Ahrefs Pte. Ltd.は、AI検索向け機能「ブランドレーダー(Brand Radar)」の大型アップデートを2件リリースしました。
ブランドレーダーが大型アップデートを実施
「ブランドレーダー(Brand Radar)」は、Ahrefsが提供するAI検索時代のブランド可視性を分析する機能です。ChatGPTやGemini、Perplexityなど AI検索が急速に普及する中、SEO担当者からマーケティング責任者、経営層まで共通の課題として「自社サイトがAIにどれだけ引用されているか」「その引用が実際のトラフィックにつながっているか」の把握が求められていました。
これまでは、AI引用状況とAIボットのクロール状況、AI経由のユーザートラフィックをそれぞれ異なるレポートで確認する必要がありました。今回のアップデートにより、これまで複数のレポートを行き来して確認する必要があったAI検索関連データを、ブランドレーダーの1画面に集約しています。
ブランドレーダーで引用・クロール・流入の3層を一画面で確認可能に
1件目のアップデートでは、ブランドレーダーの「Cited Pages」レポート内「Yours」タブに、2つの新しい列が追加されています。
追加された新列は次の2点です。
- Bot Visits:選択したAIチャットボットのユーザーエージェントによるクロール訪問数(データソース:Bot Analytics)
- AI Traffic:選択したAIチャットボット経由で自社サイトを訪問した実際のユーザー数(データソース:Ahrefs ウェブアナリティクス)
この機能により、AIに引用されているか、AIボットが実際にクロールしているか、AI経由で人間が流入しているかという3層を1つの画面で確認できます。AIに引用されているが人間トラフィックが少ないページやボット訪問が多いのに引用されていないページなど、改善ポイントの即時特定が可能です。
各数値をクリックするとAhrefs ウェブアナリティクスまたはBot Analyticsの該当レポートに直接遷移でき、直近90日分のデータを表示します。プロジェクトへの紐付け設定は不要で、複数ドメインを管理している場合もデータが自動集約されます。
ブランドレーダーのGoogle AI OverviewとAIモードに新インデックスを追加
2件目のアップデートでは、Google AI OverviewとAI モードに、プロンプトベースの新インデックスが追加されました。
従来のキーワードベースのインデックス(約1億7,000万クエリ)に加え、「人が実際にAIに聞く長文の質問形式(プロンプト)」に対するAIレスポンスを約1,400万クエリ規模でトラッキングする仕組みです。この仕組みは、ChatGPTやGemini、Perplexity、Copilotで既に採用されているものと同一です。旧AIモードのキーワードベースインデックスは更新が停止され、履歴データは一定期間保持されます。
あわせて、全6 AIプラットフォームを横断表示する「All platforms」モードも実装されました。このモードにより、ChatGPTやGemini、PerplexityなどのAIプラットフォームに加え、Google AI OverviewとAI モードのデータを一括で比較・確認できます。検索行動が「キーワード入力」から「AIへの質問」へと変化している現在、プロンプト単位で自社ブランドの引用状況を追跡できることは、AEO(Answer Engine Optimization)戦略において意味を持つといえるでしょう。
Ahrefsの日本マーケティング統括である河原田 隆徳氏は、「AI検索の普及により、ブランドの可視性は「Googleの検索順位」だけでは、測れない時代に入りました。引用状況やボット訪問、実際のトラフィックという3つのレイヤーを1画面で確認でき、さらに主要6プラットフォームを横断で分析できるようになりました。SEO・マーケティング担当者の日々の分析業務の効率化はもちろん、経営層へのAI検索チャネルの投資対効果レポーティングにもお役立ていただけます」と述べています。
ブランドレーダー(Brand Radar)アップデート概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | Ahrefs Pte. Ltd.(エイチレフス) |
| 本社所在地 | Marina One East Tower, 7 Straits View, #08-02, Singapore |
| 代表者 | Dmitry Gerasimenko |
| 対象ツール | Ahrefsの機能「ブランドレーダー(Brand Radar)」 |
| アップデート1 | Bot VisitsおよびAI Trafficの新列追加(Cited Pagesレポート内Yoursタブ) |
| アップデート2 | Google AI OverviewとAI モードへのプロンプトベース新インデックス追加、全6 AIプラットフォーム横断ビュー実装 |
| 新インデックス規模 | プロンプトベース:約1,400万クエリ/キーワードベース:約1億7,000万クエリ |
| 対応プラットフォーム | 全6 AIプラットフォームを横断表示 |
| データ表示期間 | 直近90日分 |
| 利用地域 | 世界180カ国 |
| 公式サイト | https://ahrefs.com/ja |
trends編集部の一言
約1億7,000万クエリのキーワードベースに加え、約1,400万クエリ規模のプロンプトベースインデックスが追加された点は、AI検索の利用実態を反映した動きとして注目されます。マーケティング業界全体としては、検索クエリが「キーワード」から「会話型の質問文」へシフトしていることは既知の傾向であるものの、この変化をデータとして体系的に捉え直す必要性は、業界全体として高まってきました。
引用されているか、クロールされているか、実際に流入しているかという3層を1画面で確認できる設計は、SEO担当者が経営層へ説明する際の材料として整理しやすい構造と考えられます。AI検索分析市場においては、AEO(Answer Engine Optimization)への関心が高まる中で、プロンプト単位の引用追跡という具体的な指標を提供しようとするAhrefsの方向性は、業界全体の可視化ニーズに応える動きとして注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「【Ahrefs エイチレフス】AI に引用されたページのボット訪問数と流入数を一画面で可視化。AI 検索可視化ツール「ブランドレーダー」に大型アップデート | Ahrefs pte. ltd.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000157671.html, (参照 26-06-19).
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