ人材の39.2%が生成AIを日常的に活用・活用拡大中であり、非稼働層との差が約20ptに広がっていることが明らかになりました。また、「プロ人材実態調査」では、該当プロ人材の42.8%が「AI活用は必須条件」と回答した結果も示されています。
4年でフリーランスが増加傾向にある中、「フリーランス新法」により価格交渉がスムーズに行えている可能性も示されました。
本白書は3章構成で、以下の3点を扱っています。
- 法人企業のプロ人材活用実態調査(専門性+ソフトスキルへの要求の高まり)
- プロ人材実態調査(フリーランスの増加傾向とフリーランス新法の影響)
- 法人企業・プロ人材における生成AIの活用状況調査
各章では6年間にわたる経年データをもとに、プロシェアリング活用の現場への広がりと、生成AIの普及が外部プロ人材の役割と「プロフェッショナル」の定義そのものを再構築しつつある実態を描き出しました。
プロシェアリング白書2026と株式会社サーキュレーションの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 白書名 | プロシェアリング白書2026 |
| 発刊日 | 2026年6月19日 |
| 発行回数 | 6回目(2020年12月以来) |
| 法人調査期間 | 2025年12月25日(木)〜2026年1月5日(月) |
| 法人調査対象 | 5年以内に外部のプロまたは専門企業に業務を依頼またはアドバイスを求めた/求めることがある会社員 |
| 法人有効回答数 | 300名(スクリーニング調査:5,478サンプル) |
| プロ人材調査期間 | 2025年12月26日(金)〜2026年1月5日(月) |
| プロ人材調査対象 | 1年以内に特定領域の業務を副業・フリーランスまたは起業した会社で受けたことがある人 |
| プロ人材有効回答数 | 500名(スクリーニング:9,865サンプル) |
| 調査機関 | エクスクリエ社(パネル調査) |
| 会社名 | 株式会社サーキュレーション |
| 代表者 | 代表取締役社長 福田 悠 |
| 設立 | 2014年1月6日 |
| 所在地 | 東京都渋⾕区神宮前3-21-5 サーキュレーションビルForPro |
| 登録プロ人材数 | 33,999名(20代から70代) |
| 導入実績 | 6,069社/24,772プロジェクト(2026年1月末時点) |
trends編集部の一言
該当プロ人材と非稼働層の生成AI活用に約20ptもの差がついているという数字は、業界を問わず、示唆に富んでいます。
マーケティングの現場でも、生成AIを使いこなして戦略立案に時間を充てている人材と、まだ試行段階にとどまっている人材との間で、アウトプットの質と量に差が生まれている実態が広がってきました。
「AI活用は必須条件」と答えたプロが42.8%に上る一方で、非稼働層との差が開いているという構造は、ツールの存在を知っているだけでは不十分であることを示しています。業務に組み込んで使いこなせているかどうかが市場価値に直結しつつある点は、外部プロ人材の評価基準として今後ますます重視されるでしょう。
業界全体としては、候補者のAIリテラシー評価への関心が高まりつつあり、外部プロ人材の選定基準そのものが再定義されていく動向として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「サーキュレーションが「プロシェアリング白書2026」を発刊、稼働プロと非稼働層の生成AI活用差が開く結果に | 株式会社サーキュレーションのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000015163.html, (参照 26-06-21).
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