【時間がない人向け】記事の3行要約
- Google for Japan 2024にてAIを活用した日本社会の発展に向けた新たな取り組みを発表
- 東京大学と47都道府県の課題解決に生成AIで取り組み
- Google検索に新機能「ナウキャスト」と「ハッシュタグ検索」が追加、健康・医療分野でもAIを活用
東大と連携し47都道府県の課題解決に生成AIで取り組む
2027年までに日本全国47都道府県における地域課題の解決をサポートする生成AIモデルの実装と、AI人材の育成支援に取り組むことが発表された。2030年には大阪府の生産年齢人口が500万人を割り込む見込みであり、労働力確保が急務となっている。[1]
大阪府では就業希望者と企業のマッチング問題に対し、適性に気付いていない職種の提案やキャリアパスの提案、中小企業の採用支援などに生成AIを活用する。この取り組みは雇用のミスマッチという日本全国の課題解決につながることが期待される。
第一弾として大阪府での取り組みを開始し、今後は広島県をはじめ各地に展開していく。東京大学松尾・岩澤研究室のコース修了生とGoogleエンジニアが協力し、地域に根差したAIモデルを構築することで、AIの社会実装と人材育成の両立を目指す。
Google検索に降水予測の「ナウキャスト」とSNS連携の「ハッシュタグ検索」
リアルタイムの降水予測機能「ナウキャスト」が、来月からGoogle検索に順次表示されるようになる。これは気象予測AIのMetNet-3をベースに、ウェザーニューズと共同開発した雨量予測モデルによるもので、最大12時間先まで5分毎の降水量予測を表示できる。
また、流行や関心トピックの検索ニーズが高い日本向けに、ハッシュタグ検索機能が追加された。ソーシャルメディアを中心としたウェブ上のコンテンツからタイムリーな話題やニッチな情報を検索できるようになり、ユーザーの探求心に応える。
天気予報はGoogle検索で最も人気の高いカテゴリーの一つであり、ナウキャストはより正確な予測情報を提供することで利便性向上に寄与する。ハッシュタグ検索は日本の検索ニーズに特化した機能で、ユーザーの関心に沿った情報との出会いを創出する。
trends編集部「K」の一言
GoogleによるAIを活用した日本社会への取り組みは、地域や社会が抱える課題解決の加速とともに、新たな価値創造への挑戦とも言えるだろう。東京大学との連携による地域密着型のAIモデル開発は、技術の社会実装と人材育成を両輪で進める画期的な試みであり、自治体との協働により実効性の高い成果が期待できる。
一方で、雇用のミスマッチ解消などの社会課題は、AIだけで解決できる性質のものではない。個人の適性や企業の人材ニーズを的確に捉え、最適なマッチングを実現するには、現場に根差した知見とAIを組み合わせた粘り強いアプローチが不可欠だ。
Google検索の新機能は、ユーザーの日常的な情報ニーズにきめ細やかに応えるものだ。リアルタイムの降水予測は生活の利便性を高め、ハッシュタグ検索はSNS時代のスタイルに即した機能と言える。
今回の発表からは、AIを日本の競争力強化と社会課題解決のカギとして位置づけ、機動的に実装を進めるGoogleの意欲が感じられる。同時に、AIのインパクトが社会の隅々にまで及ぶ時代の到来を予感させる。
References
- ^ Google Japan Blog. 「AI で日本のさらなる可能性を 〜 Google for Japan 2024 〜」. https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/ai-google-for-japan-2024/, (参照 24-06-20).
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