アールスリーインスティテュートは、kintoneを活用した業務改善・システム開発サービス「キミノマホロ for kintone」を通じた小岩井乳業株式会社における業務改善事例を公開しました。
小岩井乳業がkintone導入10年超で直面したデータ基盤の課題
小岩井乳業株式会社は現在、生産性向上と価値創造を二本柱とするデジタル変革に取り組んでいます。AI技術の活用によって「人がやらなくてよい仕事をゼロにする」ことを目指し、2025年10月に「AI変革推進室」を新設しました。AI活用を本格化させるにあたり、2つの課題が浮かび上がりました。
1つ目は、kintoneのガバナンス不在です。10年以上活用してきたkintoneは、組織体制の変化などを経てアプリが増え続ける一方で、どのデータがどこにあり、どう活用されているかを正確に把握しきれていない状態でした。2つ目は、部署間での「共通言語」の不在です。
As-Is分析を進める中で、部署間でデータの定義や言葉がバラバラであることが判明しました。AI活用の前提となる共通言語が存在しない状態では、どれだけ高度なAIツールを導入しても成果にはつながりません。
キミノマホロ for kintoneによる上流工程からのガバナンス再構築支援
「キミノマホロ for kintone」は、単なるシステム開発の代行にとどまらず、上流工程から小岩井乳業株式会社と伴走しています。ガバナンスルールの策定という上流工程から支援を開始し、アールスリーインスティテュートのノウハウと現場の現実のギャップを埋めることを重視した取り組みです。
支援の特徴は、以下の3点です。
- 上流工程からのガバナンスルール策定支援
- 小岩井乳業の意志を尊重した対等なパートナーシップ
- 週次定例会と社内知見の結集による最適解の導出
小岩井乳業のデジタルICT戦略部 AI変革推進室の担当者からは、「kintone設計のプロではない私たちの要望に対し、イコールパートナーとしてフラットに意見交換をしてくれる。時には耳の痛い指摘も含めて、対等に議論ができる」との声が寄せられています。単なる受託開発ではなく、プロとして、率直に意見を伝え合う関係性でプロジェクトが進められています。
キミノマホロ for kintoneプロジェクトの進捗と今後の展望
現在は、ガバナンスルールの骨子が固まり、社内ユーザーへの展開・定着フェーズへ移行しました。今後は、省力で回り続ける仕組みのもと、kintone上のデータがマスタとして正しく管理され、部門間でのデータの点在がなくなることを目指します。「それができてはじめて、AI活用のスタートラインに立てる」という考えのもと、将来的には現場のユーザー部門自らが改善に手を挙げる自律的なサイクルの実現を描いています。
今回のプロジェクトで得た知見は「キミノマホロ for kintone」の新たなメニューとして体系化され、同様の課題を持つ企業のDX推進に展開していく予定です。アールスリーインスティテュートは「100社100通り」の業務改善に貢献するという方針のもと、kintoneを活用したサービス群を通じて、企業の業務改善を支援しています。
「キミノマホロ for kintone」サービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | アールスリーインスティテュート |
| サービス名 | キミノマホロ for kintone |
| カテゴリ | 業務改善・システム開発サービス |
| 支援範囲 | 業務の整理からkintoneの構築・運用定着までトータル支援 |
| 導入事例 | 小岩井乳業株式会社(kintone導入10年超) |
| 会社所在地 | 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 タワーC 16階 |
| 設立 | 2000年8月 |
| 代表取締役 | 西松 顯氏 |
| コーポレートサイト | https://www.r3it.com/ |
trends編集部の一言
「kintoneのガバナンス不在」という課題は、10年以上活用してきた企業でも起こり得る点が印象的です。マーケティングの現場でも、ツールを長く使い続けると「データはあるが、どこに何があるか誰も把握していない」という状態は珍しくありません。AI活用の前提としてデータ基盤を整備するというアプローチは、業界を問わず共通の課題への応答として注目されます。
「100社100通り」という表現が示す通り、ガバナンス整備には画一的な正解がありません。DX推進領域全体としては、導入後のツール活用最適化を支援する伴走型サービスへの関心が高まっており、上流工程から対等に議論を重ねながら最適解を引き出す支援モデルは、同種サービス市場においても注目される動きと捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「小岩井乳業、AI変革のためのデータ基盤整備を推進。「キミノマホロ for kintone」の上流からの伴走支援で進めるkintoneガバナンス再構築 | 有限会社アールスリーインスティテュートのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000110790.html, (参照 26-06-12).
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