株式会社みんがくは、教育向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」を個別指導学院サクシード全教室へ全面導入することを発表しました。
スクールAIが対応する学習塾業界の働き方改革と個別最適な学び
現在、学習塾業界では深刻な講師不足や教材準備・報告書作成といった業務過多による労働環境の改善が大きな課題となっています。入試システムの多様化に伴い、従来の授業(ティーチング)中心の指導から、生徒の自学自習を支えるコーチング型への転換も求められてきました。
株式会社みんがくが提供する「スクールAI」は、文部科学省の生成AIガイドラインに準拠した教育向け生成AIプラットフォームです。全国1,600校以上の学校・自治体への提供実績を持ち、第22回日本e-Learning大賞では「総務大臣賞」を受賞しています。学校現場で培った実績と安全性を基盤に、個別指導学院サクシードの全教室へ全面導入すると発表しました。
スクールAIの独自設計と自学自習支援機能
市場にある多くの汎用生成AIは、その場限りの一問一答に留まり、生徒が塾にいない時間の学習プロセスを把握することはできませんでした。「スクールAI」は塾と自宅をつなぎ、生徒の自学自習の状況を継続的に可視化できる独自の教育思想とシステム設計を備えています。
主な機能は以下の通りです。
- 塾外の自学自習ログをAIが分析・講師へフィードバック
- 学習スピードや理解度に合わせた個別最適なチューニング
- 入力データはAIの再学習に一切不使用
- 教室長・講師による対話ログ確認機能
- 有害情報をシャットアウトするコンテンツフィルタ標準搭載
生徒が自宅で行った自学自習のプロセスや振り返りデータをAIが分析し、教室の先生へフィードバックします。これまでブラックボックス化しがちだった塾にいない時間の学習ログを、塾側が正確に把握できるようになりました。インフラ基盤にはMicrosoft Azure環境を採用しています。
スクールAIが個別指導学院サクシード全教室で提供する3つの価値
今回の全面導入では、講師・生徒それぞれに向けた機能が展開される構成です。講師向けには、個々の生徒に合わせたオリジナルの問題集作成や授業準備、指導報告書の下書き作成などを自動化・効率化するプロンプト生成支援機能を提供します。これまで講師のプライベートな時間に依存しがちだった教材準備にかかる負担を、大幅に軽減できるようになりました。
生徒向けには、問題集や解説でつまずいた際にAIが対話を通じて思考を促す自学自習サポートを提供します。授業時間外の自宅学習や自習室でも「わからない」を放置しない環境を作り、主体的な学習態度を養う設計です。
また、生徒と講師の双方に向けた振り返り機能では、生徒が自習中にAIと行ったやり取りや思考のプロセスをAIが分析・ポートフォリオ化します。生徒が成長を視覚的に実感できるだけではなく、講師も生徒の思考のクセや学習ログを瞬時に把握し、より的確な対面指導に活かせるのが特徴です。
スクールAI 個別指導学院サクシード全面導入の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発・提供元 | 株式会社みんがく |
| サービス名 | スクールAI |
| カテゴリ | 教育向け生成AIプラットフォーム |
| 導入先 | 個別指導学院サクシード 全教室 |
| 導入開始時期 | 2026年6月 |
| 提供実績 | 全国1,600校以上の学校・自治体 |
| 受賞歴 | 第22回日本e-Learning大賞「総務大臣賞」 |
| インフラ基盤 | Microsoft Azure |
| 準拠ガイドライン | 文部科学省の生成AIガイドライン |
| 資本関係 | 株式会社みんがくと株式会社サクシード(東証グロース)は資本提携 |
| 代表者(みんがく) | 佐藤雄太氏 |
| 代表者(サクシード) | 高木 毅氏 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋箱崎町41-3 パレステュディオ日本橋東壱番館1105号室 |
trends編集部の一言
全国1,600校以上の学校・自治体への提供実績を持つプラットフォームが、民間教育機関へ全面展開するという流れは、教育DXが学校現場から民間教育機関へと波及する動きとして注目されます。業界全体としては、講師不足や業務過多は塾業界に限らず、教育・人材支援領域全般に共通する構造的な課題です。
「塾にいない時間の学習ログを可視化する」という発想は、他業種におけるブラックボックス化問題の解決にも通じるアプローチとして、業界横断で注目されるものです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、顧客接点の「見えない時間」を継続的にデータ化して次の施策に活かす発想と構造的に近く、業界を超えたデータ活用設計の一類型として捉えられます。
汎用AIをそのまま持ち込むのではなく、教育現場の声を反映してチューニングしてきた点は、現場特化型プラットフォームの信頼構築モデルとして業界全体に示唆を持ちます。個別指導学院サクシードでの成功モデルが確立されれば、全国の民間教育機関への展開加速という次のフェーズも現実味を帯びてくるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「教育向け生成AI「スクールAI」、個別指導学院サクシード全教室へ導入決定 | 株式会社みんがくのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000079497.html, (参照 26-06-09).
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