KDDIアイレット株式会社は、AI 総合ソリューション群「gaipack」のブランドアーキテクチャを刷新し、新たなサービス体系での提供を開始しました。
gaipack(ジーエーアイパック)のブランド刷新と3つの特徴
生成 AI 市場が急速に拡大する一方、企業の現場では「導入したが成果が出ない」という課題が顕在化してきました。従来の「gaipack」では多数のサービスが横並びで展開され、各サービスの役割や優先順位が伝わりにくい状態でした。
「何から始め、どう発展させるか」という段階的なロードマップを示すブランド体系が必要と判断し、今回の刷新に踏み切っています。
新ブランドアーキテクチャの3つの特徴は次の通りです。
- 明確な3階層への再編(AI 駆動開発・AI 活用基盤・AI 活用プロダクト)
- 4フェーズのカスタマーサクセスジャーニーへの対応
- 「AIDD」として一気通貫の開発プロセスを共通言語化
マスターブランド「gaipack」のもと、開発プロセスを担う「AI 駆動開発(How)」、各フェーズの導入・運用を支援する「AI 活用基盤(Base)」、ナレッジハブ「gaibot」を展開する「AI 活用プロダクト(What)」の3階層に整理されました。
「導入の入り口」「内製化・教育」「実行・開発」「拡張・運用」の4フェーズに対応したサービスを整備し、顧客が自社の状況に合った最適なソリューションを迷わず選択できる体制が構築されています。
gaipackの20サービスラインナップと具体的なユースケース
新体系では、企業の AI 導入ステップに沿って20サービスが体系化されました。「導入の入り口」フェーズには、Google Workspace と Gemini を活用した「gaipack スターター」、AWS 等の AI 利用料の円建て・請求書払い代行を提供する「gaipack ペイ」、AI 導入のロードマップ策定を支援する「gaipack コンサルティング」が並びます。
「内製化・教育」フェーズでは、3日間の集中トレーニング「AIDD キャンプ」と、実プロジェクトに伴走する「AIDD インハウス」、AI スキルを持つ人材を副業ベースでマッチングする「gaipack タレント」が用意されました。
「実行・開発」フェーズには、曖昧なインプットから構造化された PRD・EPIC を自動生成する「AIDD 要件定義」、AI が参照可能なデザインルール基盤を構築する「AIDD デザイン」、3ヶ月の PoC パッケージ「AIDD MVP」などが含まれます。
「AIDD MVP」を活用したユースケースでは、要件定義からテストまでを AI 支援のもと3ヶ月で実用最小限の製品を構築し、従来比2倍以上の開発スピードを実現するとされています。また、「gaibot」を社内に導入した KDDIアイレット株式会社自身の事例では、社内ナレッジ検索時間を数時間から数十秒へと大幅に短縮した実績がありました。
「拡張・運用」フェーズには、シャドー AI 対策や ISO/IEC 42001 対応を含むセキュリティ体制構築を支援する「gaipack ガバナンス」、VDI やセキュアブラウザを活用した「gaipack セキュア」、自律型 AI による24時間365日の監視・自動修復コード生成を提供する「gaipack オプス」などが揃いました。
自然言語でデータ分析やダッシュボード構築が可能な BI 環境を提供する「gaipack BI」は、SQL を使わずにデータ分析を行ないたい企業向けのサービスです。
KDDIアイレット株式会社 会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | KDDIアイレット株式会社 |
| 設立 | 2003年10月 |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー29F |
| 代表者 | 代表取締役社長 髙木 秀悟氏 |
| 資本金 | 7,000万円 |
| 主要株主 | KDDI株式会社 |
| クラウド導入実績 | 2,500社を超える |
| AWS 認定資格保有数 | 5,100を突破(2026年5月時点) |
| 主なパートナー認定 | AWS プレミアティアサービスパートナー、Google Cloud のプレミア パートナー、AWS 生成 AI コンピテンシー認定、ISO/IEC 42001(AIMS)認証取得 |
| 受賞歴 | 2026 Google Cloud Partner Award of the Year(Artificial Intelligence – Japan、Talent Development – Japan の2部門) |
| 提供サービス | gaipack(AI 総合ソリューション群)、cloudpack(クラウド導入・運用支援)ほか |
trends編集部の一言
社内ナレッジ検索時間を数時間から数十秒へと大幅に短縮したという数字は、情報収集コストの高さをめぐる課題意識の高さを示す指標です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、社内に点在するガイドラインや過去の施策データへのアクセスに時間がかかるという構造的な課題は業界横断で語られており、こうした仕組みへの関心は業界全体で高まっています。
今回の刷新で注目されるのは、20サービスを「何から始めるか」というフェーズ別に整理した体系です。ツールの選択肢が増えるほど「何から手をつけるか」が定まらないという状況は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、マーケティングテクノロジーの選定問題と構造が似ています。「導入の入り口」から「拡張・運用」まで段階的に選べる設計は、AI 活用を検討し始めた段階の企業における意思決定の迷いを減らすアプローチとして、業界全体で関心を集めています。
References
- ^ PR TIMES. 「KDDIアイレット、AI 総合ソリューション群「gaipack」を刷新! | KDDIアイレット株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000458.000009999.html, (参照 26-06-09).
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