KnowBe4は、セキュリティ意識向上トレーニング(SAT)製品を新プランに刷新し、カスタムコンテンツ作成向けの新AIエージェントの提供開始を発表しました。
KnowBe4 SATにおける2つの新プラン構成
SAT Foundationは、組織が強固なセキュリティの基礎を確立するための基本プランです。厳選されたコンテンツライブラリと特定のAI機能を活用し、コアとなるリスク管理に焦点を当てています。
SAT Advancedは、KnowBe4のセキュリティ意識向上トレーニングの全ライブラリを網羅した上位プランです。プログラム運用を完全自動化する「Orchestration Agent」や、組織のリーダーの姿を再現したオーダーメイドのディープフェイク動画を作成できる「Deepfake Training Content Agent」など、「AI Defense Agents(AIDA)」スイートとの融合により、最先端のセキュリティ対策を提供します。
KnowBe4の新機能「Content Creation Agent」によるトレーニング自動生成
AIDAの新機能「Content Creation Agent」は、生成AIと自然言語プロンプトを活用して、自社の社内規定や各種資料をオリジナルの研修コンテンツへと変換します。好みのスタイルやトーン、研修時間を指定できるほか、シンプルな指示だけでゼロから新しいトレーニングを構築することも可能です。
作成されるコンテンツは、学習モジュールや理解度テストまで網羅されたテキストベースのトレーニングパッケージです。30言語に対応しており、KnowBe4から社内のトレーニングキャンペーンとして直接配信することも、外部の学習管理システム(LMS)へエクスポートして活用することもできます。
Content Creation Agentは、KSAT Diamond + AIDAおよびSAT Advancedサブスクリプションをご利用のお客様に提供されました。
KnowBe4の「SmartRisk Engine」が316もの指標でリスクを分析
KnowBe4の「SmartRisk Engine」は、15年以上にわたって蓄積された脅威インテリジェンスとユーザー行動データをベースとした分析基盤です。従業員のフィッシング詐欺への引っかかりやすさを示す「Phish-prone Percentage」やディープフェイクの識別精度、AIとのインタラクション状況など、316もの指標を分析し、精度の高い「リスクスコア」を導き出します。
このリスクスコアと「AIDA」の組み合わせにより、プログラム運用の自動化と個人に最適化されたコンテンツ提供が実現します。組織のセキュリティレベルを常に向上させ続ける「継続的な改善サイクル」が構築される仕組みです。
KnowBe4の最高製品責任者(CPO)であるグレッグ・クラス氏(Greg Kras)は次のように述べています。「AIDA Content Creation Agentの導入と新しいSATプランの提供開始は、業界をリードするデジタルワークフォースセキュリティを提供するための次のステップです。同社はAIDAの急速な拡張に注力しており、強力な自動化を通じて、お客様の利便性をさらに高め、同社のセキュリティ意識向上トレーニングが市場で最も効果的であり続けることをお約束します」
SAT AdvancedおよびSAT Foundationの主なメリットは次の3点です。
- パーソナライズ:AIが各ユーザーの行動をプロファイリングし、一人ひとりの理解度やリスクに適応したオーダーメイドのトレーニングを提供
- 関連性:業務や役職に合った学習を優先し、最新の脅威に対応する実践的なセキュリティトレーニングを提供
- レスポンシブ:ユーザーの反応からAIが学習し、個人のリスク評価や最適なトレーニング配信を高度に自動化
KnowBe4はこれらのメリットを通じて、組織全体のセキュリティ文化の強化を支援しています。
「KnowBe4 SAT」新プランの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | KnowBe4 |
| 製品カテゴリ | セキュリティ意識向上トレーニング製品 |
| プラン構成 | SAT Foundation(基本プラン)、SAT Advanced(上位プラン) |
| 主なAI機能 | AI Defense Agents(AIDA)、Orchestration Agent、Deepfake Training Content Agent、Content Creation Agent |
| 対応言語 | 30言語 |
| 分析指標数 | 316もの指標(SmartRisk Engine) |
| 顧客数 | 70,000以上 |
| 提供地域 | 世界中で利用可能 |
| 詳細URL | https://www.knowbe4.com/ja |
trends編集部の一言
316もの指標でリスクスコアを算出し、AIが個人に最適化したトレーニングを自動配信するという設計には、規模の大きさを感じます。業界全体としては、セキュリティ教育の「一律配信」から「パーソナライズ配信」への移行が加速しており、今回の発表はその流れを体現した製品刷新といえるでしょう。
マーケティングの現場でも、全社向けに同じ研修を一斉配信しても定着しないという課題は共通しています。「役職や業務内容に応じてコンテンツを出し分ける」という発想は、セキュリティ教育の枠を超えて社内研修設計全般においてもパーソナライズ化の重要性が議論される背景となっており、業界全体の動向としても注目されます。
自社の社内規定や資料をそのまま研修コンテンツに変換できる点も、着目される特徴のひとつです。外部コンテンツの翻訳・ローカライズに頼らず、自社固有のルールや事例をトレーニングに組み込めるアプローチは、セキュリティ教育の実効性を高める観点から、業界内でも注目される動向といえます。
References
- ^ PR TIMES. 「KnowBe4、AIネイティブな攻撃シミュレーション&トレーニング製品および新たなAIエージェントを発表 | KnowBe4 Japan 合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000303.000053624.html, (参照 26-05-23).
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