Benri.ai株式会社は2026年6月8日、コールドメール配信プラットフォーム「Benri.ai」において、AIエージェント機能「AIモード」を正式にリリースしました。
Benri.aiのAIモードの概要と背景
新規開拓のアウトバウンド営業では、ターゲットリストの作成・優先順位付け・パーソナライズ文面の生成・フォローアップ設計といった準備工程に膨大な時間がかかります。「準備で疲弊して、肝心のアプローチ件数が伸びない」という声が現場では絶えない状況でした。
汎用的なAIチャットツールは文章生成には対応できても、実在する企業データベースや配信機能を持たないため、コールドメール施策を最後まで回しきることができませんでした。「AIモード」は、これまで2週間かかっていた作業を最短30分〜半日で完了できる機能です。
AIモードの3体AIエージェント分業機能
「AIモード」では、3体のAIエージェントがそれぞれの役割を分担して動作します。全体の窓口を担う「ベンリくん」がユーザーと直接対話し、要望をチームに展開します。
リスト作成と優先順位付けの専門として「サーチくん」が430万社のデータを処理しました。文面作成の専門として「ライターくん」が訴求力の高い文面を生成します。
ターゲティングは、各社のWebサイトをAIが読み込み、企業ごとに事業内容を構造化したデータを活用する仕組みです。「採用に営業職募集がある会社」「直近で資金調達をしている会社」「DX推進担当を募集している中小企業」など、業種コードでは絞れない条件での抽出が可能です。スコアリングはS/A/B/Cの4段階で自動判定され、「従業員200名以上は全部S」のような自然言語での一括反映にも対応しています。
文面生成については、アポ獲得の約6割は2通目・3通目から生まれるというデータに基づき、初回+フォローアップ2通の計3通を標準で生成します。さらに件名は2パターン用意され、1社ごとにパーソナライズして送信できる仕組みです。
「AIモード」がユーザーに届けるアウトプットは以下の4種類です。
- ターゲット企業リスト(CSV):S/A/B/C 4段階のスコアと判定理由付き
- パーソナライズ済み文面:3通の文面と件名2パターン
- 商材整理ドキュメント:概要・特徴・顧客課題・事例・ベネフィットの5観点
- 理想の顧客像:3〜5セグメントで属性・課題・期待する成果・選定理由を整理
生成されたリストと文面は、「Benri.ai」の配信機能でそのまま送信でき、施策全体がワンストップで完結します。
AIモードの料金プランと会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| フリープラン | ¥0/月。クレジットカード登録不要。300件×3通を1回限り送信可能。AIモードを含む全機能を体験可能 |
| セルフプラン | ¥30,000〜/月。毎月500〜3,000件×3通の自動配信に対応。最低契約期間なし・いつでもプラン変更可 |
| 伴走プラン | ¥100,000/月(3ヶ月〜)。6ヶ月コースなら月額¥84,000。プロと二人三脚で配信結果の分析・改善まで実行 |
| 提供企業 | Benri.ai株式会社 |
| 所在地 | 東京都目黒区下目黒一丁目1番14号 コノトラビル7F |
| 設立 | 2025年4月4日 |
| 事業内容 | コールドメール配信プラットフォーム「Benri.ai」の開発・運営 |
trends編集部の一言
「これまで2週間かかっていた作業が最短30分〜半日で完了する」という数字のインパクトは、新規開拓営業の現場において率直に響くのではないでしょうか。マーケティング領域でも、キャンペーン前のリスト整備や文面のバリエーション作成にかかる工数は共通の課題になりやすく、「準備で疲弊してアプローチ件数が伸びない」という悩みは、営業・マーケティングを問わず業界横断で広く見られます。
注目したのは、3体のAIエージェントが役割分担して動く設計です。マーケティングの文脈に置き換えると、ターゲット抽出やコンテンツ生成、配信計画をそれぞれ専門のAIが担う構成は、単一のAIに全工程を任せるよりも精度と透明性の両立がしやすい考え方ではないでしょうか。
フリープランでクレジットカード登録なしに全機能を体験できる点も、業界全体の動向として、導入ハードルの低さとして、注目しておく価値があります。同種サービスでは無料トライアル提供が重視される傾向があり、本サービスもその設計を採用している点は、コールドメール施策の裾野拡大を後押しする動きとして読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「AIと話すだけで、営業メール送信の準備が最短30分で完了。Benri.ai、AIエージェント機能「AIモード」を正式リリース | Benri.ai株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000171436.html, (参照 26-06-09).
